著者
冨永 章 木野 泰伸
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.35-37, 2007-06-15

研究会として新しく「パーソナルPM研究会」が設立された.パーソナルPMとは,ここでは「個人の目標達成にモダンPMのノウハウを適用すること」で,大勢に役立つ内容を追究すべく活動を開始した.この研究会の目的の1つはパーソナルPMをモダンPMの1領域として確立することである.本稿で,目的,対象分野,狙い,活動方針について報告する.
著者
木野 泰伸
出版者
特定非営利活動法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
雑誌
横幹 (ISSN:18817610)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.116-123, 2016 (Released:2016-10-15)
参考文献数
10

Global human resources development is becoming more and more important because of current emerging global business environment year by year. This research discusses the skill set, which is requested by current high school students to be a person who will succeed in global environment in the future. Comments are collected by the survey on the Internet from Japanese high school students in 2015. The question analyzed in this research is “What kind of skills are needed to be a person who will execute global activities in the future? What kind of education is necessary to attain these skills?” 1740 answers are analyzed using text quantitative analysis methods. We checked frequently used keywords and their relationships to understand the structure of students’ opinions. Additionally, we manually checked important phrases described in the answers. Then, we developed the structured 6 categories of skill set, which will help educating high school students to acquire global capabilities. On this scheme, students will also be able to measure their own global skill levels by themselves.
著者
木野 泰伸
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.384-385, 2009-03-10

モチベーションが低下する状況を分析することにより,モチベーションを維持,向上させるための示唆が得られると期待できる.そこで,パーソナルPM研究会では,モチベーションが低下するケースを洗い出し,テキストマイニングや親和図法を用いて分析を試行した.今回は,収集できたケース数が少なく,説得力のある結果が得られたわけではない.しかし,今後,分析していくための道筋が見えてきたので,現在までの試行内容を報告する.
著者
吉村 喜予子 木野 泰伸
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会誌 (ISSN:09187324)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-29, 2021-06-15 (Released:2021-06-30)
参考文献数
17

製薬企業のコールセンターには,薬についての問い合わせが多く寄せられる.その内容は多岐に渡ることから,新製品発売準備に経験値がない場合は対応の困難が想定される.本研究では,発売初期の製品の問い合わせ内容の汎用性に着目し,発売初期の製品問い合わせ内容を入力データとして,テキスト分析することにより,問い合わせ内容の種類を概念として抽出し,構造化し,可視化した.さらに,抽出した概念を用いて同じ製品の期間別のデータと,疾患領域が異なる別製品のデータに対して適用し,汎用性を検証した.その結果,発売初期の製品から抽出した概念は,発売初期以降の期間と疾患領域が異なる製品においても包括的に適用可能であることが確認された.抽出した概念には期間によって増加傾向や減少傾向の特徴を示すものがあり,異なる2製品に増減傾向の共通性と特異性が確認された.このことから,新製品発売準備における実務的な示唆を得られた.
著者
大賀 裕子 木野 泰伸
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第10回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.C-5-2, 2019 (Released:2019-12-16)

Although it has been a long time since women's interest in the science field has been increasing, the reality is that there is a big bias in the ratio of Japanese students who choose a career in science. Therefore, we analyze the characteristics of interviews with women who have actually entered the science field and found employment to examine important factors in science education for female students.
著者
木野 泰伸
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.86(2005-IS-093), pp.25-30, 2005-08-25

ソフトウェア開発プロジェクトのリスクを管理するためには,リスクを洗い出し,リストを作成する.そのとき,リスクを適切に記述することは,意外に難しい.特に,リスクの洗い出しを複数人で行う場合は,人により表現の揺れが生じ,本来,同じであるはずのリスクを別々に記述することがある.この問題を解決するため,いくつかのリスクモデルを参考に,標準的で,人による揺れが少なくなる表現方法を検討する.
著者
永井 裕久 キャロライン F. ベントン 椿 広計 木野 泰伸
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.25-35, 2016

<p> 変化の激しいグローバル環境において,潜在能力の高いグローバル・リーダーの探索,育成,効果測定は,各国研究者にとって重要かつ緊急な研究課題である.本稿では,海外文献研究を通して,Ⅰ期:グローバル・リーダーに求められる行動特性や個人的特徴(1990~),Ⅱ期:グローバル・リーダーの育成方法(2005~),Ⅲ期:グローバル・リーダーシップの測定尺度効果検証(2009年~)3期の研究フェーズを概観し,今後の研究課題の展望を導き出す.</p>
著者
吉田 知加 木野 泰伸
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.308-313, 2014

アジャイル開発手法は,新しいソフトウェア開発手法として日本でもここ数年注目を集めている.しかしながら,その適用率は欧米諸国に比べて未だ低い.その理由として,日本では,ウォーターフォール型開発が標準的開発手法として成熟しているからと考えられる.また,アジャイル開発プロジェクトの契約管理の難しさも理由の一つとして挙げられる.契約はIT (Information Technology)システム構築プロジェクトの成功にとって大きな役割を担う.日本のシステム開発契約では請負,準委任,および労働者派遣という三つの契約類型があり,本研究はシステム開発委任契約に関わる請負,準委任を検討する.主に開発フェーズに締結される請負契約では,締結時に決められた要件に基づく最終成果責任が受託側に求められ,そのような場合アジャイル開発に不適切な制約事項が生じてしまう.本研究では,経済産業省の「情報システム・モデル取引契約書」,情報処理推進機構の「アジャイル開発のための契約モデル(案)」に注目し,アジャイル開発に適する契約の特徴を検討した.さらに,アジャイル開発により最適な契約モデルと,現実的に実務に適応する条項を提案する.
著者
五百井 俊宏 井沢 澄雄 木野 泰伸 西山 寛志 布川 薫 左瀧 学 高木 英明
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.49-54, 2001-06-15

本報告では,大学,初等教育,個別企業,推進団体で行なわれている,プロジェクトアネジメント(PM)の教育カリキュラムを調査し,評価する.第I部では,大学及び初等教育を取り上げる.まず,日本で最初にプロジェクトマネジメント学科を設置した千葉工業大学におけるPM教育の概要と教育成果及び検討事項を述べる.次に,米国の代表的な3つの大学院の修士課程で授与される学位とコースの特徴を示す.最後に,米国の初等教育の中でPM教育を行ない,若年層のドロップアウト防止に効果を上げているというNFTEの例を紹介する.学校におけるPM教育は,ケーススタディの活用により,基礎学力,モチベーション,コミュニケーション,問題解決等の能力向上に効果を上げることができる.また,総合的な目的達成の視野をもつ人間の育成に貢献するものである.
著者
木野 泰伸
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.174-178, 2000-09-25

リスクの特定では, 通常, チェックリストやプレインストーミングによって特定作業を実施する. しかし, プロジェクトには独自性があり, それぞれ個性を持っているため, チェックリストによる特定だけでは, 個性に対応することは難しい. また, プレインストーミングもメンバーの経験に依存しているため, リスクの見落としが生じる危険性がある. そこで, プロジェクト構成要素とりスクの原因分類によるマトリックス表を用いて, リスクを連想し, 特定する方法について研究を実施した. プロジェクト構成要素とりスクの原因分類による方法は, "もれ"が少なく, また, 前例(経験)の無いプロジェクトにおいてもリスクの特定が可能であるという特徴がある. そして, 「学会の研究発表大会において発表を行う」ことを一つのプロジェクトと考え, この方法を用いてリスクの特定作業を試行した.