著者
佐藤 宏志 渡辺 仁 品部 耕二郎 小泉 淳
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.756, pp.21-31, 2004-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
11

ダクタイルセグメントは使用期間が最も長いものでは約37年あまりが経過したが, 二次覆工が行われない場合も多いため, その耐食性, 耐久性が問題になると考えられるが, その実態は従来ほとんど明らかにされていなかった. 本論文は, 供用中のダクタイルセグメントの腐食に関する継続的な調査結果を分析し, ダクタイルセグメントの耐久性を考察するものである. まず, セグメントの肉厚測定の方法およびその信頼性について述べ, 次に調査の内容およびその結果を述べる. この調査結果から, ダクタイルセグメントの主要肉厚は少なくとも24年間においてほとんど減少していないことがわかり, ダクタイルセグメントは現在のところ健全性を維持しており, 今後も長期間使用できると考えられる.
著者
剣持 三平 小泉 淳
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.F5-0093, 2023 (Released:2023-04-20)
参考文献数
66

価値という言葉はさまざまな使い方をされており,その意味するところは必ずしも同じものとはなっていない.本研究は土木事業の合理的な整備のために,土木構造物のもつさまざまな価値を明らかにすることを目的としている.まず,土木構造物の現状を整理するとともに,一般的に考えられている価値を分類して,その中から土木構造物にとくに関係が深いと思われる価値を抽出した.つぎに,それらを実例とともに示し,土木構造物の価値構造を提示した.最後に,土木構造物の価値向上に向けた土木技術者の取組みについて言及したものである.
著者
武田 穣 小泉 淳一 中村 以正 倉根 隆一郎
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.15, no.9, pp.621-625, 1992-09-10 (Released:2008-04-21)
参考文献数
10

The effect of carbon sources on the growth of an actinomycete Nocardia amarae isolated from scum were investigated. Neutral fat medium allowed faster proliferation and greater cell yield of the actinomycete than glucose and organic acid media : polyester granules were intracellularly stored in the neutral fat medium. More than 7 days of lag were required for growth when hydrocarbon was used. Long chain fatty acids did not afford the cell growth.The hydrophobic carbon sources brought about the floatation of the actinomycete, while the hydrophilic carbon sources allowed dispersive growth. Surface proteins of N. amarae exhibited affinity to hydrophobic substances. It was likely that hydrophobic property of cell exterior constructed by the surface proteins caused the capture of the actinomycete at the gas-liquid and oil-water interfaces together with that of cell wall.
著者
西田 武弘 藤原 康文 山本 和久 小泉 淳 八木 哲哉
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.140, no.2, pp.181-186, 2020-02-01 (Released:2020-02-01)
参考文献数
31

Speckle reduction method for laser diode based displays was newly proposed. The method was based on temporal change of the active layer temperature which could be controlled by optimizing the driving condition of the laser diode under pulse. The red LD consisted of AlGaInP has low thermal conductivity and small energy difference between the active layer and the cladding one in the conduction band, resulting in the large temporal change of the lasing spectrum under the adequate driving condition in pulse. It indicates the speckle contrast could be controlled by changing the condition. The speckle contrast dependence on the driving condition of the high-power 638-nm lateral single mode laser diode was experimentally studied. In the experiment, not only the conventional square waveform but also the saw one were used. The speckle contrast under the adequate conditions for both waveforms was reduced approximately 25% compared with that under CW. In particular, the saw one might be expected as a very robust driving condition for the speckle reduction. This can be used with other speckle reduction method such as moving screen, moving diffuser and so on. In this sense, the newly proposal may be the speckle reduction method for “last one mile”.
著者
小泉 淳
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.370-379, 2013-08-01 (Released:2013-09-10)
参考文献数
13

a.急性胸痛・呼吸困難・失神などから急性肺血栓塞栓症が疑われてショック症状を呈する広汎型患者に対しては,ベッドサイドで低侵襲に施行可能な心臓超音波検査や胸部単純X線写真で拾い上げ,PCPSなどで管理しつつ血管内治療を兼ねた肺動脈造影で確定診断することになる.b.非広汎型では下肢静脈を含めたCTが第一に推奨される.c.ヨード系造影剤の使えないアレルギー,腎機能低下症例や,妊婦,臨床的に強く疑われるのにCTで陰性であった場合(末梢性のshower embolismなど),血栓溶解療法の際の治療効果判定例などに核医学検査を施行する.d.MRIは患者管理の困難性,空間分解能の低さ,撮像時間の長さにやや難があるが,CTを施行できない場合の代替手段として,また血栓のagingやperfusionなど,CT,核医学検査同等以上の情報を提供しうる.
著者
小泉 淳一
出版者
横浜国立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

自律神経機能指標解析システムの能力を次のように強化した。[1] 競技者にとって一番心理的に違和感のない心室収縮イベントを起点として,逆向きに必要な長さだけ自律神経機能指標計算のための時系列データを再構成するアルゴリズムを採用した。[2] 極小試験測定デバイスを導入することで,競技練習への干渉が少ない鼻梁に,測定デバイスの装着部位を変更した。これらと最大エントロピー法での周波数解析プログラムを組み合わせ,射撃系競技選手の能力開発を目指したバイタルコントロール支援システムを構築した。
著者
小泉 淳一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.8-12, 1991-01-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
2

醸造分野のみでなく伝統産業全般に通じる技の伝承にコンピュータがどこまでサポートしてくれるかを解説していただいた。目新しい用語も多く出てくるが, その解説から, 現段階でコンピュータが代替できる機能とその内部構造, 人間との違いと将来機械がどのように進化しても限界のある点を明示し, コンピュータと共存繁栄できる新時代の匠をめざす人たちには役立つところが多い。
著者
小泉 淳一
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.8-12, 1991

醸造分野のみでなく伝統産業全般に通じる技の伝承にコンピュータがどこまでサポートしてくれるかを解説していただいた。目新しい用語も多く出てくるが, その解説から, 現段階でコンピュータが代替できる機能とその内部構造, 人間との違いと将来機械がどのように進化しても限界のある点を明示し, コンピュータと共存繁栄できる新時代の匠をめざす人たちには役立つところが多い。