著者
我妻 伸彦 清水 亮平 酒井 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.480, pp.165-169, 2009-03-04

初期視覚野への注意が、図方向知覚に重要な役割を果たすborder-ownership選択性細胞の反応変調に果たす役割を検証した。生理学的に忠実な計算モデルを構築し、図方向があいまいな図形を用いた心理物理実験と比較した。モデルは、心理物理実験で確認されたヒトの図方向知覚への注意の影響を定量的に良く再現した。これらの結果は、図地分離や形状知覚に、初期視覚野への注意が重要な役割を果たすことを示唆する。
著者
寺沢 秀雄 渡辺 衆 小泉 弘之 星村 隆史 酒井 宏明
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.55, pp.50-51, 2008-06-20

ワークショップは,企業や地域コミュニティなどの体験型の講座として用いられる.ユーザインタフェース(UI)デザインでは人と人工物との関わりを扱うため,人の活動の場における発見的探索が不可欠である.この学びのかたちのひとつとして,ワークショップはふさわしいと考える.本研究は,1)Found Behavior(FB)手法を体験型UIデザイン学習交流に適用するためのプログラムの作成,2)ワークショップの実施と検証を目的とする.優れたUIデザインとは,その過程において日常生活における対話経験を多く参照したものである. FB手法とは,この考えに基づき,人のふるまい観察に主眼を置いたUIデザインの方法である. ここでは,観察を次の2つに分ける.1)状況の観察(活動の場における人の工夫の発見):文脈におけるデザインで一般に用いられる現場の観察 2)人のふるまい観察(ついついしてしまう人の習性の発見):デザイナーの引き出しとも呼べる対話経験の参照を促す観察 FB手法を用いたワークショップは,即効的ではないが,UIデザイン発想の根拠を明示的に説明できるようになったという点で一定の効果があったと思われる.
著者
酒井 宏昌 富田 康敬
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.801-803, 2005-12

56歳男性.患者は右背部痛および発熱を主訴に近医を受診,腹部CTで右水腎症を指摘され,著者らの施設へ紹介となった.既往歴として,27歳時より慢性腎不全に対する血液透析中であった.受診時,著明な水腎症を認め,手術の適応と判断したが患者の同意が得られず,経過観察を行ったところ,約3ヵ月後に右背部痛が増強し,今度は入院となった.入院時,膿腎症が後腹膜へ広範に波及し,敗血症性ショック,DICを合併した状態であり,メシル酸ガベキサート,ドパミン,抗生剤投与を開始し,エンドトキシン吸着療法を行った後,後腹膜膿瘍ドレナージ術を施行した.術後,ドレーンからの排膿が持続したため,最終的に右腎摘除術を行うに至ったが,術後経過は良好であった
著者
酒井 宏治
出版者
国立感染症研究所
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

高熱と急性の呼吸器症状を伴うインフルエンザ様症状を呈し入院した海外渡航者からウイルスが分離された。そのウイルスは、過去3例のみ論文報告のある極めて稀なオルソレオウイルスのネルソンベイウイルスに属する新型レオウイルスであった。本研究では、その分離株の性状解析を実施すると共に、インフルエンザやSARSとの類症鑑別を視野にいれたウイルス遺伝子検出系および血清学的診断系の開発、動物感染実験を行い、新興感染症としての新型レオウイルスのコントロール法の確立を試みた。1.分離株の塩基配列決定:分離株の4つのSセグメントの全塩基配列決定を行った。特に、同時期に分離されたKamparウイルス、HK23629/07株と非常に近縁であることがわかった。2.ウイルス遺伝子検出系の開発:Sセグメントの配列情報から、(1)保存性が高く、(2)哺乳類レオウイルス及び鳥類レオウイルスに反応せず、(3)ネルソンベイウイルス群特異的なプライマーセットを作製し、RT-PCRでの迅速かつ高感度な遺伝子検出システムを構築した。3.血清学的診断系の確立:(1)ウイルス中和試験、(2)間接蛍光抗体法、(3)不活化濃縮精製ウイルスを抗原としたELISAのシステムを確立した。4.動物感染実験:マウス感染実験では致死性の呼吸症状が認められた。カニクイザル感染実験では、急性の呼吸器症状は認められたが、顕著な高熱、致死性は認められなかった。
著者
酒井 宏治 矢田 佳織 坂部 元紀 谷 おりえ 宮地 一樹 中村 政幸 竹原 一明
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.491-494, 2006-05-25
被引用文献数
2

日本のダチョウ血清191検体について,ウイルス中和試験によるNDV抗体及び寒天ゲル内沈降反応によるAIV抗体の検出を実施した.NDワクチン接種歴のない22検体においてNDV抗体が検出された.本研究では,ウイルス中和試験と比べHI試験は鶏赤血球への非特異的凝集のためにNDV抗体検出法として適さないことが示された.AIV抗体は全て陰性であった.102検体のダチョウの気管及び腸管からは,赤血球凝集能を有するウイルスは分離されなかった.
著者
草桶 秀夫 酒井 宏晃
出版者
福井工業大学
雑誌
福井工業大学研究紀要. 第一部 (ISSN:02868571)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.191-196, 2005-03-18

Luciferase gene (Luc) was introdeced into plants by using praticle gun methods and expression of the luciferase gene in the trasgenic Tobacco cells and leaves was studied by bonitoring lumineascence agter feeding the dsubstarate, luciferin. Luminescence in the cells and leaves transformed with pBE2113-luc vector, which contains a duplicated enhancer of caulifolwer mosaic virus 35s high expression promoter, was markedly stronger than that with pBI-luc and pMLH2113-Luc. The luminescence in the ransgenic Begonia leaves transhormed with pBE2113-luc vector using gold particle of 1.0 μm in deametor was higher than that using gold particle of 0.6 μm in deametor.