著者
篠田 知和基
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

ヨーロッパ文学で頻繁に再利用される蛇女メリュジーヌ伝承が他の国の文学ではどう扱われるかを、まず各国の民間伝承し、および古説話からしらべて比較対照、ついで、ロレンス、アルフ ランクネールやルクトクに従って、中世フランス説話にその変容を求めた。ウォルター・マップシェルクユ、バティルビュリー、ジョクロワ・ドセールらの記録した説話がグラエランのL、ギンガエールのL、ラングァルのLなどを通して、特〓一白鳥説話と接合しながら発展してゆき、また妖精のみならず、悪魔の女との関係、あるいは、男性の精霊との関係も含んで語られるところから、のちの幻想文字の「悪魔の〓」(カゾント)などを準備していることが確認された。日本にはトヨタマヒメ説話の他、道成寺説話、近隣の女性などがあるが、それらをトヨタマヒメとヒメかヒメの二型に分類、ヨーロッパのメリュジーヌとレイシアあるいは「見知らぬ美青年」伝承と対比させた。さらには母神信仰や始祖伝承との説話から、トヨタマヒメやメシュジーヌの〓地を冥界に規定することもできた。ルイトゥの論文の翻訳もあわせておこなった。
著者
篠田 知和基 松村 一男 丸山 顕徳 目崎 茂和 不破 有理 廣田 律子 服部 等作 荻原 真子 栗原 成郎 吉田 敦彦 諏訪 春雄 栗原 成郎 三原 幸久 中根 千絵 鷹巣 純 目崎 茂和 後藤 明 丸山 顕徳 依田 千百子 松村 一男 岡本 久美子 立川 武蔵 小松 和彦 百田 弥栄子 小南 一郎 鈴木 正崇 門田 真知子 蔵持 不三也 不破 有理 服部 等作 広田 律子 荻原 真子 木村 武史 宮本 正興 クネヒト ペトロ 水野 知昭 中堀 正洋
出版者
広島市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

「ユーラシアの神話の道」「海洋神話」につづき、主として天空の神話を世界神話においてしらべて比較し、そこから各文化の世界観、すなわちコスモロジーを究明した。天空神話としては日月、風、星辰、それに「天界」の神話をとりあげた。