著者
酒井 麻衣 鈴木 美和 小木 万布 柏木 信幸 古田 圭介 塩湯 一希 桐畑 哲雄 漁野 真弘 日登 弘 勝俣 浩 荒井 一利
出版者
近畿大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

ハクジラ亜目のホルモンレベル・行動とストレス・心理的幸福との関係を明らかにするため、行動観察および垢と血中のホルモン濃度測定を行った。対象動物は期間中大きな疾病はなく、得られた行動頻度・ホルモンレベルの時、おおむね健康な状態と言えた。顔を壁にこすりつける行動が比較的多かった期間に、血中および垢中コルチゾール濃度が高く、この行動がストレスの現れであることが示唆された。静止時間が多いときほど血中βエンドルフィン濃度が低く、運動量と関係があることが示唆された。また、中層での静止時間が長いほど、血中コルチゾール濃度が高いことがわかり、長時間静止する行動がストレスの現れである可能性が考えられた。
著者
荒井 一利
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2017

東京海洋大学博士学位論文 平成29年度(2017年) 応用環境システム学 課程博士甲第473号
著者
村山 司 藤井 有希 勝俣 浩 荒井 一利 祖一 誠
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.358-365, 2008 (Released:2010-02-15)
参考文献数
22
被引用文献数
6

Dolphins are known to exhibit highly developed social interactions, and numerous high advanced social behaviors have been observed in their school. We conducted a variety of tasks to understand the cognitive abilities of beluga (Delphinapterus leucas). Symmetry, a cognitive ability that is only present in a few nonhuman animals, was tested in a male beluga ten years ago (1997). At that time, however, it was found that the subject performed poorly. Here we report the results of our observations which set about to determine whether cognitive mechanisms, such as symmetry, could be altered or developed over a relatively long period of time (i.e. 10 years). We used the same beluga that was used for the symmetry tests conducted 10 years previously. Using the same procedures employed in the first test, the subject was observed to exhibit symmetry. Since the subject has been engaged in a variety of cognitive tasks other than tests of symmetry over the past 10 years, it is proposed that these experiences have positively influenced the development of symmetry in this animal.
著者
吉岡 基 幸島 司郎 天野 雅男 天野 雅男 荒井 一利 内田 詮三 大谷 誠司 小木 万布 酒井 麻衣 白木原 美紀 関口 雄祐 早野 あづさ 森 恭一 森阪 匡通
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

ミナミハンドウイルカの保全のために必要な基礎情報を得るため,分布や移動経路の把握,地域個体群間の関係に関する検討,行動解析,繁殖生理値の収集を行った.その結果,(1)伊豆鳥島周辺に本種が分布し,その個体群は小笠原や御蔵島の個体群との間に関係を有すること,(2)奄美大島での調査により,本種が同島周辺を生活圏とすること,(3)御蔵島個体群の社会行動の分析から,その頻度が性や成長段階によって異なること,(4)飼育個体の性ホルモン分析から,オスの精子形成は春~秋により活発になることなどが明らかになった.