著者
佐藤 枝里 渡邉 素子 北岡 智子 鈴木 雅子 谷口 洋子 和合 香織 和田 浩平 稲山 かおり 願興寺 礼子
出版者
中部大学, 大学企画室高等教育推進部
雑誌
中部大学教育研究 (ISSN:13497316)
巻号頁・発行日
no.21, pp.41-49, 2021-12

新型コロナウイルスの蔓延により、学生達の生活様式は大きな影響を受けた。大学生活が従来包摂してきたフェース・トゥ・フェースで対面することの豊かさ、直接性や身体性が有していた価値、身体移動に伴う距離や時間が封印されることとなった。これまで学生相談・学生支援は、対面相談を基本とした個人カウンセリングと予防的心理教育を行ってきたが、コロナ禍を機に、対面と遠隔のハイブリッドによる支援が必要とされるようになった。本論文では、パンデミック発生後18か月間の取組を主に予防的心理教育の視点から概観し、今後の学生支援の可能性と留意点について取り上げた。初年次科目の出前授業では、授業形態の切換えに関わる適応支援や学部・学科への帰属意識を高める工夫が望ましいこと、新入生アンケートは、宿泊研修中のウェブ実施が学生への迅速な支援につながること、心理教育的グループ活動については対象学生により開催方法を選択することが重要であることが考察された。
著者
鈴木 雅子 三谷 璋子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.69-74, 1979
被引用文献数
3

栄養摂取のあり方と, 健康状態の間にはどのような関連性があるかについて, 男女学生663名を対象にアンケート調査を行い, 次のような結果を得た。<br>1) 栄養摂取の充足度が低い時, 身体的な訴えが高いものとして, 女子の場合にのみ, 消化器と口腔と肛門があった。<br>2) 栄養摂取の充足度の高低と精神的な訴えの高低に関連性のあるものとして, 栄養摂取の充足度の高い時, 精神的訴えの低いものに, 男子では抑うつ性, 生活不規則性, 直情径行性, 女子では多愁訴, 直情径行性, 情緒不安定, 抑うつ性, 神経質, 生活不規則性があった。<br>逆に充足度の高い時, 精神的訴えの高いものに, 男子では虚構性と神経質, 女子では虚構性があった。<br>3) 栄養摂取の充足度と関連性のない訴えに, 男子にのみ多愁訴と情緒不安定があった。
著者
鈴木 雅子
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.298-304, 2018-08-31 (Released:2018-08-31)
参考文献数
16

目的:本稿は,文部科学省が提言した「学校における働き方改革に関する緊急対策」について,その基となった教員の長時間勤務の現状を報告した.長時間勤務の現状にある教員の健康については,地方公務員災害補償基金の統計を用いて公務災害の結果から検討した.内容:教員の勤務状況は平成28年度「教員勤務実態調査」において教員の1週間当たりの学内勤務時間は小学校教員で平均57時間25分,中学校教員は平均63時間18分といずれも前回(平成18年度)調査時より増加していた.また,小学校教員の33.5%,中学校教員の57.6%が週60時間以上の勤務をしており,月の残業時間が80時間以上とされる「過労死ライン」を超えていた.教職員の公務災害は全公務災害認定件数の約30%を占めていた.平成28年度の教職員の過労死等認定件数は脳・心臓疾患によるものが7件,精神疾患等によるものが14件と精神疾患等による過労死事案が多かった.教員の働き方改革では「タイムカードによる勤務時間管理」,「部活動時間の制限」等が提案されている.今後は長時間勤務の解消や労働環境を改善する方向に動くであろう.結論:教員の長時間勤務はマスメディアにも取り上げられ社会にも浸透してきた.教員の勤務問題を学校関係者以外と共有したという点において支援する環境は形成されつつある.今後は支援する環境を活かし,教員自ら健康的な働き方を提言していくことが必要である.
著者
鈴木 雅子
巻号頁・発行日
pp.1-34,

当日発表資料
著者
鈴木雅子
雑誌
Kewpie News
巻号頁・発行日
vol.153, pp.2-10, 1985
被引用文献数
2
著者
藤岡 穣 古谷 優子 森實 久美子 鈴木 雅子 三田 覚之 山口 隆介
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

日本の仏教美術に関する研究は、従来、絵画や彫刻といったジャンル別の研究が主流であった。本研究は、それに対して、異なるジャンル間の相互の影響関係、ジャンルによる表現の異同の様相などを明らかにしながら、ジャンルの枠を超えた総合的な研究を目指すものである。こうした研究は、短期間のうちに容易に達成されるものではなく、本研究ではまさにその端緒に着いたばかりであるが、今後も引き続きジャンルごとの研究成果の共有化をはかり、より総合的な研究を目指していきたい。