著者
淺野 悟史 脇田 健一 西前 出 石田 卓也 奥田 昇
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.150-156, 2018-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
18
被引用文献数
1 2

Biodiversity in rural areas in Japan have been endangered by careless, due to paddy consolidation and mechanization. The farmers of the study site have maintained the water levels during winter, thereby providing a stable habitat for aquatic organisms. Residents and researchers discussed and detected spawns of Japanese Brown Frogs as “Environmental Icon” to evaluate how conservative farming is going well. The results of JBF-spawns survey indicated the conservation activities effected creating habitats for JBF, and these activities encouraged more farmers to join environmental conservation programs.
著者
長澤 和也 山岡 耕作 大塚 攻 海野 徹也 奥田 昇 山内 健生
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

海産栽培漁業種の生態を寄生虫を生物標識に用いて解明するために、瀬戸内海における主要放流魚であるマダイ、クロダイ、メバル類などの外部・内部寄生虫相を明らかにした。瀬戸内海の6水域からマダイ1歳魚を採集し、寄生虫相を比較することにより、系群識別を試みたところ、マダイは比較的狭い海域で小さな地方群を形成していることが示唆された。また、クロダイは内部寄生虫相に基づくと、日本各地で異なる系群を形成していると推測された。
著者
高橋 卓也 内田 由紀子 石橋 弘之 奥田 昇
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.103, no.2, pp.122-133, 2021-04-01 (Released:2021-06-26)
参考文献数
48
被引用文献数
3

森林に関わる主観的幸福度を測定し,得られた結果とその要因について検討した。滋賀県野洲川上流域を対象として,2018年に一般世帯を対象とするアンケート調査を実施した。因子分析の結果を踏まえ,森林に関する幸福度を満足度,充実感,プラスの感情,マイナスの感情の4種類に分類し,森林との関わりについての説明変数等による回帰分析を行った。農業,林業への従事は森林充実感と,個人所有林およびボランティアでの森林管理は森林満足度や充実感と正の相関が見られた。一方,地元の山の森林管理はプラスの感情と負の相関を示した。居住地域の森林比率と幸福度との間の相関は特定できなかった。森林所有は4種類すべての森林幸福度と負の関係が見られたが,これは森林の資産価値が低下し,森林管理の負担感が大きくなっていることを示すものと推測される。森林資源の量的な再生がある程度達成され,質的な面での改善が求められている日本の現状において,個々人が森林とどのように関わり,個人およびコミュニティの幸福度をいかに促進するか検討する上で,森林幸福度の構造的な(種類別の)把握が政策課題としても必要とされることを論じる。
著者
米澤 政昭 奥田 昇也 朴 永太
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.1204-1209, 1998-12-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
12

This paper describes a new numerical integration method for evaluating structural failure probability. The proposed method utilizes the centerline directional vectors, which are related to the specified numbers of finite element meshes divided on the surface of the unit hypersphere. The failure probability is evaluated numerically by using the values of hyperareas of the finite element meshes and conditional failure probabilities on the centerline directions of the meshes. To save computational efforts, the calculation of the conditional failure probabilities is restricted in the effective directional regions, where all the distances from the origin to limit state surfaces are short enough and within the limit of the effective distance range. The effective distance range is determined in the preliminary search procedure to get the information about the limit state surfaces situation.Numerical examples are presented to illustrate the validity of the proposed method to evaluate the structural failure probabilities.
著者
福森 香代子 奥田 昇
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.113-123, 2013-03-30 (Released:2017-04-28)
参考文献数
60
被引用文献数
3

生物代謝のサイズスケーリング則は、生物学における最も普遍的な規則の一つである。近年、個体の代謝を生態系レベルにスケールアップして生態系の構造と機能の関係を理解する試みが注目されている。本稿では、スケーリング則を用いた生態系代謝に関する理論的枠組みと実証研究を紹介する。特に、生態系代謝を決定する主要因とみなされている生物群集の体サイズ分布が生態系代謝に及ぼす影響を検証する我々の実験的研究の概要を紹介するとともに、その実験結果から見えてきた新たな理論の展開について考察する。最後に、生物代謝をマクロ生態学の視点から理解しようと試みる「生態学の代謝理論」の将来展望について述べる。
著者
奥田 昇
出版者
京都大学フィールド科学教育研究センター ; 京都大学生態学研究センター
雑誌
時計台対話集会
巻号頁・発行日
vol.5, pp.52-59, 2009-02-27

第5回時計台対話集会「森里海のつながりを生物多様性から考える」, 京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール, 2008/9/28