著者
畝田 道雄 中出 到 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.199-200, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

日本刀は我が国の工業技術の原点と言えるものであり,現代においても刀匠の弛まぬ努力によって歴史を貫くハイテクノロジーの一つとして継承されている.ここで日本刀の特徴に言及するとき,鎬地に彫り通された溝である「樋」については宗教観や装飾の視点から各種考察が施されているが,科学的には不明な点が多い.本研究では「樋」の科学的な効果について,材料力学的並びに流体力学的アプローチによって得られた結果を報告する.
著者
木見田 康治 武藤 恵太 溝口 哲史 根本 裕太郎 石井 隆稔 下村 芳樹
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.657-658, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

高等教育における利用価値として,学習者が目標とする学習成果を達成することが挙げられる.この学習成果を達成するためには,教師が各時点における学習者の状態を正確に把握し,次に目標とすべき学習状態及び学習過程を特定した上で,学習者との合意を形成する必要がある.そのため本研究では,学習状態を含む学習者の総合的な状態表現モデルを定義し,その経時的な遷移過程と教示行動の関係からなる学習状態モデルを提案する.
著者
安藤 啓太 青村 茂 中楯 浩康 許 翔宇
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.909-910, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

本研究ではヴァイオリン演奏ロボットによる演奏再現を目的としている.演奏動作において音質に最も影響を与える動作は運弓動作である.その力学的パラメータとして,弓速と弓圧が挙げられ,これらのパラメータを的確に制御する必要がある.本研究室のロボットは弓圧制御を空気圧シリンダで行っており,本発表では空気圧シリンダによる弓圧制御の確立に関して述べる.
著者
中嶋 宇史
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.561-562, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

身の回りに存在する環境エネルギーから、比較的小さな電気エネルギーを獲得する“Energy harvesting”に関する関心が、近年国際的に高まりつつある。この技術の最大の特徴は、環境エネルギーが存在している限り半永久的に電力を供給することができる点にあり、電池交換や電気配線を必要としないデバイスへの応用が期待されている。本講演では、柔らかさや強靭性を特徴とした圧電ポリマーを用いた振動発電応用に関して、その定量的扱いと可能性について、実施例を交えながら紹介する。
著者
山下 崇博 小林 健 伊藤 寿浩
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.329-330, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

現在,高度経済成長期に整備されたインフラの損傷や老朽化に伴う事故が多発している。そこで,本研究ではインフラ構造物及びその構成部材の状態を常時・継続的・網羅的に把握するセンサシートを開発する。シリコンウェハ上に大きさ1mm角,厚さ5μm程度のひずみゲージチップを作製し,スタンピング転写によりPET基材上にアレイ状に実装することで,橋梁などに貼り付け可能な大面積フレキシブルセンサシートを実現する。
著者
田村 昌一 松村 隆
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.247-248, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

炭素繊維強化プラスチックの穴あけ加工に対して,ドリル先端側の先端角が大きく,外周側の先端角が小さいダブルアングルドリルを適用し,その切削特性について議論する.一般的なドリルによる穴あけ試験も実施し,層間剥離に対する工具形状の効果について調べた.またエネルギ解析法による切削シミュレーションを用い,ダブルアングルドリルによる切削特性について解析し,ダブルアングルドリルの有効性について示す.
著者
佐々木 逸士 佐々木 健
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.973-974, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

非音声の環境音の認識はセキュリティや製品検査のみならず,近年では画像情報を補完する有力な情報源として有望視されている.非音声は母音ベースの音声と異なるので既存の音声認識技術をそのまま適応できない.本報告では人間の身の回りの環境音の中で,定常的な音として聞こえる音,例えば水流音,のスペクトルの揺らぎに着目して認識する手法について述べる.
著者
青村 茂
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.925-926, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

人間の頭部が強い衝撃を受けると脳の活動に重大な影響を及ぼし,死亡したり高次脳機能障害を発症する.原因は転倒や転落,凶器や拳での殴打から交通事故やスポーツ中の事故など様々で,症状との因果関係は力学的に説明されるべきであるがその実態は殆ど知られていない.本講演では様々な頭部外傷の発症メカニズムを計算力学や細胞実験をもとに,最先端の研究や実際の事故症例の検証と共に解説し,今後のあるべき対処法に言及する.