著者
土川 仁 岩澤昭一郎 伊藤禎宣 中原 淳 高橋 昌史 小出 義和 神田 崇行 角 康之 間瀬 健二 小暮 潔 萩田 紀博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.39, pp.35-40, 2004-04-23

ATRでは,体験共有コミュニケーションを支援する研究を行っている.ユビキタス環境下での体験共有の例として,展示会場でのインタラクションに着目した体験共有システムのプロトタイプを構築し,実証実験を行ったので紹介する.ATR is conducting research for supporting experience sharing communication. In this paper, we were talking about a prototype system of experience sharing using Ubiquitous Sensors in exhibition hall. We report the construction of a prototype system aimed to human interactions, and the result of experiments of this system.
著者
坂本 龍哉 多田 昌裕 大村 廉 納谷 太 野間 春生 鳥山 朋二 小暮 潔 佐野 睦夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.45, pp.43-48, 2008-05-15

従来の人物位置推定手法の大半は,(1)観測対象領域内に遮蔽物や仕切りがほとんど存在しない環境,(2)壁などの遮蔽物によって観測対象領域が空間的に完全に分離されている環境,のいずれかを観測対象領域としていた.しかしながら(1),(2)のいずれにも該当しない環境,例えば大型ショッピングモールのように,商品棚や背の低いパーティションといった仕切りは存在するものの,空間的には完全に分離されていない環境(半開放型環境)も少なからず存在する.そこで本研究では,従来考慮されていなかった半開放型環境においても,高い精度で人物位置推定可能な手法を提案する.提案手法は,複数のパーティクルフィルタを取捨選択的に用いることによって,半開放型環境において頻発する人物検知センサの誤反応・検知漏れを逐次検出・修正し,従来手法よりも10%以上高い人物位置推定精度を実現した.
著者
一色 彩 坂本 竜基 北原 格 小暮 潔
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.21, pp.5-8, 2008-05-26

本稿は,自由視点映像撮影環境における背景領域の形状モデルを簡便に生成する手法を提案する.被写体などの前景領域の自由視点映像は,視体積交差法などの手法を用いて3次元形状モデルを生成することにより実現されている.一方で,背景領域の形状モデルは,依然多くの手間を要する手作業により生成されることが多い.本提案手法では,多視点画像中に写りこんだ平面の頂点を対応点として指定するという簡単な処理より背景モデルを生成する.その際,前景領域の3次元推定に用いられる多視点カメラのキャリブレーション情報を基に,指定された対応点に対しステレオ処理を行うことで3次元座標を算出する.
著者
納谷 太 野間 春生 大村 廉 小暮 潔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.78, pp.5-10, 2005-08-01
被引用文献数
2

Bluetoothのデバイス検出機構を用いた屋内での近接位置計測法を提案する。屋内での位置測定技術は、作業者の業務分析やモニタリング、ユーザの行動分析など、種々の位置情報を必要とするアプリケーションにおいて重要な技術である。本稿では、具体的な対象領域として看護・医療現場における業務分析を題材としてとりあげ、1)ユーザの部屋レベルの近接情報の検知、および2)移動しているユーザや物の相互の近接情報を検知するための要求事項について考察する。Bluetoothのデバイス検出時の問合せにおけるパラメータを効率的に選択することにより1Hz 以上のID交換が可能であることおよび、受信信号強度検出とデバイス間の相互距離計測実験結果について報告する。We propose a Bluetooth-based indoor proximity sensing method using Bluetooth device discovery functionality. Indoor proximity sensing techniques are becoming increasingly important in location-aware applications such as analyzing and monitoring users' activities in factories and/or office environments. In this paper, we consider the practical applicability of Bluetooth-based proximity sensing technologies in nursing environments as an example application field, and discuss the design requirements of detecting 1) room-level proximity between people and 2) mutual proximity between moving people and objects. We show that the proximity information exchange between several devices can be updated at a rate of more than 1 Hz by effectively choosing the timing parameters of Bluetooth inquiry functionality. Empirical results of evaluating Receiver Signal Strength Indigator (RSSI) at various distances between Bluetooth devices are also shown.