著者
河村 和徳 三船 毅 篠澤 和久 堤 英敬 小川 芳樹 窪 俊一 善教 将大 湯淺 墾道 菊地 朗 和田 裕一 坂田 邦子 長野 明子 岡田 陽介 小林 哲郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

東日本大震災では多くの被災者が生じ、彼らの多くは政治弱者となった。本研究は、彼らの視点から電子民主主義の可能性について検討を行った。とりわけ、彼らの投票参加を容易にする電子投票・インターネット投票について注目した。福島県民意識調査の結果から、回答者の多くは電子投票・インターネット投票に肯定的であることが明らかとなった。しかし、選管事務局職員は、こうしたICTを活用した取り組みに難色を示す傾向が見られた。ICTを利用した投票参加システムを整備するにあたっては、彼らが持つ懸念を払拭する必要があることが肝要であり、財源の担保に加えシステムの信頼を高める努力が必要であることが明らかになった。
著者
島田 雅晴 小野 雄一 長野 明子 山村 崇斗
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

前年度に引き続き、料理レシピサイトをコーパスとして、普遍文法の観点から日英語を対象に言語接触の研究を推進した。島田は大学院生のリサーチアシスタントとともに、対象とする英語の前置詞をon、inのほかにwithも加え、データ収集と分析を行った。長野は言語接触理論の文献調査をかなり深いところまで行い、独自の理論構築を行った。小野は言語処理技術を用いて、大学院生とグループを作り、データの抽出と分類、分析を行った。山村は日本語における前置詞の借用一般について調査し、論考をまとめた。研究推進の一環として、6月にリヨン第2大学のVincent Renner氏、高知県立大学の向井真樹子氏を迎え、Tukuba Morphology Meetingという国際ワークショップを2日間にわたり筑波大学で開催し、代表者、分担者のメンバー全員が発表した。また、9月には筑波大学主催のつくばグローバルサイエンスウィークの中で九州大学の廣川佐千男氏、埼玉大学名誉教授の仁科弘之氏、クックパッド株式会社の原島純氏を迎え、Industry-Academia Collaboration among Pure, Applied, and Commercialization Researches Based on Linguistic Dataという国際ワークショップを開催した。また、研究成果の社会への還元を目的として、大学院生とともに、代表者、分担者全員が参加して、中学生を対象にして「ひらめき☆ときめきサイエンス」で講座を開講した。主な研究成果としては、長野と島田が共著で、言語接触に関する理論の提案と具体的な日英語接触についての分析を行った論文を刊行した。また、島田がリサーチアシスタントと共に国立情報学研究所で行った研究発表が「企業賞:クックパット賞」を受賞した。
著者
友田 五郎 松山 惇 長野 明子 生田目 光子 守田 勝昭
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.68-74, 1980

ブラジル・サントス種コーヒー生豆にγ線を照射(0, 0.05, 0.5および1.5Mrad)し,焙煎後それぞれ0, 0.5, 1.5, 3.0および6.0ヶ月貯蔵した各試料について,香味の変化を官能的に検査(カップテスト)すると共に,カルボン酸類の定量を行ない次の結果を得た。<BR>(1) 非照射,焙煎直後のカルボン酸組成は,クロロゲン酸:オキシカルボン酸:モノカルボン酸:その他=73:18:7:2で,カルボン酸の全量は約6,000mg/100g(焙煎豆)であった。<BR>(2) γ線の0.05Mrad照射では香味はほとんど影響がないが, 0.5Mrad照射では本来のものと異なる刺激的な酸味が現われ, 1.5Mrad照射では刺すような酸味に苦味が加わった。<BR>(3) 焙煎豆の貯蔵による品質の劣化は, 0.5ヶ月で主として香りに現われ,以後酸敗臭を伴なう執ような刺激的な酸味が遂次強くなった。あらかじめ生豆に適量のγ線を照射しておくとこの劣化は或程度抑制された。<BR>(4) コーヒーの品質の劣化に際しては一般に酸味に大きな変化が現われるが, γ線の照射では焙煎豆の貯蔵の場合とは明らかに異質の酸味の質的な変化が見られた。γ線照射コーヒーの品質には総酸量よりもオキシカルボン酸類とモノカルボン酸類の含有量比が関係が深いようである。
著者
長野 明子
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2010-2011