著者
中島 浩二
出版者
一般社団法人 産業応用工学会
雑誌
産業応用工学会論文誌 (ISSN:2189373X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.39-43, 2014 (Released:2016-09-01)
参考文献数
8

We conducted an experiment to infer emotional changes induced by auditory stimulation using the pupil diameter and investigated whether the experiment could be applicable to the visually impaired people as well. The difference caused by the kind of the auditory stimulations observed in the pupil diameter of the sighted people group was also observed in the visually impaired people group in the same manner. A possibility was suggested that a pupil diameter could become an index of emotional changes in the visually impaired people as well.
著者
土田 隆 益子 研土 山田 勝彦 平塚 秀雄 島田 孝男 板垣 雪絵 藤沼 秀光 鮫島 浩二 中村 寿雄 長谷川 節 松林 恒夫
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.97-102, 2003-04-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
20
被引用文献数
15 18

γ-アミノ酪酸 (GABA) 高含有クロレラ (以下GABAクロレラ) の血圧降下作用およびその有効摂取量を調べるため, 成人で血圧が高めの健常者および軽症高血圧者に対して, プラセボを用いた多施設群間比較試験を実施した。被験者 (平均年齢47.8±10.0歳, 収縮期血圧145.3±5.9mmHg, 拡張期血圧87.7±6.5mmHg) を15名ずつの4群に分け, GABAクロレラ (2g, 4g, 6g/day) およびプラセボ (乳糖4g/day) をおのおの8週間摂取させたとき, GABAクロレラ摂取群すべてに, 摂取後2週目から収縮期血圧の低下が認められた。GABAクロレラ群とプラセボ群との比較では, GABAクロレラ4g/dayおよび6g/day摂取群の収縮期血圧で, 摂取開始6週後および8週後に統計学的な有意差を認めた (4g/day摂取群: 8週後p<0.05, 6g/day摂取群: 8週後p<0.01)。しかし, 拡張期血圧では低下傾向がみられたものの, GABAクロレラ群とプラセボ群との間に統計学的な有意差は認められなかった。また, GABAクロレラ摂取群では, 摂取終了後, 収縮期血圧の復帰傾向がみられたが, プラセボ群では変化を認めなかった。すべての試験対象者について, 自覚症状, 他覚所見ともに異常は認められず, 副作用もなかった。以上の結果から, GABAクロレラの摂取は血圧が高めの健常者および軽症高血圧者の血圧を, 副作用を伴わずに改善させることが示唆された。
著者
住友 克彦 山形 敦子 島 浩二 岸本 真幸 久松 完
出版者
農業技術研究機構花き研究所
雑誌
花き研究所研究報告 (ISSN:13472917)
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-11, 2009-12

遠赤色光(FR)を効率的に照射することが可能な蛍光灯を用い,数種花きにおいて明期終了時の短時間FR照射処理(EOD-FR)を行い,開花反応および伸長成長を調査した。EOD-FR処理に対する開花および伸長成長における反応は,植物種によって様々であった。EOD-FR処理によって,キクでは3品種において伸長成長が促進されたが,'神馬'では変わらず,反応には品種間差が見られた。ヒマワリ2品種,キンギョソウ2品種,ストック'ピンクアイアン',ブプレウルム'グリーンゴールド'およびカーネーション'バーバラ'では,伸長成長および開花が促進された。ガーベラ'オーランド',カラー'クリスタルブラッシュ',コスモス'ミヨシのベルサイユ'およびバラ'ボヌール'において,本実験のEOD-FR処理条件では,伸長成長および開花における影響は見られなかった。ケイトウ'デリーパール'では,EOD-FR処理によって茎伸長が促進されたものの,開花は遅延した。また,アスター'セレネピンク'では,茎伸長は影響を受けず,開花が遅延した。キク'デックモナ'および'セイエルザ',ヒマワリ2品種およびケイトウ'デリーパール'では,栽培時期によってEOD-FR処理による伸長成長または開花の促進効果が変動した。以上のことから,営利栽培においてEOD-FR処理を実際に利用するためには,EOD-FR処理の方法および効果について,品目ごとに詳細に検討する必要があるものの,花き営利栽培の場面でのEOD-FR処理の利用の可能性が示された。
著者
松尾 信一 森下 芳臣 大島 浩二
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.59-90, 1984-07

ニホンカモシカの骨格の形態学的研究の一環として,前肢骨格に引き続き,今回は,後肢骨格について調査研究を行なった。1.カモシカの後肢骨は,寛骨(腸骨,坐骨,恥骨),大腿骨,膝蓋骨,脛骨,腓骨,足根骨,中足骨,趾骨,種子骨および副蹄内の2個の小骨片から成り,それらの骨の各部位を確認し,図譜を作成した。2.カモシカの後肢骨格は,反芻動物の一般的な特徴を備え,概観的には,ヤギやヒツジの骨格に類似していた。また,ウシとは,骨格の大きさで区別できた。3.カモシカの寛骨では,次の部位でヤギやヒツジと区別できた。閉鎖孔,寛骨臼,大腿直筋外側野,腸歩翼,腸骨稜,寛結節,仙結節,殿筋面と殿筋線,大坐骨切痕,坐骨体,坐骨板,坐骨結節,小坐骨切痕,恥骨櫛,閉鎖溝および大腿骨副靱帯溝。カモシカの閉鎖孔の周縁に家畜解剖学用語には使用されていない背側閉鎖結節と腹側閉鎖結節の存在を発見し,靱帯解剖学用語を参照して命名した。4.カモシカの骨盤では,雌雄差について調査した。また,骨盤腔の形でヤギやヒツジと区別できた。5.カモシカの大腿骨では,次の部位でヤギやヒツジと区別できた。大腿骨頭,頭窩,大腿骨頸,転子窩,転子間稜,大転子,大腿骨粗面,顆上窩,顆間窩および栄養孔の位置。6.カモシカの膝蓋骨は,概観的にウシと異なり,ヤギやヒツジと類似していた。7.カモシカの下腿骨では,次の部位でヤギやヒツジと区別できた。脛骨では,外側顆,膝窩切痕,顆間区,顆間隆起,脛骨粗面,脛骨体,前縁,外側面および遠位端。また,腓骨は,腓骨頭と外果より成り,ヤギやヒツジのものによく類似していた。8.カモシカの長骨では,脛骨が最も長く,次に尺骨,大腿骨,上腕骨,橈骨,中足骨,中手骨の順であった。9.カモシカの足根骨は,ヤギやヒツジのものと類似しており,一部,ウシのものとは異なっていた。10.カモシカの中足骨では,退化している第二中足骨が,第三・四中足骨の近位(上端)の後内側に小突起として付着していた。一方,ヤギやヒツジでは,第三・四中足骨の近位には,第二中足骨との関節面が存在していた。さらに,中足骨と中手骨の形態的差異についても,カモシカとヤギでは異なっていた。11.カモシカの趾骨は,ヤギやヒツジのものに類似して細長かった。一方,ウシのものは,太くて短かった。さらに,カモシカでは前肢の指骨の方が,後肢の趾骨よりも太くて短かった。12.カモシカの四肢骨における雌雄差は,寛骨と骨盤においてのみ認められた。
著者
住友 克彦 山形 敦子 島 浩二
出版者
農業技術研究機構花き研究所
雑誌
花き研究所研究報告 (ISSN:13472917)
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-11, 2009-12

遠赤色光(FR)を効率的に照射することが可能な蛍光灯を用い,数種花きにおいて明期終了時の短時間FR照射処理(EOD-FR)を行い,開花反応および伸長成長を調査した。EOD-FR処理に対する開花および伸長成長における反応は,植物種によって様々であった。EOD-FR処理によって,キクでは3品種において伸長成長が促進されたが,'神馬'では変わらず,反応には品種間差が見られた。ヒマワリ2品種,キンギョソウ2品種,ストック'ピンクアイアン',ブプレウルム'グリーンゴールド'およびカーネーション'バーバラ'では,伸長成長および開花が促進された。ガーベラ'オーランド',カラー'クリスタルブラッシュ',コスモス'ミヨシのベルサイユ'およびバラ'ボヌール'において,本実験のEOD-FR処理条件では,伸長成長および開花における影響は見られなかった。ケイトウ'デリーパール'では,EOD-FR処理によって茎伸長が促進されたものの,開花は遅延した。また,アスター'セレネピンク'では,茎伸長は影響を受けず,開花が遅延した。キク'デックモナ'および'セイエルザ',ヒマワリ2品種およびケイトウ'デリーパール'では,栽培時期によってEOD-FR処理による伸長成長または開花の促進効果が変動した。以上のことから,営利栽培においてEOD-FR処理を実際に利用するためには,EOD-FR処理の方法および効果について,品目ごとに詳細に検討する必要があるものの,花き営利栽培の場面でのEOD-FR処理の利用の可能性が示された。
著者
菊島 浩二 中川 慧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.391, pp.1-3, 2011-01-20

著者らは,昨年,2009年9月電子情報通信学会ソサイエティ大会(新潟市)にて,気持ちを伝えることのできる「気持ち通信」を提案した.本研究会では,その後の著者らの研究成果を報告する.
著者
長島 浩二 久田 貴義 望月 淳
出版者
公益財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.155-164, 2014 (Released:2014-10-29)
参考文献数
67
被引用文献数
1

近年,16SリボソームRNA遺伝子をターゲットとした分子生物学的手法は複雑な微生物群集の構造と機能を解明するための強力なツールとなっている.ここでは,同手法の一つであるT-RFLPとその関連技術ならびにT-RFLPを使って得られている研究成果について,著者らの考案した方法を中心に概説した.また,近年急速に普及してきた次世代シーケンサーによる網羅的解析とT-RFLPで得られた結果とが良く一致する幾つかの研究結果を紹介しながら,T-RFLPの今後の在り方について簡単に言及した.
著者
内藤 建 亀井 智成 中島 浩二 小野 伸幸 坂口 正雄 矢永 尚士 大橋 俊夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.94, no.261, pp.63-68, 1994-09-29
被引用文献数
1

我々は発汗と心拍変動の同時計測が可能な携帯型自律神経モニタ装置の開発を行った。本装置は記録媒体に無接点式フラッシュメモリカードを使用し、24時間中4時間分(任意の1時間×4回)の局所発汗と心拍数、RR50、RR間隔の同時計測が可能である。本研究では生理学的負荷中、および日常生活行動中での精神性発汗と心拍変動の無拘束同時計測に本装置を適用した。