著者
桑村 友章 中川 祥治 木村 友昭 善本 知孝
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.38-39, 1995-04-03

微生物資材「救世EM-1」の使用説明書に基づいた条件での土壌改良および葉面散布処理は, エダマメの生育・収量・品質には影響を及ぼさなかった.

2 0 0 0 OA 脳活動と鍼灸

著者
梅田 雅宏 下山 一郎 木村 友昭 田中 忠蔵
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.686-697, 2004-11-01 (Released:2011-03-18)
参考文献数
14

中枢神経を介した鍼灸の治療効果を調べることを目的に、鍼灸刺激により生じる中枢神経の局所活動を人の脳で調べる方法について紹介する。鍼灸刺激は感覚刺激として入力され、中枢神経で処理される。この時の脳の応答を調べる方法として脳波が広く用いられてきた。しかし、脳波を利用した方法は中枢神経の活動場所を特定する点で問題があった。この問題を解決するために、神経の電気活動に伴って発生する微弱な磁場を空間的に並べられた受信コイルで捉え、磁場発生源の位置を推定するMEG法、この神経活動に伴い変化する血液中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンのそれぞれを、近赤外光の吸収スペクトルの差から分離して捉える赤外分光法、さらに、血液中に生じたデオキシヘモグロビンが持つ磁化率変化を信号強度に反映させた脳機能核磁気共鳴画像 (fMRI) 法を取り上げ、中枢神経における局所活動について調べる方法を紹介する。
著者
東郷 俊宏 木村 友昭 形井 秀一 松本 毅 中野 亮一 金安 義文
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.90-103, 2014 (Released:2014-12-24)
参考文献数
10
被引用文献数
1

2009年に国際標準化機構(ISO)で設置が承認されたTC249では、 2010年の第1回全体会議 (北京) 以降、 2013年までに4回の全体会議を開催した。 この間、 鍼灸領域では、 鍼灸鍼の国際規格作成をscopeとするWG3と鍼灸鍼以外の医療機器の規格作成に特化したWG4の2つが設置され、 伝統医学領域の医療機器の国際規格策定が進められている。 日本としては、 現在国内に存在する関連規格 (JIS規格;厚生労働省の定める認証基準など) と齟齬を来す国際規格が策定されぬよう、全体の流れを注視しつつ議論に参画しているが、TC249に出席しているメンバーのほとんどは、臨床家や医学研究者であり、必ずしも医療機器の専門家ではないことから、議論はしばしば平行線をたどり、ハーモナイゼイションは困難な場合が多い。 本稿では、TC249における規格策定に関わってきた日本のエキスパートのうち、アカデミア2名、メーカー2名に2013年の5月に南アフリカ共和国のダーバンに於いて開催されたTC249 4th Plenary MeetingにおけるWG3, 4における議論についてそれぞれの立場から論じて頂いた。
著者
松本 毅 木村 友昭 形井 秀一 波多野 義郎
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.96-101, 2005 (Released:2010-04-30)
参考文献数
15

The purpose of this study was to determine if Moxibustion stimulus influence on the circulation in the sacral area.In the first phase of this study, the influence of indirect Moxibustion stimulus (using‹SEN-NEN-KYU›) on the amount of blood flowing to the sacrum was investigated using laser Doppler Perfusion Imager PeriScan PIM II.Significant increase in the amount of blood flow in radial directions were observed around the area where Moxibustion was applied. Immediately after the stimulus, significant differences in the amount of blood flow were observed within 2.5cm to the right and left and 1.5cm above and below the stimulated spot.With increasing time after the Moxibustion stimulus, the amount of blood flow gradually decreased concentrically returning to the original state over time. However, the amount of blood flow at the Moxibustion spot was significantly higher than the original state 32 minutes and 52 seconds after the Moxibustion treatment.Increased blood flows to pressure ulcers area induced by Moxibustion stimulus are considered to restrict or arrest the progress of pressure ulcers (according to Stage I of the International Association for Enterostomal Therapy (IAET) classification) on in-home care.
著者
内田 誠也 津田 康民 木村 友昭 山岡 淳 新田 和男 菅野 久信
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.1120-1132, 2011-12-01

目的:肩こりと2種類の圧入式の筋硬度計を用いた肩の筋硬度との関連を調べる.方法:短期的および長期的な筋硬度の変化に関する2種類の実験を行った.短期的な研究では,肩こりを緩和させるリラクセーション法を1時間実施したとき,肩こり(自覚的な痛み,硬さ)の変化と筋硬度の変化との関連を調べた(n=35).長期的な研究では,2005年と2007年の職域健康診断において,肩こり(自覚的な肩こり感,こりやすさ)と肩の筋硬度,自覚的ストレスの変化との関連を調べた(n=149).筋硬度計は,負荷圧が異なる2種類の機器(TDM-na1,PEK-1)を用いた.結果:短期的な研究では,肩の自覚的な痛みや硬さの変化はTDM-na1を用いた筋硬度の変化と有意な相関があることが明らかになった.長期的な研究では,女性の自覚的肩こり感が高く,筋硬度も硬いことがわかった.また,男性においては自覚的肩こり感と両方機器による筋硬度との間に有意な相関があった.女性においては自覚的肩こり感と筋硬度に有意な相関はみられなかったが,2005年から2007年にかけてのストレスの変化とTDM-na1を用いた左肩の筋硬度の変化との間に有意な相関がみられた.結論:肩こりを客観的に評価する方法として,筋硬度計は有効な計測方法である.