9 0 0 0 OA 餅の話

著者
檜作 進
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.776-784, 1971-12-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1
著者
檜作 進
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.225-229, 1970-12-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
18
被引用文献数
7
著者
檜作 進
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
Journal of Applied Glycoscience (ISSN:13447882)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.159-165, 1999-06-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
35
被引用文献数
5 13

L-Arabinose is a common component in a plant cell wall and is widely distributed in the plant kingdom. It is a main component of cereal hemicellulose, such as corn, wheat, rye, and rice, pectic substances of beet and apple pulps, and some plant gums. The sugar occurs in the free state in the heartwood of coniferous trees, but its small amounts have been found also in several foods and beverages made from cereals and other plant sources such as bread, miso, beer and tea. L-Arabinose is produced by the mild acid hydrolysis of some plant gums, corn fiber, and beet pulps. The taste of L-arabinose is quite similar to sucrose, but approximately half the sweetness . Naturally occurring arabinose is an L-form, and it is not metabolized in animals; thus it is a noncaloric sugar . Furthermore, it strongly inhibits intestinal sucrase uncompetitively and consequently inhibits the absorption of sucrose from the small intestine. The addition of 2-3% of L-arabinose to sucrose causes about a 60% reduction of the digestion of sucrose in the small intestine. The nondigested sucrose and L-arabinose, possibly metabolized by intestinal microbes, produce short-chain fatty acids and thus function similar to dietary fiber. L-Arabinose, by this function, reduces the increase of the levels of blood sugar, insulin, triglycerides, and cholesterol by the ingestion of sucrose . Therefore it has great merits as a sweetener and a food additive to improve the obesity and to maintain good health .
著者
檜作 進
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.316-325, 1973-12-25 (Released:2012-11-27)
参考文献数
51
著者
鈴木 綾子 堀越 フサエ 檜作 進
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.169-173, 1971-06-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
5

ゴリイモが出来る原因の一つとして、デンプンの老化、糊化が関係していると考えられることから、調理に関連して種々の条件下におけるジャガイモ中のデンプンの糊化度の変化を検討した結果、次のようなことが観察された。1) イモの調理の際、加熱温度が60℃以下では、加熱時間を長くしても十分糊化されない。2) 加熱温度のちがいによって、加熱を中断した時の老化の速度がことなり、加熱温度が60℃付近のイモのデンプンの糊化度の減少がもっとも大きく、老化がすすみやすい。十分糊化したイモほど老化がおそい。3) 試料を60℃~70℃に加熱して糊化が不完全な状態で加熱を中断し、40℃以下に冷却すると、更に100℃に再加熱しても完全には糊化され難く、外観上もかたい。加熱を中断して室温で24時間おいたイモは、この間冷蔵庫に保存したものよりも、再加熱によって糊化し難い傾向がある。本報の要旨は昭和44年10月、日本女子大学における日本家政学会総会において発表した。
著者
鈴木 綾子 竹田 靖史 檜作 進
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.205-212, 1985-08-31 (Released:2010-03-16)
参考文献数
19
被引用文献数
24 23

ジャガイモ, クズ, タピオカの澱粉の老化性を比較し, また, これらの澱粉からアミロース, アミロペクチンを分離・精製してそれぞれの老化性と分子構造を詳細に調べた結果, 下記のようなことが見出された.1) 上記3種の澱粉をアルカリ糊化し, 中和した糊液の老化性は, タピオカ澱粉が最も低く, 他の2者はほぼ同じであった.2) Schoch法で得られたアミロースの重合度は, 末端基定量で求めた数平均では, ジャガイモ>タピオカ>クズの順であったが, 光散乱法で測定した重量平均では, タピオカ>ジャガイモ>クズの順であった.3) 上記アミロースの老化性は, クズ>ジャガイモ>タピオカの順で, 重量平均重合度の順と逆の関係であった. 大きい分子ほど老化しにくい性質を示した.4) 3種の澱粉から沈殿剤・酵素法で重合度の小さい, 真に直鎖状のアミロースが得られたが, これらはいずれもSchoch法で得られたアミロースより高い老化性を示した.5) 3種のアミロペクチンの老化性は, ジャガイモのものが最も高く, 平均鎖長も他の2者のものより明らかに長い分子であった.6) 最も老化性の低いタピオカ澱粉は, アミロース, アミロペクチンともに老化性の低い分子であった.
著者
檜作 進
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.1005-1010, 1972-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
59
被引用文献数
1 1

酒造の重要な課題は, 米のでん粉をいかに巧みに処理するかということであろう。しかし, 酒造の工程がでん粉の状態変化の面から明らかにされ, 管理されているだろうか。酒造を例にあげたが, でん粉を主原料とする他の工業においても大同小異である。この原因は, 老化の評価の方法にあるように思われる。ここに老化の評価に用いられる種々の方法を紹介していただいたので, 問題点などを考えてみたい。
著者
檜作 進 伊藤 恵子 前田 巌 二国 二郎
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.70-75, 1972-09-15 (Released:2011-07-01)
参考文献数
5
被引用文献数
6 6

1)玉蜀黍,小麦,馬鈴薯,甘藷,糯玉蜀黍,糯米の5%でんぷん糊を,0~70℃ の定温(10℃ ごと)に1時間保存し,老化の温度依存性を調べた。糊化度は,グルコアミラーゼによる消化法(A法)と電流滴定による結合ヨード量の測定(I法)で行なった。でんぷん糊は,5%のでんぷん懸濁液を100℃ に5分および30分間加熱して調製した。 2)調製時の糊の糊化度は,甘藷や馬鈴薯でんぷんでは,糊化時間の長短,測定方法にかかわらず完全糊化(糊化度97%以上)と判定された。小麦や玉蜀黍でんぷんは,30分の糊化で,A法では完全に糊化しているとみられたが,I法では90%程度の糊化度を示し,アミロース分子の糊化が十分でないことが示唆された。玉蜀黍でんぷんの5分糊化の糊では糊化度はさらに悪く,82%であった。 3)いずれのでんぷんも,5分加熱の糊のほうが30分加熱の糊よりも老化しやすく,低温ほど老化が速やかで,0℃ が最も老化しやすかった。 4)糯質のでんぷんは最も老化し難く,0℃ においても老化は感知されなかった。ついで甘藷でんぷんが老化し難く,30分加熱の糊では0℃ においてもほとんど老化を起こさなかったが,5分加熱の糊では0~10℃ でわずかであるが老化がみられた。馬鈴薯でんぷんも甘藷でんぷんと同様な結果を示したが,甘藷よりは少し変化を起こしやすい性質が認められた。小麦でんぷんは,いも類でんぷんよりもはるかに老化しやすく,40~50℃以下の温度で老化が速やかになった。玉蜀黍でんぷんは小麦でんぷんと優劣をつけ難いが,50~60℃ 以下の温度で老化が速やかであった。 5)いずれの場合も,老化によってI法による糊化度の低下が顕著で,アミロース分子が老化を主導していることが示唆され,でんぷんの種類により,アミロース分子の老化の温度依存性に明らかな特徴がみられた。
著者
竹田 千重乃 檜作 進
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.663-669, 1974 (Released:2008-11-21)
参考文献数
11
被引用文献数
14 10

1. アミラーゼ法では,各種でんぷんとも50~70°Cの範囲内で,ほぼ大部分が糊化されていた. 2. 低温の糊化では,各種でんぷんともアミロース分子の糊化が,全体の糊化に比して著しく悪いことが認められた. 3. ジャガイモ,サツマイモは約80°C,ウルチ米でんぷんでは100°C近くの高温で,ヨード法によりアミロース分子は完全に糊化されたと判定されたが,トウモロコシや小麦でんぷんでは100°C,20分の加熱においても,それぞれ84%,75%の糊化度を示し,糊化されにくいことが認められた. 4. 上述のように,各デンプンのアミロースの熱糊化性の相達が,各デンプンの糊化性の特微の1つとして指摘された.
著者
竹田 靖史 檜作 進 島田 順子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.367-371, 1972 (Released:2008-11-21)
参考文献数
13
被引用文献数
1

甘藷β-アミラーゼをSDSで変性すると,失活と同時に高次構造がこわれ,解離した単量体は互いに重合する性質のあることが分かった.この重合体は,メルカプトエタノールの存在下で, SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって,単量体に解重合することが認められた.透析,ゲル濾過によるSDS除去操作を行なっても,可逆的な活性の回復は認められなかった.