- 著者
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長谷川 好規
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.103, no.6, pp.1261-1266, 2014-06-10 (Released:2015-06-10)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
-
3
肺癌の病因として最も発癌への寄与が高く重要であるのは,喫煙である.一方で,喫煙と関連のない非喫煙者の肺癌が存在し,職業や環境からの曝露と遺伝的要因が存在する.これまでの研究から,肺癌発症には環境要因と遺伝要因が複雑に絡み合ってリスク因子が形成されると考えられている.喫煙や大気汚染物質,アスベストをはじめとする発癌物質の曝露を社会全体でコントロールするとともに,遺伝要因を含めた病態解明を進める必要がある.