著者
松村 耕平 尾形 正泰 小野 哲雄 加藤 淳 阪口 紗季 坂本 大介 杉本 雅則 角 康之 中村 裕美 西田 健志 樋口 啓太 安尾 萌 渡邉 拓貴
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-174, no.13, pp.1-8, 2017-08-16

ACM CHI に採録された論文を読み合う勉強会,CHI 勉強会 2017 を開催した.勉強会では ACM CHI2017 に採録された 599 件の論文を参加者が分担して読み合う.これによって,参加者は先端の HCI 研究を概観することができる.本年度は,勉強会をスムースに実施し,また,参加者の支援を行うために支援システムを導入した.システムの分析から,CHI 勉強会がどのような特徴を持っているのか,そして今後どのようにデザインされていくべきなのか議論する.
著者
奥野 茜 角 康之
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.607-616, 2021-02-15

胸に装着したカメラによる一人称ライフログ映像に映り込んだ対面者の顔の数を数えることで,カメラ装着者の対面的な社会活動量を計測する方法を提案する.社会的な場への参与の深さを測るために,検出された顔ごとの近接性(検出された顔画像の大きさ)と時間継続性(顔が検出された連続時間)の重みづけをする工夫をした.実際のライフログ映像を用いて,当事者およびその知人たちに協力してもらい,映像閲覧から読み取れる社会活動量の主観評価実験を行った.複数場面の比較による社会活動量の大小についての主観評価は,実験協力者の間で大きな偏りがないことを確認したうえで,それらの映像データに提案手法を施して算出された社会活動量の値の比較分析を行った.その結果,多くのシーンにおいて,提案手法は実験協力者の主観評価をよく再現することが確認され,単純に顔の数を数えるだけの手法よりも明らかに適切な結果を提示できることが確認できた.一方,近接した対話者とのシーンにおいては,通常の画角のカメラでは近接した対話者の顔をとらえることができず,提案手法の出力する値が主観評価を大きく下回るという問題があった.そこで,広角カメラを用いた予備検討を行い,この問題が解決できる見通しを示す.
著者
角 康之 伊藤禎宣 松口 哲也 シドニーフェルス 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2628-2637, 2003-11-15
参考文献数
19
被引用文献数
50

人と人のインタラクションにおける社会的プロトコルを分析・モデル化するために,開放的な空間における複数人のインタラクションを様々なセンサ群で記録し,蓄積された大量のデータに緩い構造を与えてインタラクションのコーパスを構築する手法を提案する.提案手法の特徴は,環境に遍在するカメラ/マイクなどのセンサ群に加えて,インタラクションの主体となるユーザが身につけるカメラ/マイク/生体センサを利用することで,同一イベントを複数のセンサ群が多角的に記録することである.また,赤外線IDタグシステムを利用して,各カメラの視野に入った人や物体のIDを自動認識することで,蓄積されるビデオデータに実時間でインデクスをつけることができる.本稿では,デモ展示会場における展示者と見学者のインタラクションを記録し,各人のビデオサマリを自動生成するシステムを紹介する.個人のビデオサマリを生成する際,本人のセンサデータだけでなく,インタラクションの相手のセンサデータも協調的に利用される.We are exploring a new medium in which our daily experiences arerecorded using various sensors and easily shared by the users, inorder to understand the verbal/non-verbal mechanism of humaninteractions. Our approach is to employ wearable sensors (camera,microphone, physiological sensors) as well as ubiquitous sensors(camera, microphone, etc.); and to capture events from multipleviewpoints simultaneously.This paper presents a prototype to capture and summarize interactionsamong exhibitors and visitors at an exhibition site.
著者
小笠原 遼子 角 康之 西田 豊明
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.46, pp.1-8, 2010-03-19

体験共有型のワークショップに注目し,各自の気づきを共有することで協調作業や他者の視点といったものをメタレベルで学ぶためのワークショップの設計と使用する情報システムに必要な要素の提案を行う.個人作業とインタラクションを繰り返し,相互作用を 2 種類に分けて組み込むといった設計を行い,実際に 2 種類のワークショップをデザインし実践した.これらの分析より,設計の有効性としてメタレベルの学習が起きたことが示唆され,さらに,時間や手順の設計に必要な要素を議論する.We focus on proposes designing "Participatory Experience Workshops", which are sharing participant's experiences and help to widen participant's views and learn how to work together. We propose a total design of the environment, the workshop procedure and the factor for information systems. We set the workshop procedure which repeats individual work and cooperative work, and includes two kinds of cooperative work. As two field trials of the proposed workshop, we discuss important factors for the workshop design.
著者
角 康之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1298-1299, 2014-10-15
著者
坂本 竜基 角 康之 中尾 恵子 間瀬 健二 國藤 進
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.3582-3595, 2002-12-15
被引用文献数
10

本稿では,コミックダイアリシステムと呼ばれる,個人の日記を漫画形式で自動生成するシステムを提案する.このシステムは,博物館見学や学術会議参加において個人化されたガイドを行う展示ガイドシステムの一環として開発した.このシステムにより自動生成された漫画は,個人の記憶補助のみならず記憶の伝達のためのカジュアルな媒体として利用されることを期待されている.システムは,会場閲覧の個人的なエピソードを展示ガイドシステム(C-MAP)から収集したデータと社会的イベントなどの周辺情報を元にストーリ化し,漫画というスタイルで表現する.また,漫画の生成機能以外にも,複数の漫画間をブラウジングする機能や個人の漫画の伝達を支援する機能も有している.本稿では,プロトタイプシステムに関する説明と,これまで行った学術会議における運用実験の結果について述べる.This paper describes a system, called ComicDiary, which automatically creates a personal diary in comic style. ComicDiary is built as a sub-system of our ongoing project of a personal guidance system for exhibition touring at museums, trade shows, academic conferences, cities, and so on. We intend for ComicDiary to be used as a casual tool for augmenting each individual user's memory as well as encouraging users to exchange their personal memories. ComicDiary is to allegorize individual episodes during touring exhibitions by creating a comic from a user's touring records, accumulated by his/her personal guidance system, and environmental facts, e.g., social events. Addtion to its basic representation in comics style, ComicDiary has two novel functions as computational media. One is to support browsing over many ComicDiary and the other is to support sending user own ComicDiary to him or her friends. In this paper, we present the implementations and user evaluation of ComicDiary deployed at academic conferences.
著者
友広 歩李 角 康之
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.1-10, 2016-08-30

スケッチは観察により得た情報の記録,共有,そしてアイディアの発想のために様々な場面で行われている表現手法の1つである.しかし,刻一刻と変化する状況を記録するためには素早く簡素に描きとめたり,対象の立体的な構造を2次元の平面で表現する必要があり,絵を描きなれていない人には困難をともなう.本論文ではタブレットPCと深度情報付きカメラを用い,空間構造の理解やデザインを促すスケッチシステムを提案する.システムのねらいは,2次元の手描きスケッチでは表現しにくいものの立体構造に対する気付きを得やすくすることにある.手描きのスケッチに3次元構造を組み合わせ,奥行きのついたスケッチの世界を歩き回ることや,空間内に付箋を貼るようにメモやアイディアを描き加えることを可能とした.本論文では提案システムの概要と実現方法を述べるとともに,システムを用いて描かれたスケッチとその制作過程を紹介する.
著者
角 康之 江谷 為之 シドニーフェルス ニコラシモネ 小林 薫 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.2866-2878, 1998-10-15
被引用文献数
52

本稿では,我々が現在進めている展示ガイドシステムの研究プロジェクトC?MAP (Context?aware Mobile Assistant Project)の概要と現状を報告する.C?MAPの目標は,博物館や研究所公開などの展示会場を想定し,携帯情報端末を携えた見学者へ,彼らのおかれた時空間的な状況や個人的な興味に応じて,展示に関する情報を提供する環境を構築することである.我々は最初のテストベッドとして我々の所属する研究所の研究発表会を選び,展示ガイドシステムを試作した.携帯ガイド上には,展示会場の地理的案内と展示間の意味的な関連を可視化した意味的案内が提供され,これらはユーザの時空間的/心的な文脈に応じて個人化される.また,ガイドシステム上にはlife?likeな外見を持つガイドエージェントが表示され,システムとユーザ間のインタラクションを取り持つ.本稿では,展示に関する興味を共有する見学者?展示者間のコミュニケーションを促進するためのサービスについても述べる.This paper presents the objectives and progress of the Context-aware Mobile Assistant Project (C-MAP).The C-MAP is an attempt to build a tour guidance system that provides information to visitors during exhibition tours based on their locations and individual interests.We prototyped a guide system using our open house exhibition of our research laboratory as a tested.A personal guide agent with a life-like animated charadter on a mobile computer guides users using exhibition maps which are personalized depending on their physical and mental contexts.This paper also describes services for facilitating communications among visitors and exhibitors who have shared interests.
著者
角 康之 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.2679-2688, 2000-10-15
参考文献数
20
被引用文献数
10

本稿では,我々が開発している展示見学のための個人ガイドシステムを紹介し,実世界コンテキストに埋め込まれたコミュニティウェアの考えを提案する.我々の展示見学ガイドシステムの目標は,ユーザ個人の状況や興味(コンテキストと呼ぶ)に応じて展示見学に関連する情報を個人化して提示することである.そのためにシステムは各ユーザのコンテキスト情報を認識して利用するが,蓄積されたコンテキスト情報は,興味を共有するユーザ同士のコミュニケーションを促進する材料ともなりうる.本稿では,実世界でのコンテキストを拾い集め活用するための仕組みとして,掌サイズの携帯ガイドシステムと展示会場に遍在した据え置きディスプレイを連携する枠組みを紹介する.また,蓄積されたコンテキスト情報を構造化してコミュニティ内での出会いや情報共有を促進するための視覚的インタフェースを紹介する.This paper presents a notion of communityware situated in real-world contextsby presenting our ongoing project of building a guidance system for exhibition tours.The user of our system carries PalmGuide,a hand-held guidance system, while touring an exhibition.A personal guide agent runs on PalmGuide and provides tour navigation information,such as exhibit recommendation, according to the user's contexts, i.e.,personal interests and temporal and spatial situations.The guide agent running on PalmGuide can migrate to and provide personalized guidanceon individual exhibit displays or information kiosks that are ubiquitously locatedin the exhibition site.We also show Semantic map,which is a visual interface for exploring community information.
著者
杉谷 弥月 松村 耕平 角 康之
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012-HCI-150, no.7, pp.1-6, 2012-10-25

国際会議 CHI2012 で発表された 400 件前後の論文を,多くの参加者が分担して一論文あたり 30 秒で発表するというフラッシュトーク型勉強会が,近い時期に 2 件開催された.両勉強会では参加者間の議論やメモ共有のプラットフォームとして Twitter が活用された.そこで本稿では,ツイートの時間・発言者の分布,スライド連動のツイート bot の効果などのタイムライン分析を行い,実会議とオンライン議論の相互強化について考察する.
著者
角 康之 間瀬 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1231-1243, 2001-08-01
被引用文献数
25

本論文では, 博物館, 街角, 学校, オフィス, 学会イベントなど, 興味, 趣味, 状況を共有する人が集まる場所での対面している人の間の出会いや対話を促進することを目的とした, エージェントサロンと呼ばれるシステムを紹介する. エージェントサロンは, 複数のユーザが同時に利用できるような大きなディスプレイをもっており, そこに, 各ユーザに帰属したパーソナルエージェントがキャラクタアニメーションとして表示され, それらが自動的に会話を始める. パーソナルエージェントは, 普段はPalmGuideと呼ばれる携帯ガイドシステム上で動作しており, 各ユーザの個人的興味やそれまでの行動履歴を管理しながら個人ガイドサービスを提供している. 各ユーザがPalmGuideをエージェントサロンに赤外線接続することで, パーソナルエージェントはそれらの個人情報と一緒にエージェントサロンに乗り移り, エージェント同士で自動的におしゃべりを始める. おしゃべりの内容は, 各ユーザの興味やそれまでの行動履歴に関する内容であり, ユーザに成り変わって, 互いの経験に基づいた意見交換を行ったり推薦を行ったりする. そのおしゃべりを聞いているユーザたちは, いわば以心伝心のように共通の話題を得ることができ, エージェントたちのおしゃべりに引き込まれるように, より価値のある会話を始めることが可能になると考える. 本論文では, 実際の会議の参加者サービスとして実装したエージェントサロンの, 動作説明と評価を行う.
著者
三木 可奈子 角 康之 西田 豊明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.99, pp.55-62, 2007-09-28
被引用文献数
3

本稿では本棚周辺での人の会話や行為といった体験を研究室のメンバで共有することによるコミュニケーション支援を行う本棚システムを提案する.日常生活において積み重ねられる体験はアウェアネスやコモンセンス,ノウハウのような暗黙知を伝えるのに効果的であり,本人だけでなくその場にいなかった第三者にとっても有用な情報となりうる.特に本棚前での何気ない人の振る舞いや会話には興味や知識が見て取れる.本研究では研究室の中で共有されるべき体験の一部として会話や振る舞いを捕らえるシステムを提案する.また,本から得られる既存の書誌情報や,体験者のプロファイルにより,取得した体験シーンのデータとそれに関わる本や人に緩い紐付けを与える.そして,蓄えられた体験シーンのデータや周辺情報を利用者の状況に合わせて再利用し,'本棚にまつわる体験'を豊かにする.This paper proposes a bookshelf system to facilitate communication among research group members based on shared experiences around the bookshelves. Our daily experiences such as collaborative works and chats in research laboratories are effective to share tacit knowledge, e.g., awareness, commonsense, and know-how, etc. Especially, our behavior and conversation in front of bookshelves imply personal interests and knowledge. This paper proposes a system that captures our conversations and behaviors as tractable parts of our experiences shared in the laboratories. The captured experience scene data are linked to relevant books and other members by bibliographic information of selected book and users' profiles. Also, the accumulated data and associated information are reused to enrich other members' "bookshelf experiences" according to their situation.
著者
門林 理恵子 西本 一志 角 康之 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.980-989, 1999-03-15
被引用文献数
4

博物館の展示は 学芸員の専門知識や関心の体系的表現であるが ある視点からの構造化の一実現例であり しかも一方的に見学者に提示される. このため 様々な興味や知識を持つ見学者の知的欲求をつねに満たすことは難しい. そこで本論文では 学芸員と見学者を仲介し 博物館展示の意味的関連に基づく構造を見学者ごとに個人化する手法を提案する. 本手法では 展示物などに付与される説明文を キーワードを基に統計処理することで 展示物間の関連に基づく構造を2次元空間に可視化する. まず元の展示の構造を示す展示空間を構成し 次に見学者の興味に基づく興味空間を作る. 最後に両者を融合して個人化空間を作成する. 個人化空間に可視化された展示の構造は 学芸員の視点からの関連を保持しつつ 同時に見学者の視点を反映したものとなる. こうすることにより 既存の 見学者の立場を中心とした個人化手法における 展示が断片化して関連が失われ かえって理解が困難になるという問題を回避することができる. これらの空間を用いることで 同じ展示を見学者ごとに個人化することが可能となる. さらに これらの空間が学芸員へもフィードバックされることにより 学芸員自身が展示についての新たな視点を獲得できるが これは従来の博物館の展示や既存の個人化手法では困難であったものである. 本論文では 本手法の詳細とその実施例 さらに評価についても述べる.Museum exhibitions are thought to be well organized representations of the expert knowledge of curators, but they are just one example of structures of knowledge among many possibilities, given to museum visitors in a one-sided way. Therefore, traditional museum exhibitions can hardly meet the vast requirements of general visitors who possess a variety of interests. In this paper, we propose a method for personalizing the semantic structure of museum exhibitions by mediating curators and visitors. The semantic relations of displays are visualized as a two-dimensional spatial structure based on the viewpoints of the curators and visitors separately, and then together. The structures reflect the interests of the visitors, while maintaining the knowledge of the curators. We disucuss the detail of the method and show an example of personalization. Evaluation results through a subjective experiment is also given.
著者
江谷 為之 角 康之 シドニーフェルス 間瀬 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.31, pp.43-48, 1998-04-23
被引用文献数
4

本稿では我々の研究プロジェクトC-MAP(Context-aware Mobile Assistant Project)におけるエージェントベースの適応型支援アーキテクチャの概要を述べる。C-MAPでは、博物館や研究所公開などの展示空間を構成する見学者/説明員、展示物/デモ、展示サイトなどの関係要素に対してエージェントを配置し、それらの動的属性に振舞いを相互適応させることで、見学者の興味や知識の推移に応じた展示ガイド、人間同士の出会い支援を目指す。ここでは、展示空間における動的関連性を考慮した相互のコミュニケーション支援について考察し、それらを実現するための支援アーキテクチャについて議論する。This paper is to discuss our agent-based support architecture in C-MAP; Context-aware Mobile Assistant Project. C-MAP is an attempt to build an exibition environment like museum that provides enriched information to visitors based on their individual context like location, interests etc. In this environment, elements that compose exibition space like human, object, site are represented as agents that communicate with each other in adaptive manner. Basic support functions and architecture for this adaptive exhibition environment are discussed in this paper.
著者
角 康之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.614-617, 2011-05-15
著者
藤倉 稜 角 康之
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1849-1856, 2018-06-27

本稿では,発話が場所に埋め込まれることによる言霊共有システムの提案をする.日常生活の中で,人は独り言や他人との会話など発話を常に行っている.その中で記録される発話もあれば,何事もなくその場だけで終わる発話も存在する.そこで本研究では,人間が移動時に行う発話に着目し,それを HoloLens を使用して場所に埋め込んで記録することで,その場所に来た他人に感動や気づき,知識などを共有するシステムを提案する.これにより,今まで共有されることのなかった体験の共有と新たな知識の流通を目指す.
著者
草島 将太 角 康之
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.9-17, 2016-07-06

近年では,研究発表会や勉強会の場において,実際に行われている発表や議論の他に,その内容についての議論を行ったり,メモを取り共有するための手段として Twitter が広く利用されている.本研究は,Twitter 上で行われているオンライン議論の活性化や,議論参加者の理解の促進を目的とする.そこで,タイムライン上のツイートや議論内容からキーワードを抽出し,関連する話題を検索して,議論に適したウェブページをツイートの形式で提供する Twitter ボットの開発を行う.本稿では,開発した Twitter ボットを実際の勉強会の場で運用し,適切な話題を提供することができているかと,オンライン議論参加者の Twitter ボットへの反応について報告する.