著者
松本 健吾 星野 輝彦 今泉 隆志
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.105-111, 2014 (Released:2014-06-05)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

抗菌薬の適正使用をすすめる上で,「介入とフィードバック」による監査は重要である.当院における「介入とフィードバック」をより推進するため,抗菌薬適正使用支援システム(本システム)を構築した.本システムにより,細菌検査結果に基づいた検出菌一覧やアンチバイオグラムのような有用な情報を速やかに作成できた.これらの情報に基づいて,抗菌薬の適正使用状況を確認し,必要に応じて,薬剤師は処方医へ薬剤変更などの処方提案を速やかに実施した.その結果,細菌検査を実施した患者の中で処方提案を行った件数は,10件(3.6%)より57件(17.5%)へ大きく上昇した.またシステム構築前後の処方提案に対する受入れ率は,それぞれ90.0%と75.4%となった.またシステム構築後において,処方提案に対し受入れた方が,受入れなかった場合よりも臨床効果の有効率が高い傾向が見られた.本システムは,短時間で抗菌薬の適正使用を監査するうえで有用である.今後,病棟薬剤師と連携し,対象患者は抗菌薬療法を行うすべての患者へ広げる予定である.
著者
坂本弘巳 長 哲二 斎藤 高志 小宮 勲 泉 隆
出版者
九州大学
雑誌
九州大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:02862484)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.47-50, 1996-03
被引用文献数
2

When linear accelerator exceeds 10MV, it produces photonuclear reaction, and generates continuous energy. Measuring devices are very few in number and determination of energy spectrum is very difficult. This paper is designed to show the result of survey made by bubble detectors.
著者
山中 章 関口 敦仁 黄 暁芬 山田 雄司 今泉 隆雄 小澤 毅 橋本 義則 今泉 隆雄 小澤 毅 河角 龍典 橋本 義則 馬 彪 山田 邦和
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究では次の様な成果を獲得した。(1)東アジアの都城が、西アジアの都市と、機能や構造において多くの共通点を有していることを明らかにした。(2)新たに3DVR表示システムを開発し、3つのモデルを作成した。(3)鈴鹿関のモデルを分析して日本古代三関が交通の検問と軍事の両機能を兼ね備えた施設であることを解明した。(4)復原モデルを用いたデジタル野外ミュージアムの展開を開いた。
著者
新開 英秀 江副 正輔 重谷 昇 入江 聖義 泉 隆 穴井 重男
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.1565-1572, 1994-09-01
被引用文献数
8

X線検査, 特に透視撮影装置における患者被曝線量を測定する目的で試作した二重電極型電離箱・増幅器の概要を述べ, この特性に関する基礎実験の結果について言及した.1)電離箱は0.1mmポリエステルフィルムと15μm厚のアルミニウム箔を使用し壁厚を極力薄くしたため, アルミニウム当量も0.13±0.01mmAlとなり, 線質依存性はX線検査に多用される60kV〜120kVの範囲では実用上問題にならない範囲であると考える.2)線量特性については60kV, 80kV, 100kV, 120kVでよく直線性が保たれている.3)電極間距離を5mmとして, 低電圧でも十分な収集効率が得られるようにしたため, 透視撮影装置で使用する線量率の範囲[4×10^<-4>(C/kg)/sec〜55×10^<-4>(C/kg)/sec]でもそれぞれ-2%, -6%以内の線量率依存性となり, よい特性を示した.4)集電電極(1)の電離箱は4cm×4cm以上の面積で, 集電電極(2)の電離箱では13cm×13cm以下の面積で使用すれば, この二重電極型電離箱の使用目的を十分発揮できることになる.通常の透視撮影装置においては, この条件を満たすものと考える.5)増幅器も線量計として十分な性能をもつものが製作できた.この二重電極型電離箱を可動絞り前面位置に取り付けることにより, 透視検査時の照射線量・面積照射線量の測定が可能である.われわれは, この線量計を8台の透視撮影台に設置し臨床使用している.