著者
伊藤 理絵 本多 薫
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.83-89, 2010
参考文献数
11

The purpose of this study is to examine how background music (BGM) influences the retrieval processes of pictures in memory. In this study, 9 subjects (4 males, 5 females) looked at three different pictures. Each picture was shown with a different piece of music playing in the background. None of the subjects knew that they would be asked about the music later. As a result, although the music was not consciously heard, the music itself has a factor that becomes associated with memory. Therefore, retrieval processes in memory are promoted by music. This indicates that humans use information that may not even be consciously identified to unify their confusing environment.
著者
伊藤 理絵 内藤 俊史 本多 薫
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究 (ISSN:21894132)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.114-118, 2009-07-11 (Released:2017-07-21)

本研究の目的は、幼児期に見られる攻撃的笑いについて、観察記録に基づき検討することである。年少児~年長児44名について分析したところ、幼児は、直接的に相手を支配・威圧したり、間接的に攻撃するために攻撃行動に伴う笑いを見せていた。また、仲間と共有する攻撃的笑いには、一つの笑いに親和的性質と攻撃的性質が含まれており、より見えにくい形の攻撃的笑いが見られた。
著者
伊藤 理絵 本多 薫
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.83-89, 2010-11-25 (Released:2017-07-28)
参考文献数
11

The purpose of this study is to examine how background music (BGM) influences the retrieval processes of pictures in memory. In this study, 9 subjects (4 males, 5 females) looked at three different pictures. Each picture was shown with a different piece of music playing in the background. None of the subjects knew that they would be asked about the music later. As a result, although the music was not consciously heard, the music itself has a factor that becomes associated with memory. Therefore, retrieval processes in memory are promoted by music. This indicates that humans use information that may not even be consciously identified to unify their confusing environment.
著者
伊藤 理絵 本多 薫 渡邊 洋一
出版者
山形大学人文学部
雑誌
山形大学人文学部研究年報 = Faculty of Literature & Social Sciences, Yamagata University annual research report
巻号頁・発行日
vol.8, pp.215-227, 2011-03-23

要旨:攻撃的ユーモアを笑うということを優越感から生まれる快の笑いとは異なる観点から検討した。攻撃的ユーモアを含む4 コマ漫画と非攻撃的ユーモアを含む4 コマ漫画をユーモア刺激とし, 大学生および大学院生142 名を対象に質問紙調査を行った。それぞれのユーモア刺激について, 対象者をユーモア高評価群とユーモア低評価群に分類し, 与えられたユーモア刺激を笑ったり, おもしろいと感じたりする場合の笑いについて比較検討した。その結果, 攻撃的ユーモアを笑うためには, 感覚的不適合とともに論理的不適合も必要である可能性が示唆された。日常生活におけるコミュニケーションの手段として笑いを重視していることがユーモア評価に影響していることも示された。
著者
阿子島 功 坂井 正人 渡邊 洋一 本多 薫 坂井 正人 渡邊 洋一 本多 薫 PAZOS Miguel OLAECHEA Mario
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ペルー中南部海岸沙漠のナスカ台地とその周辺の地上絵は、B.C.1~A.D.8世紀頃のナスカ期の文化遺産であり、1994年に世界遺産に指定されたが、詳細な測量図が作成されているのは動植物図像が集中しているナスカ台地の一部のみであり、ナスカ台地全域にわたる地上絵の分布の全体像については必ずしも明らかではなかった。地上絵の成り立ちの解明や今後の保全計画の基礎となる資料を整備する目的で、高精度人工衛星画像解析や現地調査によって分布図作成を行い、自然地理学、考古学、認知心理学などの観点から考察した。ナスカ台地全域の地上絵の分布図が作成されたことにより、自然地形との関係や、地上絵が制作された文化的背景、また現在進行している地上絵の破壊状況などを明らかにすることができる。
著者
伊藤 理絵 内藤 俊史 本多 薫
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
vol.16, pp.114-118, 2009-07-11

本研究の目的は、幼児期に見られる攻撃的笑いについて、観察記録に基づき検討することである。年少児〜年長児44名について分析したところ、幼児は、直接的に相手を支配・威圧したり、間接的に攻撃するために攻撃行動に伴う笑いを見せていた。また、仲間と共有する攻撃的笑いには、一つの笑いに親和的性質と攻撃的性質が含まれており、より見えにくい形の攻撃的笑いが見られた。
著者
本多 薫
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.24, no.suppl, pp.85-90, 2000-08-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
10

本研究では, 同一の学習内容において学習支援システムを使用した学習と, テキストを使用した学習を実施し両者を比較することから, マルチメディアを利用した学習の効果と学習者に対する負担を検討した.その結果, 音声と動画を取り入れることにより, テキストによる学習よりも学習支援システムによる学習の方が, 演習問題の正答率および学習の理解度が高く, 知識獲得に効果的であることがわかった.しかし, 学習支援システムによる学習は, 心拍数の上昇とフリッカー値の減少がみられ, 学習者への負担が大きいことが示された.
著者
本多 薫
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.79-85, 2018 (Released:2018-10-25)

In recent years, PC screens have become wider and larger. The nature of our visual field is that visual acuity is at its highest when someone is looking at the center of something, making the central part look the clearest. Thus, it is inferred that the size of the area that cannot be clearly seen will increase as screens become wider and larger. For this research, we prepared a 27-inch wide PC screen and a 19-inch standard screen, and then presented a task involving calculations as the main work in the center of the screen; furthermore, we prepared a secondary task to test reaction by having subjects respond to circular figures randomly displayed on the edge of the screen. Then, we investigated to what degree subjects were able to acquire graphical information displayed on the edge of the screen while they were focused on the center of the screen. The results showed that between the wide screen and the standard screen, there were no differences in the rate of correct answers for the calculation task displayed in the center of the screen; however, their reaction time on the right side (upper right, center right, lower center) of the screen was longer when they used the wide screen.
著者
本多 薫
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

学習内容をモデル化し,計算,読む,照合の課題を提示できる実験用の学習支援システムを構築した。そして,学習中の生体情報の計測と主観的評価を実施し,学習中の学習者の負担を分析した。その結果,心拍のパワースペクトル解析より,課題開始30分程度で負担が大きくなることなどを示した。また,学習支援システムを用いて30分間連続で学習(課題遂行)した場合には, 10分間以上の休憩を取ることで,学習者の負担や疲労感を抑えられる効果があることを明らかにした。