著者
柏崎 礼生 高井 昌彰
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.404-413, 2013-01-15

ハイビジョン機器などの普及により高精細映像のストリーミングが可能となった. 大きなトラフィック要求を発生させるコンテンツを複数拠点で相互配送する場 合,クロストラフィックの発生によりパケット損失が起こり,映像品質の劣化 が問題となる.本論文では小中規模のマルチホーム環境に適用可能な,離散イ ベント型シミュレータを用いた適応的トラフィックエンジニアリング手法を提 案する.提案手法はネットワークの送信元と送付先の組合せからなる経路 の組合せに対して,ネットワーク情報の実測値をもとに漸進的な探索処理 を行い,実時間で準最適な経路を適用する手法である.クラウドコンピューティ ング環境の普及により強大な計算機資源を利用することが可能となったが, 本提案手法はこれを利用して高速な経路の組合せ評価を実現する.本提案 手法の実時間対応性とトラフィック負荷分散をシミュレータを用いて評価し, その有効性を示す.
著者
柏崎 礼生 高井 昌彰
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.6, pp.1-5, 2011-04

ネットワークの視覚化については様々なアプローチが考案・提案されている。AS 間や AS 内、拠点内での接続性を可視化することはネットワークの管理運用において有益である。しかし、より多くの情報を管理運用担当者に与えることができるデザインや対話性により気付きを与える仕組みなど検討課題は多い。このようなリッチ化した可視化の実装の障壁となるのは、他プラットフォームへの移植性やライブラリの充実度などが挙げられる。本稿は視覚化された既存のネットワークデザインを参考にして、クロスプラットフォーム対応の可視化フレームワークを用いたネットワーク視覚化の初歩的な実装を行う。実装結果から今後の展望と有用性について検討を行う。Various methods and approaches are considered and suggest in the field of visualizing network. It is useful for operators to visualize reachability of the network on inner or outer side of AS. But there are many agendas in visualization such as design of resonance to notify the incidents or interactions to inform users of deeper knowledge. Main problems for implementation of hyper-cyber network visualization are portability for other platforms and abundant library resources. In this paper, we show the preliminary implementation to visualize various network by using modern visual art framework with crossplatform environment and consider its usefulness and prospects.
著者
柏崎 礼生 山之上 卓 桝田 秀夫 三島 和宏
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-54, no.11, pp.1-7, 2021-07-02

ACM SIGUCCS は,発見と学習を促進するために高等教育機関が最新の技術を活用するための,専門家のための交流の場である.情報処理学会インターネットと運用技術研究会や,その前身の一つである分散システム/インターネット運用技術研究会の参加者たちは 2000 年代から ACM SIGUCCS に参加し始め,交流を深めてきた.本稿は,ACM SIGUCCS についての概略や,ACM SIGUCCS Tokyo Chapter について,また 2021 年 3 月から開催された年次大会を紹介し,大学関係者のみならず「キャンパス」という独特な空間における計算機サービスについて議論する場である ACM SIGUCCS への参加を誘うものである.
著者
山井 成良 坂下 秀 吉田 健一 石橋 圭介 宮下 健輔 柏崎 礼生
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.40, pp.1-1, 2017-02-24

この特別セッションでは情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会,電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会の主査や幹事による,研究会と学会の未来について議論を行う.
著者
河谷大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.80(2008-CG-132), pp.35-38, 2008-08-15

日本におけるアニメ作品は,国内及び世界的にも高く評価されており,代表的なデジタルコンテンツ産業の一つとなっている.その一方で,動画投稿サイトや同人活動,個人的な趣味の場において,これらの資源を再利用した二次創作物の制作意欲が日々高まりつつある.しかしそれらの制作にあたり,技術面などから手をつけられずにいることも多い.そこで本稿では,アニメ作品の肝であるキャラクターに着目し,それらに特徴的である顔の輪郭形状,目領域,髪領域などに関する特徴量を自動で抽出し,アニメ作品に特有な描画調の強さの度合いを示すアニメ度の定義をし,キャラクターの評価を行う手法を提案する.また,その応用例についての検討を行う.
著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.737-738, 2009-03-10
著者
柏崎 礼生 宮永 勢次 森原 一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告セキュリティ心理学とトラスト(SPT)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.4, pp.1-6, 2014-10-02

プライベートクラウドや組織内仮想化基盤からパブリッククラウドへと移行する過渡期において,プライベートクラウドとパブリッククラウドの双方を接続しデータやアプリケーションの可搬性を高めたハイブリッドクラウドが展開される.ハイブリッドクラウドにおいてはプライベートクラウドとパブリッククラウドにおいて同じ,あるいは互換性の高いハイパーバイザーで構築されている事が望ましい.VMware 社は 2013 年に ESXi ハイパーバイザーを用いたパブリッククラウドサービス vCloud Hybrid Service (現 vCloud Air) の提供を開始し,2014 年には日本でのサービス提供が始まった.大阪大学では ESXi を用いた仮想化基盤を構築・運用しているため,このサービスは移行先のパブリッククラウドの有力な選択肢の一つである.本稿では VMware 社の協力のもと,vCloud Air 環境における計算機資源の性能評価を行う.In an age of transition between use of private cloud or virtualization infrastracture in an organization to public cloud service, a hybrid cloud that is a composition of two or more distinct cloud infrastructures (private, community, or public) comes out. The infrastractures are bound together by standardized or proprietary technology that enables data and application portability. From a standpoint of V2V cost, it is desirable for a public cloud and a private cloud to be constructed by the same or highly compatible hypervisor. VMware Inc. started to provide vCloud Hybrid Sevice in 2013 that is constructed by ESXi hypervisor (this service is renamed to vCloud Air in August, 2014). In 2014, this service was also begun to provide in Japan. Osaka university constructed a virtualization infrastracture with ESXi hypervisor. This service seems to one of a workable alternative. In this paper, we show results of performance benchmarks sponsored by VMware Inc.
著者
柏崎 礼生 高井 昌彰
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.20, pp.1-5, 2011-02-21

ネットワークの視覚化については様々なアプローチが考案・提案されている。AS 間や AS 内、拠点内での接続性を可視化することはネットワークの管理運用において有益である。しかし、より多くの情報を管理運用担当者に与えることができるデザインや対話性により気付きを与える仕組みなど検討課題は多い。このようなリッチ化した可視化の実装の障壁となるのは、他プラットフォームへの移植性やライブラリの充実度などが挙げられる。本稿は視覚化された既存のネットワークデザインを参考にして、クロスプラットフォーム対応の可視化フレームワークを用いたネットワーク視覚化の初歩的な実装を行う。実装結果から今後の展望と有用性について検討を行う。