著者
山本 健太郎
出版者
関西学院大学
雑誌
法と政治 (ISSN:02880709)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1012-941, 2008-01
著者
久保 加織 尾嶋 美沙紀 山本 健太郎 堀越 昌子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.123-131, 2003-02-15

栄養調整食品の利用状況についてのアンケート調査と,その栄養評価を行い,栄養調整食品の栄養学的意味について検討した.1)栄養調整食品は,大学生の中で食事代わりやおやつとして広く利用されていた.2)栄養への関心は男性より女性で高く,男女とも,栄養への関心の高い人ほどサプリメントなどポイント補給型栄養補助食品をよく利用し,栄養調整食品の利用も高かった.3)栄養調整食品の多くは,たんぱく質含量が低く,脂質エネルギー比率が高く,食事代わりとしての利用には問題があると判断した.4)栄養調整食品は,製品ごとの栄養成分が大きく異なり,大きく3つのグループに分けることができた.なかには,栄養素のアンバランスな摂取や脂質の過剰摂取を引き起こす可能性のある製品もあった.5)栄養調整食品の脂肪酸組成は,洋菓子類のそれと類似しており,n-6/n-3比が大きかった.
著者
山本 健太郎
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.1_15-1_39, 2021 (Released:2022-06-15)
参考文献数
30

日本の政党システムは、1994年の衆院の選挙制度改革を機に、それまでの一党優位体制から変化を遂げた。いわゆる政界再編を経て、2003年には自民党・公明党と民主党が政権を争う二大勢力体制へと収斂して、2009年には民主党が政権の座についた。しかし2012年には民主党が与党のまま分裂し、自民党の政権復帰後は非自民政党が分立してかつての一党優位体制とも重なるシステムとなっている。 本稿は、こうした日本の政党システムの変容について、ヨーロッパ諸国を事例として示されてきた有権者レベルでの変容や、選挙制度改革に的を絞った説明では、特に2012年以降の変容をとらえきれないことから、システム内の政党間の競争の図式そのものがシステムの脆弱性を招きうるのではないかとの仮説を検証する。 具体的には、選挙制度によって政党に大規模化の圧力がかかるものの、大政党が十分に支持を調達できない状況になると、並立制であることも手伝って第三極の小政党の参入を招くと主張した。大政党への短期的な支持の大小によって、システムの安定性が左右されうると考えられる。
著者
荒牧 憲隆 山本 健太郎 平 瑞樹 林 泰弘 根上 武仁
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.309-322, 2014 (Released:2014-09-30)
参考文献数
28

宮崎県と鹿児島県の県境,霧島山中央部に位置する新燃岳において,2011年1月19日から始まった52年ぶりの噴火は,新燃岳火口から南東方向に大量の火山灰を降らせた。発生した火山灰の量は,4,000万~8,000万tと推定されており,宮崎県南部周辺の広範囲で降灰が確認されている。この突発的な火山災害により,斜面等に降り積もった火山灰堆積地盤での降雨や火山性地震による安定問題や処分された火山灰のリサイクル方法が重要な課題となってくる。本研究は,上記のことを鑑み,新燃岳より噴出した火山灰を用いて,新燃岳火山灰質土の物理・力学性質を実験的に検討し明らかにすることを目的としている。その結果として,噴火直後の火山灰質土の物理・力学特性は,砂質土と概ね類似した傾向を示し,リサイクル材として有用な材料であることが示された。しかし,火山灰質土特有の性質も包含しており,凍結融解の繰返しにより火山灰質土が細粒化していくことが認められ,物理的な風化の影響により材料特性が経時的に変化していくことが予想される結果となった。
著者
山本 健太郎 上岡 英史
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.4, pp.1-6, 2012-05-14

本稿では、加速度センサデータから手振り動作を忠実に抽出し、パターンマッチングを行うことで、セキュアかつ手軽に個人認証を行う手法を提案する。手振り動作での認証は生体認証であり、その中でも行動的特徴に分類される。行動的特徴の欠点は認証率の低さにあり、それを改善できれば動作の違いによるパスワード変更も可能なため、フレキシブルな認証システムとなりうる。本研究では、忠実に動作部分を抽出することに焦点をあて、認証精度の向上を図った。具体的には移動平均で加速度データ波形を平滑化しつつ、加速度の微分値である躍度を用いる方法により、正確な動作部分の判別を実現した。本提案動作抽出アルゴリズムを用いることで、行動的特徴を用いた高精度な生体認証が可能となる。In this paper, a simple and secure authentication method, which correctly extracts a user's gesture from acceleration sensor data and performs a pattern matching with it, will be proposed. Such a gesture-based identification technique is considered as a biometric authentication with behavioral characteristics. One of the significant drawbacks of using the behavioral characteristics is the low authentication accuracy. Therefore, if the accuracy is improved, the approach could be utilized for a flexible authentication system since the passcode can be changed with a different gesture. The proposed method introduces a moving average technique and focuses on jerks, which are differential values of acceleration, in order to determine the thresholds for correctly extracting a gesture. This approach will enable high accuracy biometric systems with behavioral characteristics.
著者
山本 健太郎
出版者
中国社会文化学会
雑誌
中国 : 社会と文化 (ISSN:09129308)
巻号頁・発行日
no.32, pp.117-137, 2017-07
著者
山本 健太郎 崔 原齊 三浦 佳世
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.9-18, 2014-09-30 (Released:2014-11-26)
参考文献数
23
被引用文献数
2

This study examined whether tactile information influences tactile impressions induced by visual textures. We used 22 natural images of materials (22.4°×22.4°; presentation duration of 100 ms) and asked participants to report the intensity of four types of tactile impressions described in onomatopoeias and an adjective (i.e., “zarazara” (coarsely), “tsurutsuru” (slipperily), “kasakasa” (dryly), and “komakai” (fine)) by making notations on each line-scale with check marks. We asked the participants to evaluate the visual textures during or after touching an index finger to a rotating cylinder (7.7 cm in diameter; approximately 10 rps) with regularly indented surfaces (visuo-tactile condition), and without touching the rotating cylinder (visual condition). The results revealed that, when the tactile stimulus was presented simultaneously with the visual textures, tactile impressions of them were evaluated higher in the visuo-tactile condition than in the visual condition. Particularly, three of the four tactile impressions (i.e., “zarazara”, “kasakasa”, and “komakai”) were strongly affected by the tactile stimulation. In contrast, when the tactile stimulus was presented prior to the visual textures for twenty seconds, the three impressions were evaluated lower in the visuo-tactile condition than in the visual condition, possibly resulting from a cross-modal aftereffect of adaptation to the tactile stimulus. Moreover, these effects were observed regardless of the similarity of tactile impressions between the visual and tactile stimuli. These results indicate that tactile information influences tactile impressions induced by visual textures. This effect might occur at the level of sensory processing.