著者
宮下 充浩 畑中 裕司 小郷原 一智 村松 千左子 砂山 渡 藤田 広志
出版者
日本医用画像工学会
雑誌
Medical Imaging Technology (ISSN:0288450X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.189-195, 2018 (Released:2018-10-07)
参考文献数
13

糖尿病網膜症の初期所見のひとつに毛細血管瘤がある.毛細血管瘤は眼底画像上で小さくてコントラストが低いため,医師であっても目視による検出は困難である.一方で,畳み込みニューラルネットワークは,画像認識の分野で良好な結果を示してきた.そこで,本論文では,畳み込みニューラルネットワークを用いて毛細血管瘤を自動検出する手法とその成果について述べる.最初に,ヘッセ行列に基づくshape index,2重リングフィルタ,ガボールフィルタを適用して,毛細血管瘤の強調画像を作成した.そして,畳み込みニューラルネットワークを用いて毛細血管瘤を検出した.その後,畳み込みニューラルネットワークと,48種類の特徴量に基づく3層パーセプトロンによって偽陽性候補を削除した.眼底画像データベースのDIARETDB1を用いて提案手法の性能を評価したところ,先行研究の性能を上回る良好な結果を得た.
著者
小野寺 孝一 宮下 充正
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.191-203, 1976
被引用文献数
38 24

本研究は, 全身持久性運動における主観的強度(Rating of perceived exertion:RPE)をratingするscale をBorgのscaleに対応させて作成し, 主観的強度と客観的強度との対応関係を検討した. 本報告は3つの内容からなる. (1)持久性運動における主観的強度のrating scaleの日本語表示法を検討し, scaleを作成した. このscaleを用いて得られた値は, %VO_2max及び%HRmaxと高い相関があり, Borgのscaleを用いた結果とも比較検討が可能であり, 日本語表示のrating scaleとして適切なものであるとの結論に至った. (2)作成した日本語のrating scaleを用い, トレッドミル走及び自転車エルゴメーター駆動における主観的強度と客観的強度との対応関係を検討した. その結果, RPEは作業の種類や被検者の体力水準が異なっていても, ある作業における各個人の最大作業能力に対する相対値と高い相関があることが明らかになった. (3)主観的強度を用いて全身持久性向上のための運動処方を行った. トレーニングの結果, 最大酸素摂取量は増加した. 各個人について, トレーニング前後のRPEと測定値との関係を比較してみると, RPEと走速度, RPEとVO_2との関係は最大作業能力の増加にともなって変化したが, RPEとHR及び%VO_2maxとの関係は変わらなかった.
著者
北城 圭一 山本 義春 宮下 充正
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
BME (ISSN:09137556)
巻号頁・発行日
vol.12, no.7, pp.40-48, 1998-07-10 (Released:2011-09-21)
参考文献数
36
被引用文献数
1