著者
大森 肇 渡邉 彰人 大山 卞圭悟 佃 文子 高橋 英幸 久米 俊郎 白木 仁 岡田 守彦 板井 悠二 勝田 茂
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.385-392, 2000-06-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
15

本研究では1週間に1日という低頻度で5週間のみの筋力トレーニングを行った結果, 筋力の増加がみられた.また筋力トレーニングによって獲得された筋力は17週間の脱トレーニング後でも維持されていることが示唆された.さらに再トレーニング脚と対照トレーニング脚を比較した結果から, 再トレーニングによる筋力増加応答の増強 (Nerve-Muscle Memory) が観察された.これらの現象がiEMGの変化様相と一致していたことから, これらの背景にあるメカニズムが神経系の要因 (運動単位動員の変化ならびにインパルス発射頻度の変化) によるものであると考えられた.
著者
六沢 一昭 渡邉 彰吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.4Rin117, 2019 (Released:2019-06-01)

本論文は, プログラムの静的特性を楽曲で表現する可聴化システムの開発とプログラミング支援への応用について述べたものである. ソフトウェアの品質向上を図るためソースコードの静的解析が行われている. 様々な静的解析ツールによる解析結果は画面に出力される(可視化). そこで本研究では音への出力(可聴化)を試みる. 可聴化することでマルチタスクや視覚障害者支援ツールとしての利用が期待できる. 単なる音の羅列や同じリズムパターンによる可聴化は飽きやすいといった問題がある. そこで本研究では自然な楽曲による可聴化を試みる. 自然な楽曲にすることで飽きやすさの改善が期待できる. 本システムはプログラムの1行を1小節として楽曲を生成する. ネストの変化や制御構造, 1行の複雑さなどからコード進行や伴奏, リズムなどを決定する. ソースコードの静的解析はコーディング規約違反に着目する. 本研究ではコーディング規約違反箇所を不協和音で表現する. 学生20名に本可聴化システムを用いて規約違反箇所の検出及び改修を行ってもらった. その結果, 本システムによって検出が容易となったため, 静的解析結果の可聴化の有効性が示された.
著者
渡邉 彰吾 六沢 一昭
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2017-MUS-115, no.25, pp.1-5, 2017-06-10

本稿は,Perl プログラムから楽曲を作成するシステムについて述べる.プログラムを見た時に感じる印象を,聴いて楽しむことのできる楽曲という形で表現することがこのシステムの目標である.楽曲は,プログラムの 1 行を 1 小節として作成する.まず,プログラムを見た時の印象に影響する情報を解析し,各小節のコードを決定する.そして,コードをもとにメロディとリズム,それにハーモニーを作成する.
著者
渡邉 彰
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
1990

名古屋大学博士学位論文 学位の種類:農学博士 (課程) 学位授与年月日:平成2年9月29日
著者
濱田 麻紀子 植田 聖也 阿部 聖裕 渡邉 彰
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.250-253, 2011-12-28 (Released:2016-07-05)
参考文献数
8

当院に外来通院中の安定期COPD患者16名(男性13名,女性3名,平均年齢70.0±9.7歳)を対象に,運動習慣測定器を用いて,1日の歩数と栄養状態・呼吸機能・ADL・運動耐容能・HRQOLとの関連を検討した.平均歩数4,000歩/日以上の群(H群8名)と4,000歩/日未満の群(L群8名)間で各項目について分析した結果,H群において%FEV1.0,TP値,Alb値,Shuttle Walking Test Distance(SWTD)が有意に高値を示した.また,歩数とSWTDとの間で,強い相関関係(r=0.79)がみられた.さらに,在宅用NRADLの全項目,SF-36v2の,PH(身体機能)・GH(全体的健康感)の2項目でH群が有意に高値を示した.以上より,安定期COPD患者において,1日の歩数を測定することは,運動耐容能やHRQOL等を推測する簡便で有用な一手段になりうる可能性が示唆された.
著者
渡邉 彰 筒木 潔 真家 永光 RUDOLF Jaffe LULIE Melling
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

熱帯(マレーシア)、亜熱帯(米国フロリダ)、冷温帯(北海道)に属する湿地河川水中の溶存有機物(DOM)の構造特性の異同を各種分光化学分析および分解分析法を用いて明らかにした。また、DOMの微生物分解性は低く、主に非腐植物質が分解を受ける一方、腐植物質は速やかに光分解を受けることを見出した。地域間で各成分の分解速度に違いはなく、腐植物質・非腐植物質の割合に加え、炭素組成、三次元蛍光特性を用いて、各地域の湿地起源DOMの動態を一元的に評価することが可能であることを示した。