著者
西山 昴志 當間 愛晃 赤嶺 有平 山田 孝治 遠藤 聡
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2020-CVIM-220, no.4, pp.1-3, 2020-01-16

日本においてアニメの歴史は長くそれに伴い様々な変化を経ている.例えば 1980 年代はセルアニメーションの作品が多かったが,現在ではコンピュータの発展に伴い,ほとんどがコンピュータアニメーションとなっている.製作方法の変化や技術の発展に伴い,アニメ作品の画風 (絵タッチ,背景,色合い等) も同様に変化していると考えられる.画風を変換する研究分野においては,芸術絵画や写真の画風を別の画風に変換する方法が提案されている.そこで,対象画像をアニメの静止画像とし,セルアニメーションが主流であった年代のアニメ画像を,現代のデジタル作画のアニメの画風に変換するタスクを考えた.本研究では,Image-to-image の手法の 1 つである CycleGAN をベースにアニメ画像の画風変換結果を報告する.
著者
大松 慶子 石井 良和 山田 孝
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.68-80, 2015-09-25 (Released:2017-10-27)

我が国の作業療法士が使用する意味のある作業,価値を置く作業,重要な作業など(以下,意味のある作業と略)の内容と特性を,内容分析を用いて検討した。対象は国内で1995年度から2010年度に発表されたこれらの言葉を用いた26件の事例報告論文である。結果生成したのは《自ら意思表示した》《興味がある》《生活史の中にある》《心身機能と行動の改善を促す》《他者との関係に変化をもたらす》《希望をもたらす》《新たな自分につながる》の7カテゴリーであった。作業療法士はこのうち《自ら意思表示した》《生活史の中にある》《新たな自分につながる》のどれかのカテゴリーを含む作業を,意味のある作業とみなす傾向があると考えられた。意味のある作業は,クライエントの自分に対する理解と人生にかかわり新たな自分を再構築する,作業療法士が援助する作業であると考えられた。
著者
永井 貴士 石井 良和 市田 博子 小森 愛子 山田 孝
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.26-37, 2020-02-15 (Released:2020-02-15)
参考文献数
29

本研究の目的は,家族介護者の従事する「介護」という作業の構成概念を生成することである.要介護者と在宅介護生活を1年以上経験している家族介護者16名を対象に非構造化面接を実施し,SCAT(Step for Cording and Theorization)を用いて分析した.その結果,構成概念は102の意味コードが生成され,家族介護者の想い,介護する生活,介護と環境の3つの大カテゴリーが得られた.作業療法士は家族介護者の作業適応への支援として,これらの視点で検討する必要性が示唆された.
著者
田島 明子 國塚 裕太 山田 孝
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.553-563, 2023-10-15 (Released:2023-10-15)
参考文献数
22

目的:ME/CFS者の作業選択・継続の過程とその要因を質的研究により明らかにすること.対象:A氏,40代,女性.大学生時にME/CFS様の症状が出現し,10年後ME/CFSと診断.方法:A氏へのインタビュー結果からTEM図を作成し,TEM の概念とA氏の経験を適合させ,分析した.結果:A氏の仕事選択と継続の状況およびその要因について,A氏の主観や社会的状況から明らかになった.考察:身体状況と仕事内容の調整の不在は作業の継続の阻害や症状の悪化のリスクとなる.障害や病の存在を肯定し,それを中心に据えて社会の変容にベクトルを向けられる環境は興味ある作業の選択・継続を促進する可能性がある.

6 0 0 0 OA 国語学史要

著者
山田孝雄 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1935
著者
有川 真弓 繁田 雅弘 山田 孝
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.170-177, 2006
参考文献数
31

感覚統合療法(Sensory Integration Therapy.以下SIT)の効果研究の現状を把握し,今後の研究で望まれる標的集団や方法を検討することを目的とし,わが国で発表されたSIT効果研究論文のレビューを行った。医中誌Webにて検索語を感覚統合として検索した結果,121論文が該当した。そのうち,SITを行っていない69編,総説や解説14編,会議録や海外の報告5編,対象が小児以外の6編,効果の記載がない4編,行動の観察のみで検討した10編を除外し,13編を対象に検討した。その結果,レベルIVおよびVのエビデンスが示され,SITは「行うよう勧められるだけの根拠が十分でない」(勧告C)にあたると考えられた。今回検討した論文では,学習障害などの疾患で効果があったとする見解に統一が見られ,今後は,まずはこれらの疾患を対象に,研究デザインを工夫した,レベルの高いエビデンスの蓄積が望まれる。
著者
辻 敏和 永田 健一郎 川尻 雄大 山田 孝明 入佐 俊弘 村上 裕子 金谷 朗子 江頭 伸昭 増田 智先
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.11, pp.1573-1584, 2016 (Released:2016-11-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3

There are many reports regarding various medical institutions' attempts at the prevention of dispensing errors. However, the relationship between occurrence timing of dispensing errors and subsequent danger to patients has not been studied under the situation according to the classification of drugs by efficacy. Therefore, we analyzed the relationship between position and time regarding the occurrence of dispensing errors. Furthermore, we investigated the relationship between occurrence timing of them and danger to patients. In this study, dispensing errors and incidents in three categories (drug name errors, drug strength errors, drug count errors) were classified into two groups in terms of its drug efficacy (efficacy similarity (−) group, efficacy similarity (+) group), into three classes in terms of the occurrence timing of dispensing errors (initial phase errors, middle phase errors, final phase errors). Then, the rates of damage shifting from “dispensing errors” to “damage to patients” were compared as an index of danger between two groups and among three classes. Consequently, the rate of damage in “efficacy similarity (−) group” was significantly higher than that in “efficacy similarity (+) group”. Furthermore, the rate of damage is the highest in “initial phase errors”, the lowest in “final phase errors” among three classes. From the results of this study, it became clear that the earlier the timing of dispensing errors occurs, the more severe the damage to patients becomes.
著者
西銘 大喜 遠藤 聡志 當間 愛晃 山田 孝治 赤嶺 有平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.F-H34_1-8, 2017-09-01 (Released:2017-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
6

Facial expressions play an important role in communication as much as words. In facial expression recognition by human, it is difficult to uniquely judge, because facial expression has the sway of recognition by individual difference and subjective recognition. Therefore, it is difficult to evaluate the reliability of the result from recognition accuracy alone, and the analysis for explaining the result and feature learned by Convolutional Neural Networks (CNN) will be considered important. In this study, we carried out the facial expression recognition from facial expression images using CNN. In addition, we analysed CNN for understanding learned features and prediction results. Emotions we focused on are “happiness”, “sadness”, “surprise”, “anger”, “disgust”, “fear” and “neutral”. As a result, using 32286 facial expression images, have obtained an emotion recognition score of about 57%; for two emotions (Happiness, Surprise) the recognition score exceeded 70%, but Anger and Fear was less than 50%. In the analysis of CNN, we focused on the learning process, input and intermediate layer. Analysis of the learning progress confirmed that increased data can be recognised in the following order “happiness”, “surprise”, “neutral”, “anger”, “disgust”, “sadness” and “fear”. From the analysis result of the input and intermediate layer, we confirmed that the feature of the eyes and mouth strongly influence the facial expression recognition, and intermediate layer neurons had active patterns corresponding to facial expressions, and also these activate patterns do not respond to partial features of facial expressions. From these results, we concluded that CNN has learned the partial features of eyes and mouth from input, and recognise the facial expression using hidden layer units having the area corresponding to each facial expression.
著者
長谷 龍太郎 山田 孝
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.256-267, 2007-03-25
被引用文献数
1

作業療法は治療における推論を重視し,クリニカルリーズニングとして教育している。この概念の実践場面における利用についての文献研究を行った。我が国における1983年から2005年までの検索では,クリニカルリーズニングに言及した論文は4篇あり,精神障害と発達障害の症例に対する介入変更をリーズニングの類型から分析したものと教育方法の影響に関する調査研究であった。欧米における1956年から2005年までの検索の結果,該当した論文数70編であった。 93年までの論文はクリニカルリーズニングの概念や類型を議論するものであって,それ以降は新たなクリニカルリーズニング概念の概念枠組みは提示されておらず,従来のものが継続して用いられていた。論文は,作業療法の教育と臨床に関するものが過半数をしめており,クリニカルリーズニングが作業療法教育と臨床に関連していることが示されていた。特にPBLやEBPにおいてクリニカルリーズニングが重要であると考えられていた。一方で作業療法の教育および臨床に関連する論文を領域別に比較すると,精神障害領域の論文が少なかった。

4 0 0 0 OA 典籍説稿

著者
山田孝雄 著
出版者
西東書房
巻号頁・発行日
1934

4 0 0 0 OA 平家物語

著者
山田孝雄 校訂
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1946
著者
有川 真弓 繁田 雅弘 山田 孝
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.170-177, 2006-12-25 (Released:2017-10-27)
参考文献数
31

感覚統合療法(Sensory Integration Therapy.以下SIT)の効果研究の現状を把握し,今後の研究で望まれる標的集団や方法を検討することを目的とし,わが国で発表されたSIT効果研究論文のレビューを行った。医中誌Webにて検索語を感覚統合として検索した結果,121論文が該当した。そのうち,SITを行っていない69編,総説や解説14編,会議録や海外の報告5編,対象が小児以外の6編,効果の記載がない4編,行動の観察のみで検討した10編を除外し,13編を対象に検討した。その結果,レベルIVおよびVのエビデンスが示され,SITは「行うよう勧められるだけの根拠が十分でない」(勧告C)にあたると考えられた。今回検討した論文では,学習障害などの疾患で効果があったとする見解に統一が見られ,今後は,まずはこれらの疾患を対象に,研究デザインを工夫した,レベルの高いエビデンスの蓄積が望まれる。