著者
小林 幸治 吉野 眞理子 山田 孝
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.31-40, 2009-06-25
被引用文献数
1

病院の作業療法で行われている,脳血管障害者の心理社会面への具体的な支援の内容と支援における問題点を探索的に明らかにするため,病院勤務の作業療法士(OTR)を対象に自由記述式設問を含んだ質問紙調査を行った。434名を無作為抽出し,129の回答を得た。KJ法を用いたカテゴリー化から,支援の内容5項目,支援上の問題点5項目,他職種との連携で配慮する点4項目の大カテゴリーを見出した。支援の内容は[治療的な関わり方],[個人・環境因子への関わり],[心理面の専門的支援],[チームでの関わり],[作業活動・集団の活用]の大カテゴリーがあり,OTRは[治療的な関わり方]を最も重視していると思われた。支援上の問題点は[クライエント側の問題],[障害受容を促す],[OTR側の問題],[環境・制度上の問題],[OTR-クライエント関係における問題]があった。これより,OTRにはナラティブリーズニングを用いての,クライエントの主観的側面に着目したモデルや評価法を用いることや,クライエントとの協業や他職種との連携における実践技術が必要になると思われた。

2 0 0 0 OA 桜史

著者
山田孝雄 著
出版者
桜書房
巻号頁・発行日
1942
著者
高橋 幸雄 三好 直人 山田 孝子 藤本 衡
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

混雑システムを構成するインテリジェントな客の例として,本研究では最終的にa)交差点の歩行者,b)電車内の客,c)インターネットの利用者をとりあげ,それぞれについて,全くといってよいほど異なったアプローチからのモデル化およびシミュレーションプログラムの作成を行った.現在,それぞれ論文にとりまとめる作業を行っている.a)交差点の歩行者については,自分の速度によって決まる情報空間(視野)の中に入る対向者の速度と向きから,その対向者との衝突可能性を予測し,衝突を避けられる範囲で最も効用の高い速度と向きで歩く,という基本コンセプトでモデル化した.シミュレーションにより歩行者密度と平均歩行速度の関係を求めたところ,実際の歩行流に対して観測した従来の研究結果とよく合致することが確認された.b)電車内の客については,他人との近さおよび他人の視線を主に,他人から受ける影響をポテンシャル関数の形でとらえ,これに降りるときと乗るときのインセンティブを加え,各客が自分のポテンシャルを最小にするように振る舞うものとして,モデル化をし,シミュレーションプログラムを作成した.ここではa)のような行動予測は全く入っていない.このモデルにしたがって客の乗降に必要な時間を計測したところ,電車の混雑率と乗降客数によって.その時間が興味深い動きをすることが確認された.c)インターネット利用者については,http通信データをもとに,個人行動を考慮に入れたモデルを構築した.結果から見ると,ここでは個人の動向よりも,クライアントやサーバ側の事情というのが,ネットワークの混雑状況により大きく関係していることが観察された.

2 0 0 0 OA 敬語法の研究

著者
山田孝雄 著
出版者
東京宝文館
巻号頁・発行日
1924

2 0 0 0 OA 神道思想史

著者
山田孝雄 著
出版者
明世堂書店
巻号頁・発行日
1943

2 0 0 0 OA 日本文法論

著者
山田孝雄 著
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
1929
著者
大島 真 山田 孝治 遠藤 聡志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.84-87, 2011-10-28

本研究では囲碁のヒューリスティックとして碁石をポテンシャルと見なした静的解析手法の実験を行っている.囲碁の解法に物理モデルを用いた研究は幾つか成されているが、従来研究では群や領域や石の影響度といった局所を構成する要素の評価を目的としているのに対し,本研究では対局序盤での勝敗に関わる碁盤の重要な領域の直接的な抽出を目標としている.実験では計算機同士の対局に提案手法を適用した場合の勝率の変化傾向や,モンテカルロ碁による評価と提案手法が抽出する領域との一致率などを求め,碁盤上の石の配置と勝敗に関わる重要な領域との間に幾何学的な規則性がある事を例証した.
著者
山田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.45-47, 1992-08-15

本校の学校改革の一環として、一昨年より実施されれた中学1年生のオリエンテーション合宿も2回目をむかえた。今年は、去年の反省をふまえ、入学式後日を置かずに実施することになった。中高6ヵ年一貫教育の出発点にあたる、中学1年のオリエンテーション合宿の概要を報告する。
著者
竹内 史央 TAKEUCHI F. 渡辺 武志 WATANABE T. 山田 孝 YAMADA T.
出版者
名古屋大学教育学部附属中学校 : 名古屋大学教育学部附属高等学校
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.47-51, 2010-01-25 (Released:2010-03-03)

数学・社会(歴史)・理科(物理)の教員により、三つのグループに分かれて行う授業である。ここでは、科学的思考を身近で体験するためのアプローチとして、数学的・理科的・社会科学的観点から三つのグループに分かれ、様々な観点から科学的リテラシーを身につけさせるための授業を展開している。
著者
片山 和紬 金城 伶奈 山田 孝
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.43-51, 2023-05-31 (Released:2023-12-11)
参考文献数
18

土石流に伴う流木群の国内外の映像資料を収集・判読し,その運動の定性的な特徴を明らかにした。流木群は土石流先頭部の前方に存在し,土石流先頭部に押されて流下しているように観察された。さらに,現地調査により,流木群の規模やその内部構造を調べ,流域内で発生した流木体積量の約9 割が流木群の体積量であること,流木群上流端付近に土石流先頭部の土砂が堆積していることが明らかにされた。
著者
山田 孝良 立松 憲親 内藤 清 鈴木 健夫
出版者
Japanese Society for Oral Health
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.117-124, 1966 (Released:2010-10-27)
参考文献数
21

Significance of changes in the teeth especially Hutchinson and Fournier teeth among student of schools for the blind and deaf was reported from our Department about 10 years ago. In order to assess the recent situation, 124 students were examined in a school for the blind concerning the intraoral state from an odontological point of view.Abnormalities in the development and morphology of the teeth, degree of carious state, pyorrhea, state of the cleaning of the oral cavity, presence of deposition around the teeth, and relationship with diseases of the eye were investigated. No difference was found between students in the school for the blind and other healthy subjects concerning the degree of carious state, alveolar pyorrhea, state of the cleaning of the oral cavity, and deposition around the teeth. In 4 students Hutchinson and Fournier teeth were noted simultaneously, while Hutchinson teeth alone were noted in 1 and Fournier teeth alone were seen in 8. Among those, congenital complete or almost complete blindness was seen in 8 and acquired complete or almost complete blindness was seen in 5, indicating a pronounced decrease as compared with the result of 10 years ago.
著者
京極 真 山田 孝 小林 法一
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.225-235, 2008-12-25 (Released:2017-10-27)
参考文献数
6

非構成的評価(UA)の確かさを担保するとされる4条件((1)第3者が評価者の想定した暗黙の前提を共有しやすい,(2)提示された事実は面接や観察から得られたもので,作業遂行を通して変化が認められる,(3)事実の表記は省略が少なく,概念が明確である,(4)判断は作業有能性に焦点を当てており,論理的に適正で明瞭である)を満たすよう作成したUA結果が,確かさの担保されたUA結果であると判断されるかどうかを検討した。その結果,作業療法士は,4条件を満たしたUA結果を確かさの担保されたUA結果であると判断することが明らかとなった。一方,4条件のうち1条件でも欠けると,確かさが担保されたUA結果ではないと判断することが示唆された。4条件を満たしたUA結果は,良質なUA結果を学ぶ教材として利用できるため,教育者は本研究の結果を参考に学習者に教育的指導を行うことができると考えられた。
著者
川又 寛徳 山田 孝 小林 法一
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.73-81, 2012 (Released:2014-04-24)
参考文献数
28
被引用文献数
10

目的 予防的•健康増進作業療法プログラムが,地域に在住する健康高齢者の QOL の身体の痛みに関する領域,心理的領域,環境領域,そして生活満足度に与える効果をランダム化比較試験によって検証する。方法 研究デザインはランダム化比較試験であった。対象は65歳以上の健康な高齢者で,全国 5 か所で,新聞広告等で募集し,募集に応じた220人を,各地区を層としてランダム化し,実験群111人と対照群109人とに割り付けた。実験群は,作業療法の概念的実践モデルである人間作業モデル(以下,MOHO)の構成要素である「能力の自己認識」,「価値」,「興味」,「役割」,「習慣」,「運動技能」,「処理技能」,「コミュニケーションと交流技能」,「物理的環境」,「社会的環境」の10の概念の講義と演習を実施する MOHO プログラム群,対照群は,作業活動を実施する活動群と,無治療群とした。先行研究で対照群内の 2 グループを併せて対照群としたため,今回も併せて対照群として解析をおこなった。プログラムは,実験群,対照群ともに原則として 1 回120分,月 2 回,全15回であり,2008年から2010年にかけて実施した。測定は,the MOS 36–Item Short–Form Health Survey(以下,SF–36)の身体の痛み(以下,BP),WHO/QOL 26(以下,QOL26)の心理的領域および環境領域,そして生活満足度指標 Z を,初回(T1)と最終回(T2)に実施した。実験群と対照群の変化量(T2–T1)の比較は t 検定を用いておこない,検定の有意水準は 5%とした。結果 フォローアップ率は実験群71%,対照群72%であった。解析対象は,欠損値のない実験群80人(71.1±4.68歳),対照群79人(71.4±4.66歳)で,年齢を含めたすべての項目において,ベースラインで 2 群間に有意差は認められなかった。変化量(T2–T1)の比較において,SF–36の BP と QOL26の環境領域は,対照群に対して実験群が有意に高かった(順に P=.05, P=.02)。結論 MOHO プログラムは,健康な高齢者の老化の生理的変化に対処するニーズや,環境への影響に関するニーズに応え,QOL の身体の痛みに関する領域や環境領域に与える効果が明らかにされた。MOHO プログラムは,作業と健康に関するヘルスリテラシー(作業リテラシー)の向上を図る有効な介入方法として期待できる。

1 0 0 0 OA 桜史

著者
山田孝雄 著
出版者
桜書房
巻号頁・発行日
1941

1 0 0 0 OA 平家物語

著者
山田孝雄 校訂
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1932
著者
山田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.86-90, 2006-11

2005年夏、ヴェトナムのホーチミン・フエ・ハノイを訪問した。この旅は、平成17年度科学研究費補助金(奨励研究)研究テーマ「現代史の世界史教育における新しいビュジアル教材の研究〜ヴェトナム戦争の教材化の取り組み〜」の一環としての現地調査とビジュアル教材を作成するための取材旅行であった。本報告では、「ヴェトナム戦争の被害の痕跡」の調査と取材、それから「現在のヴェトナム」についての簡単な報告を行うものである。

1 0 0 0 OA 奈良朝文法史

著者
山田孝雄 著
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
1913