著者
佐藤 宏志 渡辺 仁 品部 耕二郎 小泉 淳
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.756, pp.21-31, 2004-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
11

ダクタイルセグメントは使用期間が最も長いものでは約37年あまりが経過したが, 二次覆工が行われない場合も多いため, その耐食性, 耐久性が問題になると考えられるが, その実態は従来ほとんど明らかにされていなかった. 本論文は, 供用中のダクタイルセグメントの腐食に関する継続的な調査結果を分析し, ダクタイルセグメントの耐久性を考察するものである. まず, セグメントの肉厚測定の方法およびその信頼性について述べ, 次に調査の内容およびその結果を述べる. この調査結果から, ダクタイルセグメントの主要肉厚は少なくとも24年間においてほとんど減少していないことがわかり, ダクタイルセグメントは現在のところ健全性を維持しており, 今後も長期間使用できると考えられる.
著者
我妻 奏 高嶋 葵 奥村 俊昭 澁谷 倫子 渡辺 仁史 齋 麻子 大原 理恵
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.125-128, 2021

本研究の目的は,著名な平安時代の随筆作品である『枕草子』の可視化を通して,文学作品の特徴を生かした新しい読み進め方の提案を行うことである.『枕草子』は約 300章段からなっており,ストーリー性がなく直線的な展開がないため、どこから読み始めてもよいという特徴がある.そこで,本のような従来のメディアが直線的な構造であるのに対して,どこから読み始めても良く,自由に読み進めることのできる構造を持ったシステムの構築を行う. 3DCGを用いた表現で読者への提示を行い,各章段を球体として扱い 3次元空間に配置する.このような可視化システムを開発することにより,空間を動き回るようにして自由に読み進めることが可能となり,章段の情報を多角的に提供できる.その結果,『枕草子』に馴染みのない読者に対しても新しい楽しみ方・読み進め方を提案できる.
著者
渡辺 仁治
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.83-88, 1966-06-30 (Released:2009-06-12)
参考文献数
7
被引用文献数
1 3

1.いままで日本では知られていなかつたDaphnia similis CLAUSが,大和郡山市内の溜池で発見された.2.本種は従来D.carinataとして報告されていることが多く,上野益三博士は,アジア大陸に広く分布するD.carinataは,D.similisと改める必要があるといわれる.3.本種は近年中国から,金魚の新しい品種を輸入した際に,魚とともに本邦に入り,それが増殖したものと推定される.
著者
渡辺 俊 中村 良三 渡辺 仁史
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.403, pp.97-104, 1989-09-30

The paper describes methods of estimating traffic planning for sightseeing, and sample study at Kanazawa city. In order to do the estimation two models are proposed. One is the mathematical model to find out the proper scale of the parking lot in the city area, using time series quantity data of traffic cars. The proper scale is defined by the maximum number of the time series sums of general traffic cars and sightseeing ones and capacity of crossings on the accessing routes to the city area. The other is the computer simulation model to forecast traffic jams. Fundamental framework of this is based on the Object-Oriented Event-Driven Simulation. In this model, in addition to deal with general traffic cars and sightseeing one individually, they are represented in the independent object. And it is characteristic of the model to use space network data directory instead of the block diagram like GPSS and make it possible to cope with changes of traffic planning automatically.
著者
長澤 夏子 佐古 崇 渡辺 仁史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.646, pp.2611-2616, 2009-12-30 (Released:2010-04-01)
参考文献数
3
被引用文献数
2

We investigated people in a large-scale, commercial facilities in Japan. As a result, it was clarified to be able to describe the shopping behavior in the following two states. (1)Person in state to try to go to target area (2)Person in state to wandering in shopping mallThe person changes by two states and decided the route. This state variation and routing have been decided from the investigation according to acquired data. And, the space made a divergence part and a target store a network as a node. Finally, the simulation result showed good agreement with the result of the field survey. This model was able to reproduce the whole of the shopping behavior done in the shopping mall. This model can be used at the esquisse stage of architectural planning.
著者
渡辺 仁資 井上 理 金塚 文子 栗原 祐史 松浦 光洋 吉濱 泰斗 代田 達夫 羽鳥 仁志 新谷 悟
出版者
昭和大学・昭和歯学会
雑誌
Dental Medicine Research (ISSN:18820719)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.57-62, 2010-03-31 (Released:2013-03-26)
参考文献数
12

公 告掲載論文の取り下げについて 本誌,Vol.30 No.1 (2010年 3月号)に掲載された「当科における過去 3年間の口腔悪性腫瘍症例の臨床統計的検討」渡辺仁資,井上 理,金塚文子,栗原祐史,松浦光洋,吉濱泰斗,代田達夫,羽鳥仁志,新谷 悟 上記論文につきましては,データ解析のための統計学的方法とその解釈に不備があっため,著者本人の依頼により取り下げに致します.なお,論文審査過程において指摘できなかったことを真摯に受け止めて,今後の論文審査を実践いたします.2013年 10月 30日 Dental Medicine Research編集委員長 中村雅典
著者
佐野 友紀 高柳 英明 渡辺 仁史
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2Supplement, pp.65-68, 2000 (Released:2009-09-03)
参考文献数
5

The purpose of this study is to analyze the patterns of complicated pedestrian flow with visible pedestrian area model. The coordinates of all pedestrians at each frame is calculated.The pedestrian area is defined as the 90cm circle from the coordinates of each pedestrian. The condition of monodirectional pedestrians which forms groups is similar to the distribution of electric field, so Blobs, Meta-ball, with Bezier Clipping method is used to visualize the pedestrian area. (1) The conflict among pedestrians is reduced by the forming group of monodirectional pedestrians; (2) The pedestrian move along the edge of other group's area because he/she can't cross inside the group; (3) The overlap of group's area illustrates the conflict between groups;The condition of pedestrian flow is analyzed with visible pedestrian area model.

1 0 0 0 生態

著者
渡辺仁編集責任
出版者
雄山閣出版
巻号頁・発行日
1977
著者
鳥塚 尚樹 羽毛田 真弓 橋口 晃一 前川 竜也 渡辺 仁 金子 吉史 新田 浩之 浜田 淳 榊原 雄太 佐藤 玄 佐藤 耕一 諏訪 浩一 高見 清佳
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.45, pp.P-93, 2018

<p> 2017年8月,FDA Data Standards Catalog v4.6にSEND Implementation Guide ver. 3.1(以下,IG 3.1)が収載され,2019年3月15日以降開始の試験はNDA/BLA申請時にIG 3.1準拠のSENDデータ提出が義務化された。IG 3.1の対象試験には心血管系及び呼吸系安全性薬理試験が含まれるため,それらのSEND対応はCJUG SENDチームの最重要課題の一つと考えられた。そこで,ITベンダー,ソリューションプロバイダ,非臨床試験CRO,製薬企業が所属するCJUG SENDチームの全27施設を対象に,安全性薬理試験のSEND対応状況及び想定される課題等に関するアンケートを実施し,匿名で回答を収集して分析した。</p><p> その結果,ほぼ全ての施設が安全性薬理試験のSEND対応への必要性を認識している一方,IG 3.1の詳細把握から具体的な業務手順の整備等の体制構築を進めている施設は少数のみであった。今後の対応方針を業種別にみると,製薬企業の多くは外注での対応を想定し,受託側のソリューションプロバイダ及びCROは自社対応やパートナリングで積極的にSENDデータ作成受託を進めようとしている傾向が示された。また,機器からの印刷物や手書きの記録を安全性薬理試験の生データとしている施設も依然多く,データの電子化自体が安全性薬理試験SEND対応の大きな課題であることが明らかとなった。さらに,SENDデータセット作成・検証の担当者に安全性薬理研究者の配置を想定している企業は少なく,統制用語の適切な利用など,安全性薬理試験SEND対応のプロセスに専門家がどう関与すべきかという潜在的な課題も見出された。本発表では調査内容を更に精査し,安全性薬理試験SEND対応の課題及び今後のデータセット作成に有用な情報を提供したい。</p>
著者
可部 明克 柿本 亜紀 横田 善夫 長澤 夏子 加瀬 隆明 加藤 英理子 渡辺 仁史
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
BF研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.9-18, 2006

現代社会で生活する中で、人は様々なストレスを感じることがある。そのためリラックスして安心・快適に感じるための装置やツールがさらに求められ、現在はエレクトロニクスで制御されているものが、近い将来はロボット技術によって制御されるかもしれない。21世紀における"ロボット技術"の新しい役割とは、人間を直接サポートする新しいタイプのロボットを開発することである。"スヌーズレン(気持ちよく心地よい空間で、リラックスし穏やかな時を過ごす)"デバイス、及びロボットを用いて、バイオフィードバックを行う考え方は、早稲田大学理工学総合研究センターの研究会で潜在ユーザや各国の市役所・研究機関とコンタクトし、ビジネスに繋がるアイデアを検討している際に、市場分析の中から見出されたものである。本稿では、"スヌーズレン"デバイスとロボットからなる基本的なシステム、ユーザのインタフェースとなるロボットの主要な機能、事業化の事例と事業拡大の可能性、ユーザのストレスレベルの計測方法(予備検討のレベルのオフライン計測)、予備計測の結果などにつき報告する。また、このバイオフィードバックシステムの次のステップとしては、特定のセンサを導入して生体計測をさらに行い、ロボットやスヌーズレンデバイス(刺激ツール)との統合を進める。本研究は、建築学、ロボット工学、医学などの各研究グループが融合した形で行われ、ASMeW(早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構)の中で活動しており、人間の周辺の環境制御、医学、ロボット工学が融合した新しい分野を切り開く可能性もある。