著者
大平 幸
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.160, pp.79-93, 2015 (Released:2017-06-21)
参考文献数
11

日本に住む外国人の多様化が進む中,ことばの教育や学習を生活の中において捉えようという取り組みが進んでいる。本稿(1)では異なる文脈における語り直しを経て,自動車整備に関する専門用語が研究協力者の「生活においてなくてはならない重要なことば」になっていく様子を記述する。そして,このことによって生活におけることばの学習の様相を捉え,ことばの学習のひとつのかたちを提示する。
著者
大平 幸子 松田 光信 河野 あゆみ
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.100-105, 2020 (Released:2020-08-25)
参考文献数
46

目的:精神障害者のレジリエンスの概念を分析し,その構造を明らかにすることにより,看護実践や研究における有用性を検討することである.方法:43文献を対象として,Rodgersの概念分析アプローチを用いて分析した.結果:属性には3カテゴリー【回復を支える個人的要素】【多側面からのエンパワー】【個人に内在する力の発動】を抽出した.先行要件には2カテゴリー,帰結には3カテゴリーを抽出した.結論:レジリエンスの概念は,回復力を重視することによって精神障害者がその人らしく生きること,そして【人間的な成長】を実現する過程を表す概念である.結果より【回復を支える個人的要素】と【多側面からのエンパワー】の要素が,精神障害者の【個人の内在する力の発動】を可能にすることが明らかとなった.これらの要素の強化により,精神障害者のレジリエンスを高めることができ,精神障害者への支援を検討するうえで有用である.
著者
大平 幸一郎 高畠 知行 三上 貴仁 柴山 知也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.56-66, 2017 (Released:2017-09-20)
参考文献数
21

東北地方太平洋沖地震の直後,震源から遠く離れた山梨県の湖やノルウェーの湾など複数の場所で津波の様な異常な水位変動が目撃された.同様の水面変動はこれまでに稀に報告されてきた.しかしながら,具体的な波の発生機構や評価手法は確立されておらず,本現象そのものに対する認識や防災意識は低い.本研究では,定量的な影響評価手法の選定と本現象による水害リスクの把握を目的に,現地調査や目撃情報等の収集・整理により発生要因を実地形でのスロッシング現象と推定し,三次元解析での再現を試みた.実験結果との比較により解析手法の妥当性の検証を行った上で過去の事例の再現と将来予測を行った.その結果,本解析手法により異常な水面変動を再現できること,津波とは別の地震直後の内陸部の湖や湾奥部の運河における水害リスクを明らかにした.
著者
大平 幸代
出版者
奈良女子大学文学部
雑誌
奈良女子大学文学部研究教育年報 (ISSN:13499882)
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-13, 2011

火洗布亦即石棉,据史书记载,汉魏时期西城使者来到中国进贡了此布。关于火法布,有一个比较有名的故事:魏文帝曹丕在《典论》中断言世上并无此布、其子明帝将此言刻在石碑上、不久西域献上火浣布,明帝就毀掉了石碑上的字。然而,据考察、这并不是事实。那么这个故事是从何而来?故事只能追溯到东晋的《搜神记》和《抱朴子》、因此,本文将从两个方面闡明东晋初期的文人纷纷谈论火洗布的原因:一是孙吴的对南政策以及方志、异物志的编簒:一是东晋时期的学术,尤其是博物学的性质。围绕火挠布的争论意味着曹魏与孙吴之间的异物观念的差异,也意味着从魏到东晋的学术潮流的变化。