著者
村嶋 恵 菊池 有利子 野見山 哲生 熊谷 奈美 大前 和幸 渡邊 昌 赤倉スタディグループ
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.31-37, 2004-01-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

Objective: Absorption of cadmium is increased by deficiency of iron in animals, but it is uncertain that the same phenomenon occurs in humans. The purpose of this study is to investigate the relationship between cadmium and iron in the body and to evaluate the influence of dietary habits.Methods: Twenty-five healthy women, aged 20-23 years, were selected by excluding those with renal disease and habitual constipation. They participated in the dietary intervention study to estimate tolerable weekly intake of Cd for 3 weeks in the same dormitory. At 3 months before, at 0 Day, at the 12th Day of the study and 9 months after the study, health check-ups were performed, and Cd in the blood and urine, hemoglobin (Hb), serum iron (iron) and serum ferritin (ferritin) were measured.Results: Cd concentration in the blood (B-Cd) showed a significant correlation with Cd concentration in the urine (U-Cd), and inverse correlation with the body iron storage, such as Hb, iron and ferritin. A food frequency questionnaire showed that no subject showed insufficient dietary intake of iron. Subjects who had eaten grain, millet and brown rice showed higher levels of B-Cd and U-Cd and low levels of Hb, iron and ferritin.Conclusion: Absorption of Cd tended to increase according to a low level of body iron storage among healthy young women.
著者
田中 気宇 大岩 秀明 倉島 侑希 中原 亜紗 堀 優大 宮坂 祐輔 宮下 尚輝 津田 洋子 塚原 照臣 野見山 哲生
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.36-37, 2011-08

2010年10月のタバコ価格への大幅増税の効果を、禁煙をアウトカムとして、自記式調査票により確認した。2企業を対象とし回収率は87.4%(661/756)であり、242人(36.6%)が喫煙していた。現喫煙者の方が非喫煙者よりも社会的にタバコを受けいれやすく(FTND)、現喫煙者中139人が回答した禁煙を考えるタバコ価格(1箱)は平均1,284円であり、ニコチン依存度の高い人の方がこのタバコ価格が高し、傾向が見られた。2010年に禁煙を試みた現喫煙者32人中20人、喫煙を達成した29人中11人はこの大幅増税の影響も受けており、実施者数そのものも2010年以前の年間実施者数よりも多かった。
著者
津田 洋子 内山 隆文 塚原 嘉子 西村 繁 塚原 照臣 野見山 哲生
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.64-65, 2007-08

長野県木曽地域に伝わる“すんき漬"にはⅠ型アレルギーに関与するIgE抗体を抑制する植物性乳酸菌が含まれていることが報告されている。すんき漬の抗アレルギー効果を調べるための自記式調査票による調査を王滝村に実際に居住する全村民(910人)に実施した。回収率88.2%であり、回答者の76.6%が冬季にすんき漬を食し、64.1%がすんき漬を好んでいた。冬の間のすんき漬摂取の有無、煮大豆、・みそ(味噌汁として)・豆乳・乳酸菌飲料・ヨーグルトの摂取、飲酒、喫煙を説明変数としてロジスティック解析を行った結果、食物アレルギーの有無には豆乳の摂取(p=0.02)、アレルギー疾病の有無には煮大豆(p=0.03)・乳酸菌飲料(p=0.02)・ヨーグルトの摂取(p<0.00)が有意に関係している結果であった。冬の間のすんき漬の摂取は食物アレルギーの有無(p=0.10)、アレルギー疾病の有無(p=0.14)の両方に関して有意な関係はみられなかったが、オッズ比がそれぞれ1.81、1.38であった。
著者
内田 満夫 津田 洋子 塚原 照臣 多田 剛 櫻井 晃洋 福嶋 義光 野見山 哲生
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.181-187, 2012-06-25 (Released:2014-01-09)
参考文献数
20

信州大学医学部3年生を対象に,衛生学公衆衛生学の講義の際にプレテストとポストテストを実施した.本研究は,どちらのテスト結果が期末試験結果と強く関連するか検証することを目的とした.1)2010年の前期に,医学部3年生112名を対象としてプレテストとポストテストをそれぞれ合計7回行い,また前期末に期末試験を実施した.2)プレテスト,ポストテスト,プレ–ポストテストの差分,期末試験の得点の関連を調べた.またプレテストの結果別に学生を4分位に分け,群間のポストテストと期末試験の得点を比較した.3)プレテスト得点は,ポストテスト,期末試験の得点と有意に関連した.また4分位において,第4群(プレ高得点群)は第1群(プレ低得点群)より,ポストテストと期末試験得点が有意に高かった.4)ポストテスト得点は期末試験の得点と有意に相関しなかった.5)以上より,プレテスト得点はポストテスト得点より期末試験結果を予測するための指標として有用であると考えられた.
著者
塚原 照臣 岡野 和弘 江口 尚 塚原 嘉子 津田 洋子 漆畑 一寿 藤本 圭作 野見山 哲生
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.105-109, 2011-02

目的:SAHS健康診断を受診した労働者のRDIと肥満度および眠気の自覚症状についての関連について調べることを目的とした。方法:スクリーニング機器としてSD 101を用い、1泊の検査によって1時間あたりの無呼吸と低呼吸の平均回数であるRDIを測定した。RDIとエプワース眠気尺度(ESS)を用いて、RDIの値と日中の眠気の自覚症状についてその関連を検証した。さらにRDIとBMI、年齢との関連についてロジスティック回帰分析を用いて検証した。結果:解析対象146名の平均年齢± 標準偏差は47.0±10.0歳、BMIの平均値± 標準偏差は23.7±3.6(kg/m2)であった。15≦ RDIは18名、その有病率は全体で12.3%、いずれも男性であった。15≦ RDIの18名のうち、日中の眠気が強いと判定するESSの得点11点以上のものは1名であった。RDIに寄与する因子についてのロジスティック回帰分析の結果、BMI<25群に比し、BMI≧25群では年齢調整後のオッズ比が3.69(1.22 11.15)と有意であった。考察:男性のRDIの有病率は既存報告よりもやや高く、肥満度(BMI)がRDIに寄与していた。RDIの値と眠気の自覚症状は一致せず、SAHSのスクリーニング検査を行う際には客観的な手法を用いることが不可欠である。結果の評価時には、特に肥満に焦点を当てた健康管理対策を職域において展開することが公衆衛生上重要である。