著者
藤本 貴之
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.450-456, 2015-11-01 (Released:2017-04-13)

情報をわかりやすく編集し,わかりやすく伝達する技術が注目を集めている。情報肥大化社会となっている今日においては,多くの情報がユーザに届くことなく埋没してしまう。そのため,情報それ自身よりも,「わかりやすさ」や「伝わりやすさ」ということが,その価値と有用性を決定する大きな要素になっている。つまり「情報の量」や「情報の質」よりも,むしろ「情報との関係」が大きな価値を生むようになっているのだ。どんな情報も,それがユーザに理解されず,届かなければ意味がないからだ。「情報との関係」に基づき,情報を分かりやすくするデザインである専門領域「情報デザイン」。本稿では「わかりやすさのデザイン」とも言われる情報デザインについて基本的な部分から解説する。
著者
橋本 英明 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.1-4, 2013-11-25

近年,アニメは日本を代表するデジタルコンテンツとして世界で広く認知されるようになり,今までの子供のためのものといった認識や,趣味,娯楽の域を越え,世界に誇れる日本の文化になりつつある.また,「プリクラ」 や 「面白カメラアプリ」 が流行していることから,人物を撮影し,加工するものは需要が高まっていると考えられる.そこで本研究では,撮影した人物にスーパーデフォルメ加工を施すことによって,ちびキャラ化 (2 頭身化) させるスマートフォンカメラアプリケーションを提案する.本システムにより,撮影した人物のちびキャラ化 (2 頭身化) をカメラアプリケーションのみで誰でも容易に作成することが可能である.ちびキャラとは,スーパーデフォルメと呼ばれる手法で描かれた頭身の低いアニメキャラクターである.概ね 2 頭身であり,そのユーモラスな風貌は若年層からの人気が高く,漫画やアニメだけでなく CM などのマスコットとして,応用利用されている.そして,本システムの仕組みはブルーバックで人物を撮影し,首の位置に 「境界線」 を合わせる.これにより自動で人物の頭と胴体の比率を変更しスーパーデフォルメを実現する.Today, Japanese animation is a digital contents which represents Japan, and it become worldwide that me really proud of. Also, Print Club (Purikura), the picturetaking machine which you could add some hand drawing or grafttii, and "unique effect camera app" become really popular in Japan. So we know there are some market of addeffect picture. In this paper, we propose the camera app which makes two heads high picture of person as a effect. By this system, you could take two heads high picture pretty easy without using any special systems.
著者
小林 裕史 堀田 恭平 高田 尚樹 藤本 貴之
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.20, pp.1-6, 2010-03-10

本論文では,旧世代の機器と,現代のコンピュータ技術を接続した装置を提案する.本研究ではそのような試みを 「想い出のデザイン」 と呼んでいる.「想い出のデザイン」 とは,旧世代の 「想い出」 を喚起させつつ,新しいコンピュータ技術による新感覚のシステムを開発することを意味する.本研究で進めている複数の 「想い出のデザイン」 事例を紹介し,とりわけ,「黒電話」 をモチーフとした 「想い出のデザイン」 の開発について詳述する.In this research, we propose the device that connects old generation's equipment with modern computer technology. A new sense system by a new computer technology was developed rousing old generation's "Memories".
著者
岡山 祐太 藤本 貴弥 山下 健治 野田 大二 服部 正 佐和 吉敬
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.395-396, 2009 (Released:2009-08-25)

近年、紫外線を空気清浄機などに利用することが多くなってきている。しかし、光源はLEDやブラックライトなどの点光源や線光源が利用されており、面に均一に発光できる紫外線面発光体はない。そこで我々は可視光の導光板技術を応用し、点光源であるLEDを面発光体に変え、均一に発光する紫外線用面発光体の作製を試みた。また、作製した紫外線面発光体と光触媒を用いてガス処理実験を行い、紫外線面発光体の有効性を検証した。
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-5, 2013-11-25

近年,急速にスマートフォンが普及し,2016 年には,国内で出荷される携帯電話の 80% 以上がスマートフォンになると言われている.高機能なスマートフォンには,既存の携帯電話 (いわゆる,ガラパゴス携帯電話 『通称:ガラケー』) にはない様々な機能が具備され,パソコンいらずとまで言われる程度に利便性が高められている.しかしながらその反面,インターフェース設計やデザイン構造的に使いづらいと考える層はビジネスマンを中心に少なくない.現在では,通常の音声会話では 「ガラケー」,インターネット利用時では 「スマホ」 という使い分けをした 2 台所有者は多い.そこで,本研究では 2 台持ちによる不便性を解消するために,スマートフォンでガラケーの利用勝手を完全にシミュレートした 「スマホのガラケー化」 アプリケーションを実現した.We develop a system has feature-phone-style-interface on smartphone. Some workers have both a feature phone and a smart phone. This system makes less confusion for the workers. They can use similar input-interfaces on the both types of phones.
著者
藤本 貴之 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.100, pp.47-52, 2002-10-25
被引用文献数
1

本論文では、単調な選曲作業に陥りがちなDJという演奏様式に対し、DJ機器をソフトウェア化し、利用音源をレコードやCDからデータとすることで、DJのオリジナリティを発揮させ、ひいてはそのクリエイテビティをも支援するシステムについて論じ、そのプロトタイプを紹介する.また、単に既存のハード機器をソフトウェア化するのではなく、ツールをソフトウェア化することや音源をデータ化することの意味についても検討し、データとソフトウェアと言う形式において強化拡張されるDJのクリエイティビティについても提案する.This paper describes a system that augments creativity of a DJ(DiscJockey) who tends a mere "song selector".We introduce a prototype system that is not a simple replacement for the ordinary hardware-DJ-system by software. We illustrate meanings of implementation of the DJ-system as software, not as hardware. Additionary, we also discuss how the combination of the software-DJ-system and digital music data can augment the DJ's creativity.
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.1-6, 2012-10-05

テキストコミュケーションにおいて感情の伝達を支援する 「顔文字」 は近年、数多くのパターンが提案され様々な表現が可能となった。本論文では顔文字により受け取る感情の種類・度合いの定量調査によるデータベースを構築し、それに基づく顔文字コミュニケーション支援システムを試作する。Emoticons support to convey emotions on text-communications. It becomes many kinds, today. It allows using accurately. In this paper, we construct a database of emoticons and make a prototype system about assisting to use emoticons.
著者
高山 和幸 藤本 貴也 遠藤 伶 重野 寛
雑誌
研究報告 モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-8, 2011-05-26

P2P ライブストリーミングサービスの中に,各ピアの送信帯域に応じて受信する動画の品質を変化させることで,送信を行う動機付けを行うものがある.このときピアは互いに接続しあい隣人と呼ばれる関係として接続を行う.しかし,既存の隣人選択手法では,高い送信量のピアの隣人として低い送信量のピアのみとなり孤立し,そのピアが本来受けるべき動画の画質よりも低下してしまう問題がある.本稿では,ピアの送信帯域を考慮することで,孤立するピアを無くし,高送信量のピアの受信動画品質差を減らす手法 NSBTB を提案する.NSBTB では,ピアの送信帯域を隣人に通知し,自身よりも送信帯域が多い隣人を優先的に選択する.また,シミュレーション評価により,サービスの参加ピアの合計送信帯域量が合計受信帯域量を下回る状態で,この手法が有用であることを示す.Some of P2P Live Streaming Service encourage peers contribution by changing the quality of video according to peer transmission bandwidth. In this case peer connects each other and call each other as neighbor. However, the existing neighbor selection method has a problem. If high contribution peer have only low contribution peer as neighbor, peer receive video worse than the peer must have. In this paper, We propose NSBTB,the neighbor selection method consider the transmission bandwidth of the peer for eliminating isolation to reduce the difference between the quality of high contribution peer. NSBTB transmission bandwidth will inform neighbors of the peer-selected preference by large transmission bandwidth than the neighbor peer peer neighbor to prioritize high-volume transmission. The simulation results show that this method is useful when less than the total amount of incoming bandwidth of participating peers total amount of transmission bandwidth of the service.
著者
樫木 勘四郎 野原 光夫 藤本 貴 矢野 裕明 中村 博行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.395, pp.159-164, 2006-11-22
被引用文献数
2

本稿では,コグニティブ無線に適用可能な無線ビームスイッチング方式について,無線周波数利用効率の観点から,Web閲覧時のレスポンスタイムを評価関数として検討を行った.スイッチング方式とは,基地局間のリンクにおいて,1つの周波数帯域を周波数分割するのではなく,全帯域を対向する基地局間で時分割で共用する方法である.ネットワーク構成は,単純なトポロジーから2段接続,3ブランチの場合も検討を行った.その結果,ビームスイッチングを行うと,固定割当よりもレスポンス特性が良くなり,ユーザの周波数利用効率の観点からは有用であることが明らかになった.ビームスイッチングアンテナの開発も平行して行っており,通信装置も含めたシステム全体の特性についても今後検討を行っていく.