著者
木俵 豊 是津耕司 河合 由起子 水口充 宮森 恒 柏岡 秀紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.613-623, 2009-07-15
被引用文献数
1

ライフログはユビキタスネットワーク・コンピューティング環境における新たな情報利活用技術の情報源となりつつある.ライフログは実世界におけるユーザの行動履歴を記憶の拡張として活用されている.ウェアラブルコンピュータを使って,ユーザの周りのさまざまな情報を取得する手法も提案されているが,このような情報は意図せぬ他人の情報を取得してしまうこともあり,プライバシの問題なども発生している.一方,ディジタルコンテンツを実世界で利用する場合の情報端末の操作や音声による発話および対話記録もライフログとして重要な情報源である.これらは,ユーザごとの興味に基づいた実世界のイベントや特徴を表現していることが多く,実世界アノテーション情報としても有益である.つまり,有効なライフログとして活用するためには,その情報の生成・発信,管理,分析,提示する技術開発が重要となる.本稿では,実世界におけるコンテンツ利活用に着目したライフログの活用について述べる.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.179-184, 2005-07-06

近年, デジタルカメラ付き携帯電話やノートPCが普及してきており, 個人の所有するコンテンツが増加してきている.これらのコンテンツの中には他者にとって有用なコンテンツが含まれている.また, アドホックネットワークやインスタントメッセンジャーの様にユーザ同士がPeer-to-Peerに接続し, 自律分散的に形成されるネットワークが生まれてきている.そこで我々はこの様な環境においてコンテンツを共有・検索する手法について提案する.従来型のP2Pネットワークにおける検索ではファイル名とのキーワードマッチングのみであった.提案手法では, あるコンテンツの文脈情報-コンテンツの置かれている状況-を抽出・提示する事により, ユーザがコンテンツを評価できるようにしたり, 発見的に関連コンテンツを検索したり出来るようにする.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.67, pp.229-235, 2005-07-13

近年,デジタルカメラ付き携帯電話やノートPC が普及してきており,個人の所有するコンテンツが増加してきている.これらのコンテンツの中には他者にとって有用なコンテンツが含まれている.また,アドホックネットワークやインスタントメッセンジャーの様にユーザ同士がPeer-to-Peer に接続し,自律分散的に形成されるネットワークが生まれてきている.そこで我々はこの様な環境においてコンテンツを共有・検索する手法について提案する.従来型のP2P ネットワークにおける検索ではファイル名とのキーワードマッチングのみであった.提案手法では,あるコンテンツの文脈情報??コンテンツの置かれている状況??を抽出・提示する事により,ユーザがコンテンツを評価できるようにしたり,発見的に関連コンテンツを検索したり出来るようにする. Recently, a cellular phone with a digital camera and a PDA have been popular , and then contents stored in a local computer are increasing. Some of them are useful for others. At the same time, many autonomous distributed networks emerge, such as ad-hoc networks or instant messengers. They are composed of indivisual users. We propose a method to share and search contents in those networks. Traditional method to search on a P2P network is just matching search keywords with file or directory name and it is insufficient. We propose a search method for P2P contents based on context of contents. Here, the context of contents means the situation which relates to contents and help you understand it better. The context makes users possible to understand the outline of the contents and to discover related contents.
著者
是津耕司 上原 邦昭 田中 克己 木邑信夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.7, pp.73-80, 1997-01-21
被引用文献数
3

本論文では、"時刻印付ノードリンクグラブ"によるビデオ映像記述方法を提案する。時刻印付ノードリンクグラフによるビデオ映像記述は、ビデオ映像から連想される言葉や印象をキーワードに選び、これらキーワード間で関連があると思われるものどうしをリンクで結んでグラフを形成する手法である。各キーワードには、それが指し示す映像部分の時刻をつけ、ビデオ映像の時間的属性を表現している。本記述方式により、これまでは取り扱うことが難しかったストーリー性の薄い映像の記述・検索がうまく行なえることを示す。最後に、本記述方式を東映アニメ予告編映像に適用した結果をもとに考察を加える。This papaer describes the video description method using "Time-stamped Node-link Graph". By Time-stamped Node-link Graph, a video is described as the graph that consists of keywords and relations of them, that become nodes and links of graph respectively. Those keywords represent author's impressions of the video. Then, he links those keywords when he finds some relations between them. Each keyword is marked with the time when it occuers to author. (so, we call it "time-stamped") This paper shows Time-stamped Node-link Graph can handle those videos properly that don't have enough story in them and have been difficult to be described so far. We use the animation video previews created by TOEI film studio as example.
著者
村田 健史 鵜川 健太郎 村永 和哉 鈴木 豊 渡邉 英伸 是津 耕司 北本 朝展 篠原 育 笠原 禎也 能勢 正仁 岡田 雅樹 小嶋 浩嗣 山本 和憲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.118-124, 2014-05-24 (Released:2014-12-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1

本稿では,Web2.0で提案された集合知の概念を学術分野に拡張し,専門知・学術知を提案する.集合知ではインターネット上で一般市民からの情報を収集することで新しい情報を構築するのに対 し,専門知では異なる学術研究情報を融合し,一般社会に向けて情報を発信する.専門知においては,どのような情報をどのように集約し,提示するかが肝要となる.本研究では収集した科学データを融合して表示するための科学データ融合表示ツールを開発した.
著者
中岡 美華 是津 耕司 白田 由香利 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.178, pp.55-60, 2004-07-08

近年,ブロードバンドネットワークの家庭への普及と情報教育の推奨により,幼少者も検索エンジンを利用するようになった.しかし,今日のWeb情報検索では,検索の時点で欲しい情報を表す正確なキーワードを知っている事,自身の求めているモノに対する一般抽象化されたキーワード表現ができるようになっている事が前提とされ,幼少者の情報収集は極めて困難である.本研究では,一般抽象化能力が未発達な幼少者のためのWeb検索手法を提案する.具体的には,幼少者がモノをその名前や記号よりも,そのモノが自らの生活圏のどの場面で見たのかということに対応づけて記憶している点を利用し,幼少者からの断片的な検索質問をもとに検索質問を修正する手法を提案する.
著者
是津 耕司 田中 浩也 池田 新平 金 星〓 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.191, pp.121-126, 2003-07-10
被引用文献数
3

Webブラウジングでは,現在閲覧しているWebページのWeb空間における位置付けやリンク先の情報を把握することが重要である.筆者らは,これまで,現在閲覧しているWebページの周辺を様々な形式で呈示してユーザをナビゲーションするシステムを提案してきた.一方,こうした周辺情報に基づくナビゲーションは,人間の都市的行動における"散策行動"をWeb上で支援するものと考えられ,ユーザに当初目的としてなかった情報への発見や遭遇を促す.本論文では,これらの機構を体系化し,新たなWebブラウジングの方式を提案する.
著者
岩爪 道昭 兼岩 憲 是津 耕司 中西 崇文 木俵 豊 清木 康
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.22, 2008 (Released:2009-07-31)

本論文では,Web 上を流通する多量かつ多様なコンテンツの集約,俯瞰,閲覧,編集,出版・共有といった一連のプロセスを支援する情報編纂のフレームワークを提案する.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.176, pp.157-162, 2004-07-06

近年P2Pネットワークが注目されて久しい.P2Pネットワークはサーバクライアントモデルに比べて,情報共有が容易なモデルであると考えられる.しかしながら,そこでの情報検索は検索の高速化という側面においては研究が盛んであるものの,情報検索という面においてはファイル名とクエリとのマッチングという原始的な手法が主であり,十分とはいえなかった.このため本論文ではP2Pネットワークにおける検索についての問題点を発見し,従来より柔軟な検索手法について提案する.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.71, pp.199-205, 2004-07-13

近年P2Pネットワークが注目されて久しい.P2Pネットワークはサーバ・クライアントモデルに比べて,情報共有が容易なモデルであると考えられる.しかしながら,そこでの情報検索は検索の高速化という側面においては研究が盛んであるものの,情報検索という面においてはファイル名とクエリとのマッチングという原始的な手法が主であり,十分とはいえなかった.このため本論文ではP2Pネットワークにおける検索についての問題点を発見し,従来より柔軟な検索手法について提案する.Recently, P2P network has been drawing attention. It is easier to share information on P2P network model than on server-client model. However, almost all researches study on improvement in the speed of retrieval. On the aspect of the information retrieval, matching file name with query is major, but it is very primitive and not enough to retrieve information efficiently. So, we find the problems of information retrieval on traditional P2P network, and we propose the system which provides more flexible information retrieval than one in the past.