著者
石川 准 松原 聡 湯瀬 裕昭 菊池 尚人 松原 洋子 山口 翔 南谷 和範 河村 宏
巻号頁・発行日
2012-04-01 (Released:2013-05-15)

100名の参加者による共同自炊型電子図書館実証実験を行った。情報提供施設に裁断・スキャン・OCR作業を委託し、3年間で1052冊をテキスト化した。参加者へのアンケート調査を毎年実施し、満足度や課題について分析を行った。参加者のコミットメントとインセンティブに影響を与える要素を検証するため、見出しマークダウン対応の読書アプリの作成や、OCR認識精度向上のための誤り補正ソフトウェアの開発を行い、その有効性を検証した。アメリカのBookshare、フランスの国立国会図書館、ジュネーブ国際電気通信連合において現地調査を実施し、電子書籍のアクセシビリティを推進するための制度・政策に関して知見を得た。
著者
佐藤 達哉 望月 昭 滝野 功 松見 淳子 下山 晴彦 小林 亮 松原 洋子
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004 (Released:2004-04-01)

平成19年度は最終年度にあたるため、これまでのまとめを行った。日本心理学会第71回大会においてワークショップ「欧米諸国における臨床心理学資格の実際とその歴史」(2007年9月18日)を開催し、その記録を『ヒューマンサービスリサーチ』NO 10「心理学の歴史に学ぶ」として刊行した。このワークショップは欧米における臨床心理学関連の資格について英仏独米の現地調査に基づいた結果をもとに議論したものであり、企画趣旨は以下の通りである。「資格は学問と社会をつなぐメディア(媒介)の一つである。日本の臨床心理学関連資格のあり方を相対化して考えるためには歴史研究と比較研究が必要である。このワークショップでは企画者が日本の臨床心理学史を簡単に紹介した後、欧米のいくつかの国を例にとって臨床心理学の資格の内容や成立の過程や訓練のカリキュラムについて検討していく。イギリスについて下山が、ドイツについて小林が、フランスについて滝野が、それぞれの国における現地調査をふまえて報告を行う。これらの報告を受け松見が、アメリカの資格の状況もふまえて、文化的視点に配慮し討論を行う。各国の歴史的文化的な背景が資格制度の成立にどのように影響しているのか、資格付与機関のあり方は社会によって異なっているのか、費用は誰が負担するのか、資格は社会に対してどのような機能を持っているのか、などについて差異と共通点を考えていく」。公刊した論文の執筆者とタイトルは下記の通り。小林亮「ドイツにおける心理療法士-資格制度とその活動状況」下山晴彦「イギリスの臨床心理学の歴史-日本との比較を通して」滝野功久「独自な主張をするフランス臨床心理学の歩み」松見淳子「欧米諸国における臨床心理学資格の実際とその歴史」。
著者
松原 洋子 松原 聡 立岩 真也 菊池 尚人 植村 要 石川 准 湯浅 俊彦 常世田 良 山口 翔 池下 花恵 青木 千帆子
巻号頁・発行日
2013-04-01 (Released:2013-05-21)

視覚障害、発達障害、身体障害等により印刷物での読書が困難なプリント・ディスアビリティのある学生・院生の学修・研究支援では、授業で使用する教材だけでなく、図書館資料についてもアクセシブルな形式で提供する必要がある。とりわけ資料のデジタル化とクラウド技術等のICTインフラの活用は、図書館の情報アクセシビリティの向上に不可欠である。今年度は2016年4月の障害者差別解消法施行に向けて、内閣府・文部科学省・国立大学協会および大学等が指針作成に取り組むなかで、大学図書館関係者の間にも、本研究が取り組むプリント・ディスアビリティ支援方法とサービス導入へのロードマップに対する関心が高まった。主な成果は以下の通りである。「I. 障害者と高等教育」:デジタル化の進行に伴う支援の変遷とアクターのコミットメントに関する貴重な記録として、1970年代後半以降の国立大学で学んだ視覚障害者と図書館職員を含む当時の支援者の座談会を注・解題とともに成果報告書に掲載。「II. 障害学生と図書館」:障害者権利条約における高等教育享受の確保と大学図書館におけるプリント・ディスアビリティ支援を関連づけつつ、著作権法第37条第3項の権利制限規定を活用した電子データ提供を行う国立・私立大学図書館の先進事例の検討と国立国会図書館のデータ収集送信サービスの実態把握、およびこれら機関と共同した情報発信。「III.電子書籍とICTによる支援」:地方自治体、公立図書館、電子図書館サービス事業者と共同し、視覚障害等のある利用者の協力を得た電子図書館アクセシビリティの実証実験と成果の公開、スクリーンリーダーを活用したアクセシブルな電子図書館システムの実装。
著者
兵藤 友博 梶 雅範 岡本 正志 中村 邦光 松原 洋子 永田 英治 東 徹 杉山 滋郎 高橋 哲郎
巻号頁・発行日
2000 (Released:2000-04-01)

本研究の目的は基本的に、2003年度から始まる、高等学校の理科教育への科学史の本格的導入にあたって、これまでの科学史の成果をどのようにしたら生かせるかにあるが、その研究成果報告書の概要は以下の通りである。第一に、科学史研究関連の文献・資料の調査・調達をおこなうと共に、科学史教育の意味について論じた先行研究の分析を行ない、それらの中から高等学校の理科教育に適用しうるタイトルをピックアップし整理した。第二に、高等学校の理科教育における科学史の導入、その教材化の望ましいあり方について検討すると共に、個別教材の位置づけを検討し、それらの構成のあり方、理科教育における科学史教育の目標などについて検討した、より具体的にいえば、科学的発見の歴史的道筋、科学的認識の継承・発展のあり方・科学法則・概念の形成の実際、科学実験・観測手段のあり様とその時代的制約、あるいは理論的考察や実験、観察に見られる手法、またそれらの理科学習への導入のあり方について、個別的かつ包括的な検討をおこなった。また、個別科学史教材に関わって、科学の方法の果たした役割、科学思想との関連などについて検討した。第三に、その上で、新科目「理科基礎」を含む高等学校の理科教育を射程に入れた科学史の教材化の開発研究をおこなった。具体的には、物理学史系、化学史系、生物学史系、天文学史。地学史系の個別科学史分野別にトピック項目を設定し、ケース・スタディ的にその具体化をおこなった。本研究プロジェクトが掲げた当初の目標を達成した。これらの成果について、最終的に冊子として印刷し、広くその成果を普及することにしている。