著者
藤田 早苗 服部 正嗣 小林 哲生 奥村 優子 青山 一生
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.49-73, 2017-02-15 (Released:2017-05-15)
参考文献数
43
被引用文献数
4 2

本稿では,子どもに「内容」と「読みやすさ」がぴったりな絵本を見つけるためのシステム「ぴたりえ」を提案する.本システムは,親や保育士,司書など,子どもに絵本を選ぶ大人が利用することを想定している.絵本を読むことは,子どもの言語発達と情操教育の両面で効果が期待できる.しかし,難しさも内容も様々な絵本が数多くある中で,子ども 1 人 1 人にとってぴったりな絵本を選ぶのは容易なことではない.そこで,ぴたりえでは,ひらがなの多い絵本のテキストを高精度に解析できる形態素解析や,文字の少ない絵本に対しても精度の高いテキストの難易度推定技術などの言語処理技術により,子どもにぴったりな絵本を探す絵本検索システムを実現する.本稿では,こうした言語処理技術を中心にぴたりえの要素技術を紹介し,各技術の精度が高いことを示す.また,システム全体としても,アンケート評価の結果,ぴたりえで選んだ絵本は「読みやすさ」も「内容」も,5 段階評価で平均値が 4.44~4.54 と高い評価が得られたことを示す.
著者
芳賀 理佳 鈴木 幸一 松川 浩 田中 結子 一ノ瀬 昇 竹中 玄 藤田 早苗
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.285-291, 2010

香水やオーデコロンなどの香り製品は,身だしなみや香りを楽しむために使用するほか,異性から魅力的に思われたいといった理由からも使用されていると思われる。われわれは,「男性の魅力を香りで向上させることができるのか」を研究目的に,男性の印象を形成する一つの要素である声に着目し,男性の声の印象度試験を行った。試験には声に関するパラメーターを単純化するため,男性1人の声から機械的に基本周波数のみを変化させた高さの異なる6種の声を用いて女性被験者に評価させた。まず,香りを漂わせない状態で印象度試験を行ったところ,男性の声の高さの違いにより女性が感じる声の好みや印象が異なることがわかった。次に,試験に用いる香料を調整した。文献や伝承をもとに心理的な作用があるとされている香料成分34種から,専門パネルが官能評価により男性のポジティブなイメージに合致する香料成分を6種類選定した。その中で高揚感・魅力的なイメージが大きいL─ムスコンに着目して男性の声の印象度試験を行ったところ,L─ムスコンの提示の有無で男性の声の印象が変化した。そこでさらに,6種類の香料成分の中からL─ムスコンを含む1種以上の香料成分を含有する男性向けボディケア製品の香りを3種類創作した。この3種類の香りの中から男女ともに嗜好性が高く,香りのイメージが湧きやすいフローラル・スウィート調とシトラス・ムスク調の香りを試験用香料と選定した。選定した香料を用いて男性の声の印象度試験を行った結果,低い声 (基本周波数が120Hzより低い声) に対してはフローラル・スウィート調の香りに,高い声 (基本周波数が120Hzより高い声) に対してはシトラス・ムスク調の香りに,男性の声の爽やかさを向上させる効果が観測された。さらに,試験後の女性被験者の気分状態は,香りを漂わせなかった場合と比較して香りを漂わせた場合に,イライラする感じ,ほっとする感じ,イキイキする感じ,わくわくする感じが有意に改善された。
著者
藤田 早苗 平 博順 小林 哲生 田中 貴秋
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.515-539, 2014-06-16 (Released:2014-09-16)
参考文献数
21
被引用文献数
3

これまで,主に新聞などのテキストを対象とした解析では,形態素解析器を始めとして高い解析精度が達成されている.しかし分野の異なるテキストに対しては,既存の解析モデルで,必ずしも高い解析精度を得られるわけではない.そこで本稿では,既存の言語資源を対象分野の特徴にあわせて自動的に変換する手法を提案する.本稿では,絵本を解析対象とし,既存の言語資源を絵本の特徴にあわせて自動的に変換し,学習に用いることで相当な精度向上が可能であることを示す.学習には既存の形態素解析器の学習機能を用いる.さらに,絵本自体にアノテーションしたデータを学習に用いる実験を行い,提案手法で得られる効果は,絵本自体への約 11,000 行,90,000 形態素のアノテーションと同程度であることを示す.また,同じ絵本の一部を学習データに追加する場合と,それ以外の場合について,学習曲線や誤り内容の変化を調査し,効果的なアノテーション方法を示す.考察では,絵本の対象年齢と解析精度の関係や,解析精度が向上しにくい語の分析を行い,更なる改良案を示す.また,絵本以外への適用可能性についても考察する.
著者
平博順 藤田早苗 小林哲生
雑誌
平成24年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012-09-14

本発表では、幼児の言語発達に影響を及ぼす可能性のある言語入力のひとつとして絵本に注目し、ひらがな解析に頑健な形態素解析器を用いて、絵本テキスト中に高頻度に出現する語彙の観点から分析を行う。
著者
藤田 早苗 小林 哲生 南 泰浩 杉山 弘晃
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.604-620, 2015-12-01 (Released:2016-06-01)
参考文献数
30
被引用文献数
7

We aim to create gradual readability (or target age) measures from infants to elder children. For Japanese texts, several readability measures have been proposed, none of which is applied to texts for infants. Therefore, in this paper, we employ 123 pic-ture books which are clearly decided fine-grained target ages as criterial corpus. Then we investigate the applicability of two previous works to these picture books. Both works show modelate performance. Then we propose a method using new learner and features, and we achieved higher performance to guess the target age.
著者
Bond Francis 藤田 早苗 橋本 力 笠原 要 成山 重子 Nichols Eric 大谷 朗 田中 貴秋 天野 成昭
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.1(2003-NL-159), pp.83-90, 2004-01-13

本稿では、基本語彙知識ベース構築の一環として構築した、ツリーバンク「檜」を紹介する。「檜」は、HPSGで書かれた日本語文法JaCYに基づいて辞書の語義文を解析したものであり、詳細な統語情報と意味情報の両方が付与されている。本稿では、「檜」構築の目的や理論的基盤などについて述べる。 また、「檜」の有効性を示す一例として、知識獲得の予備実験を行なった結果について報告する。
著者
藤田 早苗 平 博順 永田 昌明
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.223-250, 2013-06-14 (Released:2013-09-14)
参考文献数
26
被引用文献数
1

既存のテキストのみからなる辞書に対し,インターネット上にある膨大な画像を関連付けることができれば,文字列情報からだけでは得られない,視覚的な情報を利用できるようになり,用途が広がると期待できる.そのため,本稿では,辞書の出来る限り広い語義に対して画像を付与することを考える.作成・維持コストを考えれば,なるべく自動的に画像を付与することが望ましいが,大量の辞書エントリに対して,高い精度で画像を付与することは容易ではない.また,そもそもどういった語義には画像を付与できるのか,あるいはできないのかといった調査が大規模になされた例はなく,画像が付与できる語義を自動的に判別することも困難である.そこで本稿では,まず語義別に画像が付与された辞書を人手で構築することを第一の目標とする.その上で,画像が付与できる語義とできない語義について,品詞や意味クラスとの関連性に着目して分析する.具体的には,名詞,動詞,形容詞,形容動詞,副詞を含む 25,481 語,39,251 語義を対象に画像付与実験と分析を行ない,その結果,全語義の 94.0% は画像付与が可能であること,品詞や意味クラスに応じて画像付与の可否が変わることを示す.また,幅広い語義に適切な画像を付与するため,インターネットから画像検索によって画像を獲得する.検索時に重要となるのが検索語である.本稿の第二の目標は,語義毎に適切な画像を得るための検索語を調査することである.本稿では,複数の検索語の組合せ(以下,検索語セット)の中から最も適切な画像を得られる検索語セットを作業者に選択してもらい,適切な検索語セットがない場合には修正してもらう.こうして最終的に利用された検索語セットを分析し,提案手法の改良点を探る.さらに,検索語セットの優先順位の決定方法も提案,その妥当性を示すことを本稿の第三の目標とする.新しい辞書への適用等を考えると,人手による画像付与ができない場合でも,優先順位の高い検索語セットによる検索結果が利用できれば,有用だと考えられるからである.提案手法では,対象語義がメジャーな語義かどうかで優先順位を変化させる.実験では,2 種類の評価方法を通してその妥当性を示す.
著者
芳賀 理佳 鈴木 幸一 松川 浩 田中 結子 一ノ瀬 昇 竹中 玄 藤田 早苗
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.285-291, 2010-12-20 (Released:2012-12-20)
参考文献数
4

香水やオーデコロンなどの香り製品は,身だしなみや香りを楽しむために使用するほか,異性から魅力的に思われたいといった理由からも使用されていると思われる。われわれは,「男性の魅力を香りで向上させることができるのか」を研究目的に,男性の印象を形成する一つの要素である声に着目し,男性の声の印象度試験を行った。試験には声に関するパラメーターを単純化するため,男性1人の声から機械的に基本周波数のみを変化させた高さの異なる6種の声を用いて女性被験者に評価させた。まず,香りを漂わせない状態で印象度試験を行ったところ,男性の声の高さの違いにより女性が感じる声の好みや印象が異なることがわかった。次に,試験に用いる香料を調整した。文献や伝承をもとに心理的な作用があるとされている香料成分34種から,専門パネルが官能評価により男性のポジティブなイメージに合致する香料成分を6種類選定した。その中で高揚感・魅力的なイメージが大きいL─ムスコンに着目して男性の声の印象度試験を行ったところ,L─ムスコンの提示の有無で男性の声の印象が変化した。そこでさらに,6種類の香料成分の中からL─ムスコンを含む1種以上の香料成分を含有する男性向けボディケア製品の香りを3種類創作した。この3種類の香りの中から男女ともに嗜好性が高く,香りのイメージが湧きやすいフローラル・スウィート調とシトラス・ムスク調の香りを試験用香料と選定した。選定した香料を用いて男性の声の印象度試験を行った結果,低い声 (基本周波数が120Hzより低い声) に対してはフローラル・スウィート調の香りに,高い声 (基本周波数が120Hzより高い声) に対してはシトラス・ムスク調の香りに,男性の声の爽やかさを向上させる効果が観測された。さらに,試験後の女性被験者の気分状態は,香りを漂わせなかった場合と比較して香りを漂わせた場合に,イライラする感じ,ほっとする感じ,イキイキする感じ,わくわくする感じが有意に改善された。
著者
笠原 要 佐藤浩史 フランシス ボンド 田中 貴秋 藤田 早苗 金杉 友子 天野 成昭
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.1(2003-NL-159), pp.75-82, 2004-01-13

単語の意味を用いた情報処理技術の基盤となりうる基本語の言語知識ベースとして,「基本語彙知識ベース」の構築を進めている.本稿では,その構想と,中核となる2.8万の基本語の意味記述である「基本語意味データベース」の構築状況について説明する.
著者
白井 良成 松田 昌史 藤田 早苗 小林 哲生 岸野 泰恵
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1660-1679, 2020-11-15

位置情報ゲームをWWWをフィールドとして実現するゲームの概念,WBG(WWW-based games)を提案する.膨大なコンテンツが存在し,多くの人が日常的に利用するWWWをフィールドにしたゲームを構築することで,WWW上のデータを利用したヒューマンコンピュテーション,Webコンテンツを利用した能力開発,Webサイトへの集客効果など様々な効果が実現できる.一方,その構築においては,実世界とは異なるWWWの特徴を考慮する必要がある.本論文では,実世界を対象とした位置情報ゲームとの対比からWBGの概念を整理し,また,WWW上の文字列を擬人化してWebサイトを奪い合うゲーム,テキストモンスターを題材に,WBGによる新たなゲーム体験の実現性,構築によって得られた設計に関する知見,副次的効果の実現可能性について論じる.
著者
服部 正嗣 澤田 宏 殿岡 貴子 坂田 岳史 藤田 早苗 小林 哲生 亀井 剛次 納谷 太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.3M1GS1203, 2020 (Released:2020-06-19)

児童や生徒は、期末テストや模試等で問題を解くことによってその時点での学習状況を把握している。これに加えて共通の問題を解いた集団のテスト結果を適切に分析できれば、テスト後の学習に有用な情報を得ることができると考えられる。本研究では、集団のテスト結果を対象にVariational Autoencoderを適用し、児童生徒の各問題への回答傾向および同様の解かれ方をしている問題の集合について分析する。具体的には、生徒一人ひとりが各問題に正答したか誤答したかを入力とし、同じ出力を得られるようAutoencoderを学習する。学習の際に、従来の損失関数に加えて入力がすべて0、1(誤答、正答)であるならば潜在変数もすべて0,1となるような制約など、潜在変数が正答率と相関するような複数の制約を加えた。このことによって得られたVariational Autoencoderの潜在変数を用いると児童生徒や問題についての解釈を加えることが可能であり、問題の集合や解くために同様の能力を要求されると考えられる問題の集合や各児童生徒が前述の問題の集合のいずれが得意でいずれが不得意かについての知見が得られた。
著者
川谷 豊彦 藤田 早苗之助 大野 忠郎 久保木 憲人
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.58-61, 1958-01-25 (Released:2010-02-19)
参考文献数
6

1) It was found that the cultivation of Ammi visnaga LAM. in Japan should start with autumn sowing during the middle of October, at the latest, from the point of growth, yield of fruit, and content of khellin (Table I).2) The optimal soil moisture in the said cultivation seems to be in the range of 60-70% of the water capacity from the point of growth, yield of fruit, and khellin content (Table II).3) This plant grows favorably in the soil with pH ranging from 6.5 to 7.5, with neutral reaction as the median point.4) It was confirmed through experimental cultivation extending from 1951 to 1955 that the cultivation of this plant should be made in a place with small amount of rainfall during the summer and a well-drained soil rich in clay (Tables II and III).5) Comparative cultivation was carried out with five foreign strains with different origin (khellin content of the original seed, 0.61-0.94%) and the khellin content of the fruit from these cultivated plants was 0.32-0.51%, indicating a fair decrease of the content. However, this was thought to be due to the profuse generation of diseases during August, before flowering, and unhealthy fruit had been mixed (Table IV).6) In one individual plant, the fruits that ripened earlier seemed to have higher content of khellin (Table V).
著者
新納 浩幸 村田 真樹 白井 清昭 福本 文代 藤田 早苗 佐々木 稔 古宮 嘉那子 乾 孝司
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.319-362, 2015

語義曖昧性解消の誤り分析を行う場合,まずどのような原因からその誤りが生じているかを調べ,誤りの原因を分類しておくことが一般的である.この分類のために,分析対象データに対して分析者 7 人が独自に設定した誤り原因のタイプを付与したが,各自の分析結果はかなり異なり,それらを議論によって統合することは負荷の高い作業であった.そこでクラスタリングを利用してある程度機械的にそれらを統合することを試み,最終的に 9 種類の誤り原因として統合した.この 9 種類の中の主要な 3 つの誤り原因により,語義曖昧性解消の誤りの 9 割が生じていることが判明した.またタイプ分類間の類似度を定義することで,統合した誤り原因のタイプ分類が,各自の分析結果を代表していることを示した.また統合した誤り原因のタイプ分類と各自の誤り原因のタイプ分類を比較し,ここで得られた誤り原因のタイプ分類が標準的であることも示した.
著者
Bond Francis 藤田 早苗 橋本 力 笠原 要 成山 重子 Nichols Eric 大谷 朗 田中 貴秋 天野 成昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.1, pp.83-90, 2004-01-13
被引用文献数
1

本稿では、基本語彙知識ベース構築の一環として構築した、ツリーバンク「檜」を紹介する。「檜」は、HPSGで書かれた日本語文法JaCYに基づいて辞書の語義文を解析したものであり、詳細な統語情報と意味情報の両方が付与されている。本稿では、「檜」構築の目的や理論的基盤などについて述べる。 また、「檜」の有効性を示す一例として、知識獲得の予備実験を行なった結果について報告する。In this paper we present the motivation for the construction of the Hinoki treebank. It is a rich and dynamic treebank of dictionary definition sentences parsed using a Japanese HPSG. We show how the treebank is being used to build an ontology, and outline plans for further work.
著者
藤田 早苗 Kevin Duh 藤野 昭典 平 博順 進藤 裕之
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.273-291, 2011 (Released:2011-10-04)
参考文献数
26
被引用文献数
1

本稿では,訓練データの自動拡張による語義曖昧性解消の精度向上方法について述べる.評価対象として,SemEval-2010 日本語語義曖昧性解消タスクを利用した.本稿では,まず,配布された訓練データのみを利用して学習した場合の結果を紹介する.更に,辞書の例文,配布データ以外のセンスバンク,ラベルなしコーパスなど,さまざまなコーパスを利用して,訓練データの自動拡張を試みた結果を紹介する.本稿では,訓練データの自動獲得により 79.5% の精度を得ることができた.更に,対象語の難易度に基づき,追加する訓練データの上限を制御したところ,最高 80.0% の精度を得ることができた.