著者
阿部 輝夫
雑誌
日本性科学会雑誌 = Japan Journal of Sexology
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.98-100, 2001-10-21
参考文献数
4
著者
阿部 輝夫
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-61, 2006-03-30
参考文献数
7

この10年間に,日本の性同一性障害を取り巻く環境は大きく変化した.1997年に日本精神神経学会が性同一性障害(GID)の診断と治療のためのガイドラインを策定し,1998年には日本最初の公に認められた性別適合手術が行われた.そして,2003年に新たな法律が制定され,性別適合手術(SRS)が終了しており,一定の条件が整っていれば戸籍の性別変更が可能となった.この結果,それまで自己判断でホルモン療法や外科的手術を受けていた人達も,性別を変更する目的で,そのために必要な精神科医2名からの診断書を得るため受診するようになった.この当事者達のニードの激しい増加を受けて,各地の大学病院などでも対応の準備が始まっているが,その数はまだまだ十分な状況とは言えない.ここでは,約1500例のGIDの自験例を基に,まずGIDに関する基本的概念を述べる.つまり,primary GIDとsecondary GIDの違い,同性愛とGIDの概念の相違,および今後の問題などについて.そして,実地医家がGIDの診断と治療を進めて行くうえでの留意点について述べたいと思う.・Diamondら日く,「GIDは自分で診断でき,治療法を選択できる唯一の疾患である」と.・GIDと同性愛は,概念が異なる.・MTFが男性を好きになるのはあたりまえの<指向>であり,<嗜好>でもなければ<志向>でもない.・『ガイドライン』への不一致例も,それまでの治療を再評価し,再構築することができる.・特例法の成立により,条件が整えば戸籍の性別が変更できる.
著者
大島 清 長田 尚夫 阿部 輝夫
出版者
講談社
雑誌
現代
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.192-217, 1996-09
著者
阿部 輝夫
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.247-257, 1998-04-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
48
著者
阿部 輝夫
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.29-38, 1984

性的機能障害に対して, セックス・セラピーが有用であることが認められてから10年以上が経過した. 我国でも治療を求める患者数の増加は著しいが, 適格に対応可能な治療者は未だ少数である.現在行われているアメリカでのセックス・セラピーの現状について述べ, その実地臨床での診断・治療の進め方の特徴を, 筆者の若干の経験を加えて紹介する.
著者
阿部 輝夫
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-61, 2006-03-31 (Released:2014-11-12)
参考文献数
7

この10年間に, 日本の性同一性障害を取り巻く環境は大きく変化した. 1997年に日本精神神経学会が性同一性障害 (GID) の診断と治療のためのガイドラインを策定し, 1998年には日本最初の公に認められた性別適合手術が行われた. そして, 2003年に新たな法律が制定され, 性別適合手術 (SRS) が終了しており, 一定の条件が整っていれば戸籍の性別変更が可能となった. この結果, それまで自己判断でホルモン療法や外科的手術を受けていた人達も, 性別を変更する目的で, そのために必要な精神科医2名からの診断書を得るため受診するようになった. この当事者達のニードの激しい増加を受けて, 各地の大学病院などでも対応の準備が始まっているが, その数はまだまだ十分な状況とは言えない. ここでは, 約1500例のGIDの自験例を基に, まずGIDに関する基本的概念を述べる. つまり, primary GIDとsecondary GIDの違い, 同性愛とGIDの概念の相違, および今後の問題などについて. そして, 実地医家がGIDの診断と治療を進めて行くうえでの留意点について述べたいと思う. ・Diamondら曰く, 「GIDは自分で診断でき, 治療法を選択できる唯一の疾患である」と. ・GIDと同性愛は, 概念が異なる. ・MTFが男性を好きになるのはあたりまえの〈指向〉であり, 〈嗜好〉でもなければ〈志向〉でもない. ・『ガイドライン』への不一致例も, それまでの治療を再評価し, 再構築することができる. ・特例法の成立により, 条件が整えば戸籍の性別が変更できる.
著者
阿部輝夫
雑誌
日性科学会誌
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.10-23, 1991
被引用文献数
1
著者
阿部輝夫
雑誌
精神療法
巻号頁・発行日
vol.18, pp.403-411, 1992
被引用文献数
1
著者
阿部輝夫
雑誌
日本性科学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1,5-10, 1994
被引用文献数
1
著者
阿部 輝夫
出版者
日本看護協会出版会
雑誌
看護 (ISSN:00228362)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.151-159, 1998-06