著者
小倉 孝誠
出版者
東京大学仏語仏文学研究会
雑誌
仏語仏文学研究 (ISSN:09190473)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.171-186, 1991-06-30

菅野昭正先生退官記念特集号
著者
小倉 孝誠
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要. フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.69, pp.121-144, 2019

文学と歴史の誘惑文学から歴史学への越境 : リテル、エネル現代文学と第二次世界大戦への関心歴史学からの反応文学と歴史学の関係 : その過去と現状歴史学の底流アラン・コルバンの位置イヴァン・ジャブロンカによる刷新
著者
小倉 孝誠
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
藝文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
no.91, pp.1-19, 2006

フローベールの一通の手紙グリゼットの肖像カルチエ・ラタンの恋物語グリゼットの文字的表象鷲見洋一教授退任記念論文集
著者
小倉 孝誠
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
芸文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
no.89, pp.1-17, 2005

立仙順朗教授退任記念論文集現代の病いの風景エイズの意味づけドミニック・フェルナンデス『除け者の栄光』(一九八七)エルヴェ・ギベールとエイズの表象
著者
岡田 温司 篠原 資明 鈴木 雅之 小倉 孝誠 並木 誠士 喜多村 明里 水野 千依 柳澤 田実 松原 知生
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

肖像には二重のベクトルがある。ひとつはモデルへと引き戻されるもの(モデルに似ていると思わせるベクトル)、もうひとつはモデルから観者へと表出してくるもの(モデルの性格や内面性が表われていると思わせるベクトル)である。この反対方向の運動は、「肖像」を意味するイタリア語「リトラット」とフランス語「ポルトレ」に象徴的に表われている。前者は、「後方へと引き戻す」という意味のラテン語「レ-トラホー」に、後者は「前方へと引き出す」という意味の同じくラテン語「プロ-トラホー」に由来するのである。かくのごとく「肖像」は、模倣と表出、後退と前進、現前と不在、顕在と潜在、保管と開示、隠匿と暴露、ピュシス(自然)とアレーテイア(真理)、これら両極の引き合いや循環性のうちに成立するものなのである。