著者
大田 美香 小田 剛 喜多 伸一 前田 英一 菅野 亜紀 高岡 裕
出版者
神戸常盤大学
雑誌
神戸常盤大学紀要 (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.9, pp.23-34, 2016-03-31

我が国では、緑内障や糖尿病性網膜色素変性症の罹病率の増大に伴い、弱視者の数が増加している。これらの中途視覚障害者の多くは中高年で残存視覚への依存が大きく、点字の習得が困難である。加えて、点字教育を担当する教師も減っており、これら中途視覚障害者の点字学習をより困難にしている。そこで我々は、残存視覚 (RV)のみを使用する画面によるプログラム、画面と点字ディスプレイ(BD)が協働するプログラム、画面と音声アシスト(BDV) が点字ディスプレイと協働するプログラム、の3種類のWebベースのe-ラーニングプログラムと基本API (Application Programming Interface) を研究開発した。
著者
池宗 佐知子 大田 美香 宮本 俊和 高岡 裕
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.103-111, 2011 (Released:2013-10-18)
参考文献数
31

Electroacupuncture (EA) is an acupuncture technique that is stimulated by acupuncture needles with low-frequency microcurrent. The aim of this study is to elucidate the effect of EA and it's molecular mechanism on muscle atrophy by using an animal model: hindlimb-suspended (HS) mice in the disuse muscle atrophy model. To compare the effects of EA in HS mice and HS mice treated with EA (EA/HS), soleus muscle mass and soleus myofiber diameter were measured. We then used real-time quantitative RT-PCR to analyze the expression of myostatin and ubiquitin ligase genes in atrophic muscles of HS mice and in muscles of EA/HS mice. We found that EA/HS mice maintained a soleus muscle mass that was not significantly different from that of wild mice (WT), whereas HS mice had significantly reduced muscle mass. Also, the diameters of myofibers in EA/HS mice, which were not significantly different from wild values, were significantly larger than those in HS mice. Repeated EA treatment suppressed gene expression of myostatin and ubiquitin ligase genes in skeletal muscle of EA/HS mice but induced expression of these genes in HS mice. These findings suggest the molecular mechanism by EA: suppression of myostatin and ubiquitin ligase gene may be a key reaction of inhibiting the disuse muscle atrophy.
著者
菅野 亜紀 小田 剛 大田 美香 熊岡 穣 喜多 伸一 渡辺 哲也 一瀬 晃洋 高雄 由美子 前田 英一 西本 隆 高岡 裕
出版者
神戸常盤大学
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.9, pp.23-34, 2016

我々は視覚障害者向けの鍼灸、特に経絡と経穴に関する教育材料の研究に取り組んだ。この教材では、鍼灸分野における概念間の関係の体系的な理解を可能にすべく、オントロジーを用いた。オントロジーの概念図によりオントロジー教材を作成し、これを鍼灸の講義で使用した群とオントロジー教材未使用群とで経絡・経穴の試験の結果を比較し、その有効性を解析した。その結果、オントロジー教材を使用した学生の経絡・経穴の試験の得点は、オントロジー教材未使用群の学生の得点よりも有意(P < 0.001)に高く、経絡と経穴の学習にオントロジー教材有効である事が明らかになった。この結果は、オントロジーの視覚障害者教育への利用が視覚障害者の鍼灸理論の学習へも有効であることを示唆している。
著者
高岡 裕之
出版者
関西学院大学
雑誌
関西学院史学 (ISSN:04511263)
巻号頁・発行日
no.35, pp.1-22, 2008-03
著者
早川 郁代 徳野 治 橋本 誠 中屋 雄介 籔本 義人 高岡 裕 前田 英一 河野 誠司 西郷 勝康 杉山 大典 杉本 健 南 博信
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.547-551, 2012 (Released:2012-09-10)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

輸血後感染症検査の施行については適切な検査時期と検査項目を踏まえて実施することが重要である.本院では検査実施率を向上させるため,診療科へ検査実施時期を通知する具体的手段として,輸血同意書取得時の患者へのアナウンス,輸血患者リストの活用,電子カルテ画面を用いての輸血後感染症検査を通知する方法(輸血後感染症検査通知システム)を順次実施した. これらの方法の有効性を検証するため,本院において2008年1月から2011年9月迄に同種血輸血を受けた患者6,647人を対象に,輸血後感染症検査実施状況について,患者カルテの検査情報を後向きに調査した.1期:輸血患者リスト送付前,2期:輸血患者リスト送付後,3期:輸血後感染症検査通知システム導入後の各期間における肝炎検査(HBV,HCV)実施率の平均は21.6%,22.2%,39.7%,肝炎+HIV検査実施率の平均は7.0%,8.2%,31.2%であり,1期・2期と比較して3期で有意に向上した. 輸血後感染症検査実施率の向上において,輸血後感染症検査通知システムの継続した有効性が認められた.
著者
長野 仁 高岡 裕 真柳 誠 武田 時昌 小曽戸 洋
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

中国を起源とする漢方だが、腹診と小児鍼は日本で発達した診断・治療法である。本研究の第一の目的は、日本における腹診の発達の歴史の解明である。加えて、もう一つの日本発の小児鍼法も解析対象である。本研究の成果は、腹診の起源と変遷と、小児鍼成立に至る過程、の二点を解明した事である。加えて、資料の電子化とオントロジー解析も実施し、更なる研究に資するようにした。