著者
山田 芙夕楓 川上 健太郎 栗原 康志 松田 一仁 田原 司睦
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2022-HPC-185, no.4, pp.1-6, 2022-07-20

Arm プロセッサ用の HPC 向け命令セットである SVE が開発され,スーパーコンピュータ「富岳」では,この命令セットを採用した Fujitsu Processor A64FX が使用されている.Python の数値演算ライブラリである NumPy は SVE に対応しておらず,A64FX の性能を十分に引き出せていない.そこで今回 NumPy を SVE 対応したので報告する.特に配列に対する超越関数の処理では,A64FX の性能を引き出すように ①SIMD 化と ②ループ 展開数の最適化の 2 つの工夫を行い,配列データに対する超越関数処理を 24 倍高速化した.
著者
小野里 香織 星川 里美 栗原 康哲 山岸 徹 神山 晴美 土田 秀 福田 利夫
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.73-76, 2020

<p><b>目的:</b>子宮頸がん撲滅を目指し,細胞検査士による予防・啓発活動を報告・考察する.</p><p><b>方法:</b>オリジナルグッズ製作,"ぐんまちゃん"着ぐるみの借用,地域FM放送の利用,配布時の工夫,大学生への配布,の5項目である.</p><p><b>結果:</b>啓発グッズ配布数が増加し,時間短縮,会員の負担減など効率化が図れた.</p><p><b>結論:</b>継続的に正確な情報を提供し,女性自身が正確な知識を持つことが重要である.特に若年者への健康教育を重視する必要がある.</p>
著者
藤野 俊樹 栗原 康平 豊田 善隆 鈴木 大祐
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿
巻号頁・発行日
vol.16, pp.127-130, 2017

近年,夜間の防犯目的などで低照度環境でも撮影ができる監視カメラが必要とされている.低照度下での撮影動画に含まれるノイズを低減する手法として,動体領域を検出し物体ぶれを発生させずに複数フレームを加算するノイズ低減手法がある.ただし月明かり下での撮影のように,ノイズ量が多い環境下では,従来の手法はノイズを動体として誤認識してしまう課題がある. そこで我々は,緩和値を設けることでノイズ頑健性の高い動き検出処理を搭載したノイズ低減手法を提案する. 本提案手法は,入力画像と遅延画像から動き検出を行い,動き検出量に応じてノイズ低減量を変更する. 本提案手法を動画に対してシミュレーションを行った結果,ノイズ量を従来手法に対して約半分に低減できることを確認した.
著者
石田 亜光 斉藤 誠人 永瀬 泰平 冨澤 一与 栗原 康哲 高草木 俊範 櫻井 信司
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.486-492, 2017-09-25 (Released:2017-09-30)
参考文献数
17
被引用文献数
1

ベセスダシステムは,atypical squamous cells(ASC)やatypical glandular cells(AGC)のカテゴリーを採用することで,判定困難な細胞症例における臨床的対応を明確にした。しかし,それでもASC,AGCの何れに判定すればよいのか苦慮する異型を伴う化生細胞症例が存在する。これらの細胞について,判定者間の判定のばらつきについて調査し,問題点を明らかにした。近隣5施設に所属する細胞診専門医4名,細胞検査士20名に異型化生細胞の写真18問を提示し,ベセスダシステムのカテゴリーでの判定を依頼した。その結果,異型化生細胞の評価に関する判定者間の一致率は極めて低く(κ‍値 −0.17~0.39),経験年数や細胞診専門医・細胞検査士別でも一致する傾向はみられなかった。異型を伴う化生細胞は,現在のベセスダシステムのカテゴリーを用いた評価では,判定者間でほとんど一致しないことが明らかとなった。近年,異型未熟化生細胞の一部にハイリスクHPV感染が関わることが明らかとなっており,このような細胞の判断基準,取り扱いについて新たな検討が必要と考えられた。
著者
栗原 康行
雑誌
芸術工学への誘い = Bulletin Graduate School of Design & Architecture Nagoya City University (ISSN:21850429)
巻号頁・発行日
no.23, 2019-03-31

エコパル及び名古屋市環境局と協働で楽しい映像コンテンツ制作を企画した。制作担当は芸術工学部映像研究室。出演者にプロの俳優を交え、学外でのロケを行うなど商業映画と同様の緊張感とプロセスで映像作品の制作を行った。参加学生は企画/シナリオ/撮影/映像編集だけでなく俳優との出演交渉、出演者のスケジュール管理など撮影に必要となる全ての手順を学びながら実践した。今年度はエコパル名古屋、東映株式会社、トヨペット名古屋、名古屋市環境局(順不同、敬称略)の協力のもと映像コンテンツを制作し、環境デーなごやで上映した。
著者
今西 大輔 西名 慶晃 栗原 康行
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00554-16-00554, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

In recent study, active thermography has reached a high status as an easy and speedy defects inspection method in a NDT field. This paper newly proposes a remote and non-contact NDT method using a sonic-IR for detecting and evaluating of fatigue cracks at runway girder of the overhead crane in the steel making plant. In this method, fatigue cracks are detected as localized high temperature areas caused by friction and collision at crack surfaces with an infrared camera, applying a high-amplitude ultrasonic vibration. In this paper, sonic-IR method is applied to remote and high-efficient crack inspection of the runway girder in the overhead traveling crane. Target crack located in high place can be detected using this method without setting up scaffolding for inspection. And the threshold of vibration amplitude to generate the sufficient heat for crack detection is clarified. Therefore the system to prevent missing the crack by unsuccessful vibration transmission from vibrator is developed applying monitoring the vibration.Time and cost saving inspection method in runway girder of the overhead traveling crane is carried out using this NDT technique.
著者
中村 文規 栗原 康
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
醗酵工学会誌 : hakkokogaku kaishi (ISSN:03856151)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.708-711, 1978

Two factors which may act in maintaining ciliate protozoal populations in the rumen were examined. The first factor is chemical substances which may be introduced into the rumen. The second is the heterogenous distribution of porous materials within the rumen, which may act to prevent protozoa from being directly swept out of the rumen. To investigate the former factor, components of saliva were collected through a parotid parotid fistula attached to a sheep. Gas chromatography suggested the presence of estrogenic substances. The latter factor was investigated using a fermentor (working volume; 2.3l) for continuous culture.The concentration of protozoa in an in vivo culture containing food residues taken from the remen was twice that in a control system containing no food residues. Another experiment was performed to investigate whether the physical properties of porous substances influence this result. Small pieces of sponge were dispersed in the culture. Concentrations of protozoa in liquids speezed out of pieces of sponge were twice those found in the free culture fluid.The results suggest that gwowth stimulatory substances may be present in the saliva of ruminants, and that the porous structure of food residues may help to maintain a high population of rumen ciliate protozoa.
著者
栗原 康輔 堀 浩樹 小早川 雄介 坪谷 尚季 岡村 聡 世古口 さやか 出口 隆生 駒田 美弘
出版者
特定非営利活動法人日本小児血液・がん学会
雑誌
小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 (ISSN:03894525)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.68-72, 2010-02-25

三重大学附属病院小児科外来を受診している小児がん患者と家族を対象に地域密着型のサマーキャンプを実施した.本キャンプの特徴は,地域の学生ボランティアが主体的にキャンプを運営していることである.開催地が近く,費用が安いこと,週末を利用した開催であることから多くの家族の参加があった.実施後調査では,患者交流を通じて頑張る気持ちや前向きな気持ちが参加者に醸成されていた.