- 著者
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湯浅 俊彦
- 出版者
- 国公私立大学図書館協力委員会
- 雑誌
- 大学図書館研究 (ISSN:03860507)
- 巻号頁・発行日
- vol.119, pp.2129, 2021-11-30 (Released:2021-12-09)
大学図書館における電子資料の契約と提供は,業務処理のテクニックの問題ではなく,現在の大学図書館の喫緊の課題である大学DX(デジタルトランスフォーメーション)と関連づけて考える必要がある。本稿では,日本語タイトルの電子学術書を授業で活用するための歴史的経緯を振り返り,学生が1人1台のデバイスをもつことなどの情報環境整備,電子図書館サービスなどの図書館情報資源整備の必要性を検討する。また,学生の授業成果物などを電子書籍化し,電子図書館に登録・公開する「知の循環構造」の構築を実践的に行う,図書館のプロデュース機能から見た電子資料の契約と提供について考察する。