著者
柏 一郎 田村 良一 橋本 茂
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.560-564, 1979-08-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Some proteins which construct human hair were solubilized in aqueous solutioons of surfactants generally applied for shampoos. 1) The aqueous solution of sodium dodecylpoly (oxyethylene) sulfate solubilized smaller amounts of proteins from the hair than that of other surfactants used in this experiment. 2) The amount of solubilized proteins had the relationship with the degree of damage in hair. The higher damaged hair gave larger amounts of solubilized proteins. 3) Solubilization of proteins was influenced with pH of the solution. The minimum amount of solubilized proteins was obtained at pH 56 corresponding to the isoelectric point of human hair. 4) The hair of which proteins was extracted with an aqueous solution of the surfactant had poor water holding capacity and gave much splitted hair caused by combing. These facts have provided valuable imformation on the effect of surfactants on human hair.
著者
三宅 裕司 橋本 茂 網田 克明
出版者
森林林業研究所
雑誌
徳島県立農林水産総合技術センター森林林業研究所研究報告 (ISSN:13473778)
巻号頁・発行日
no.2, pp.17-24, 2003-03
被引用文献数
1

大正5年~8年にかけて建設された吉野川水系の飯尾川第一樋門の改築に伴い、掘り起こされた基礎マツ杭について、その劣化状況と強度について、新材マツ杭との比較を行なった。その結果、樋門基礎マツ杭は80年以上の経年経過にもかかわらず、新材マツ杭と比較しても劣化度の違いや強度差がほとんど認められず、木材が長期に耐用する素材であることがあらためて確認された。
著者
橋本 茂 徳若 博司 永井 敏雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1973, no.12, pp.2384-2388, 1973

α-オレフィンスルホン酸のNMRスペクトルを測定し解析した結果,アルケンスルホン酸,1,3-および1,4-アルカンサルトンを含んでいたが,アルカリ条件下で加水分解したa-オレフィンスルホン酸ナトリウムにみられるようなLアルケンスルホン酸を含有してないことを見いだした。また,5.06,3.43ppmに帰属できないピークがあったが,これらのピークを帰属するためにいろいろ検討した結果このピークはdi-アルケンスルホン酸の生成と密接な関係にあり,アルカリ条件下での加水分解ではアルケンスルホン酸を与えることがわかった。この事実と化学シフト位置などから考え,長鎖a-オレフィンスルホン酸でいまだ見いがされていなかった1,2-アルカンジ-サルトンの>CH-O,-CHズSOゴプロトンによるピークと帰属することができた。この知見はスルポソ化における初期生成物,スルホン化機構の研究に役立つと考えられる。<BR>NMRスペクトルの解析結果に基づぎ,a-オレフィンスルホン酸中のアルケンスルホン酸,アルカンサルトンおよび1,2-アルカンジ-サルトンを簡単に定量分析することができ,この方法は,炭素鎖長分布のあるAOS酸にも適用できる長所を有する。
著者
橋場 貴史 清水 康史 橋本 茂樹 疋島 千裕 渡邉 奈津希 小林 尚史
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CcOF2080, 2011

【目的】一般的に肩関節周囲炎は自然放置していれば治癒すると認識されているが、その病態や病因は多岐にわたり、炎症の終息が遅れ、拘縮を引き起こし長期化するケースも少なくない。病期によって症状が異なるため、患者自身における疾患への理解と時期を見極めた適切な処方は重要である。このような肩関節周囲炎に対しての治療は第一に保存療法が選択されるが、その保存療法の期間に関連する要因を報告したものは散見する。<BR>柴田らは五十肩(凍結肩)を屈曲135°以下と定義しているが、今回は五十肩までの可動域制限を来たしていない肩関節周囲炎患者における保存療法に影響を与える要因を罹患肢の違いや発症からの期間、そして初診時の肩関節可動域(以下ROM)の状態から検討することである。<BR>【方法】対象は平成21年4月から平成22年10月までに当院で肩関節周囲炎と診断され、初診時の屈曲可動域(他動運動)は140°以上であり、保存療法を施行し経過を追えた34名34肩(男性16名、女性18名、利き手側24名、非利き手側10名、平均年齢57.9±12.3歳)であった。保存療法の内訳は、内服+関節注射+運動療法16名、関節注射+運動療法5名、内服+運動療法9名、運動療法のみ4名であった。<BR>収集したデータの項目は、罹患期間、保存療法期間、初診時の肩関節可動域(ROM)とした。期間の設定は、発症から保存療法開始までの期間を以下、罹患期間とした。また、保存療法を開始し、日常生活での疼痛およびROM等の肩関節機能改善が認められ、その時点から約2~4週間の間その症状が安定し、医師の判断で保存療法が終了となった期間を以下、保存療法期間とした。ROMデータは初診時、他動的に測定された肩関節屈曲、外転、下垂位外旋、外転位外旋、外転位内旋のデータを用いた。<BR>【説明と同意】初診時においてデータ収集の目的、使用用途、プライバシーの保護等を説明し、同意が得られた患者を対象とした。<BR>【データ処理】罹患期間、初診時ROM、保存療法期間の平均値を算出した。また罹患期間及び保存療法期間のデータおいて90日未満の患者をA群、90日以上180日未満の患者をB群、180日以上をC群とそれぞれ群分けを行った。<BR>【データ解析】1.罹患肢側おける保存療法期間を比較する為に対応のないt-検定を用い、検討した。2.罹患期間の違うA、B、C群と保存療法期間の関係をpeasonの相関係数で検討した。3.保存療法期間のちがうA、B、C群のROM(肩関節屈曲、外転、下垂位外旋、外転位外旋、外転位内旋)を一元配置分散分析で比較し、多重比較はscheffeを用いて保存療法期間との関連を検討した。各々の有意水準は5%未満とした。<BR>【結果】今回対象者の罹患期間日数は161.4±157日、保存療法期間は116.1±70.4日であった。罹患肢側おける保存療法期間は、利き手側は112.9±59.6日、非利き手側は123.8±94.8日であった。これらの比較において有意な差は認められなかった。罹患期間と保存療法期間の関係は、A群(n=11)r=0.71 p<0.05で相関を認めたが、B群(n=11)r=0.14、とC群(n=12) r=-0.1は相関が認められなかった。保存療法期間のちがうA、B、C群のROMの比較においては外転位内旋の項目のみ有意にA群が高い値を示した。<BR>【考察】肩関節周囲炎と診断され、初診時屈曲可動域が140°以上の対象者において罹患肢の違いや罹患期間、ROMの状態が保存療法期間に関連しているかを検討した。本研究からは罹患肢の違いによる影響は認められないが、罹患期間が90日未満で早期に保存療法を開始すれば保存療法期間が短くなり、保存療法期間が短いものは外転位内旋可動域が良好であったことが解った。このことから早期に診断を受け、外転位内旋可動域が良好時から保存療法を開始すれば早期に機能改善、治癒に導くことが出来るのではと考えられた。<BR>【理学療法学研究としての意義】本研究は肩関節周囲炎の原因究明などには役立つ内容ではないが、早期に適切な診断、治療を受けることが症状の重篤化、長期化を予防する上で重要であることが解った。また予後予測や評価・治療及び患者へのインフォームドコンセントなどの一助になり、今回の結果は有用な情報となりうると考える。<BR>
著者
橋本 茂
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.69-82,118, 1968-07-01 (Released:2009-10-20)
参考文献数
13

We must know “what is a theory” and “what is a strategy of reaching a theory” before we construct a sociological theory. But there are few sociologists who have met this condition. G.C. Homans is one of those who have constructed sociological theories after making these questions clear. The purpose of this paper is to examine Homans' sociological theory from the following aspects, (I) what is a theory? (II) what is the difference between his theory and the functional theory ? (III) what are the general propositions of his theory? (IV) where is his position in history of sociology? (I) A theory, according to Homans, must meet the following conditions. It consists, (i), of a set of concepts or conceptual scheme, and (ii), of a set of propositions and the propositions form a deductive system. (iii), some of the propositions of a scientific theory must be contingent, in the sense that experience is relevent to their truth or falsity or to that of propositions derived from them. (II) The functional theory consists of the general propositions about the conditions of social equilibrium. Has it met the requirements of theory? No. Because the general propositions are noncontingent and no definite conclusions can be drawn from them. A alternative theory is Homans' theory. It consists of the general propositions about the behavior of men. (III) The general propositions of his theory or exchange theory, which envisages social behavior as an exchange of rewarding or costly activity between men, are five. They are “stimulus generalization proposition”, “success proposition”, “value proposition”, “diminishing value proposition” and “justice proposition”. Homans explains social phenomena, showing how they follow as conclusions from these propositions in deductive systems. (IV) This Homans' approach is not Durkhaim's but Simmel's approach.
著者
内田 雄三 野川 辰彦 山下 三千年 橋本 茂廣 藤井 良介 畦倉 薫 橋本 芳徳 石川 喜久 小武 康徳 猪野 睦征 日高 重幸 北里 精司 大江 久圀 柴田 興彦 石井 俊世 下山 孝俊 三浦 敏夫 調 亟治 辻 泰邦 関根 一郎
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, pp.891-900, 1979-12-01
被引用文献数
7

癌浸潤が肉眼的に胃, 十二指腸の両側におよんでいるとみなされた79例について, 臨床的ならびに病理組織学的に検索し, 切除度および術後再発を左右する因子について検討した. 臨床的十二指腸壁に癌浸潤が確認された症例は79例中35例 (44.3%) で, その発生側はほとんどの症例で明らかでないが, 胃癌の十二指腸浸潤と考えるよりは, その進展の態度ならびに臨床的意義から, 胃・十二指腸境界部癌の概念で把握するのが妥当と思われる症例が6例みられた, この概念に該当する症例は肉眼的に Borrmann1, 2, 3型である. 十二指腸壁内先進部は m および sm にあり, リンパ管内蔓延が問題となる. 転移では(8), (12) および (13) 節が第一群リンパ節としての意義を有する.
著者
橋本 茂 奥浦 孝彦 駒井 春士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.64, pp.7-12, 1997-10-31

In march of 1997,we broadcasted the total eclipse of the sun live from Mongolia with the latest technology. Despite of terrible weather the actual shooting was successfully done up in the air with the helicopter camera. In the midst of the black-faced sky was the beautiful "Diamond Ring" we could see very clearly. The world-widely controversial comet "Hale-Bopp" was captured by the all new ultra high sensitivity HDTV camera just mysterious as it was.