著者
山口 亨 徐 海燕
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.372, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

従来の蔵書管理システムはPCサーバ上で動作させており、これにより常時動作させる場合に多くの電力を消費する問題があった。そこで本研究では、名刺サイズの小型マシンであるRaspberryPIとTFT液晶、バーコードリーダを利用して小型の蔵書管理システムを開発した。RaspberryPIの消費電力は3.5Wととても省電力なため、これにより常時動作させても電力をほとんど消費しない蔵書管理システムの構築が可能となった。
著者
山口 亨 増田 士郎
出版者
東京都立科学技術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

近年、情報通信技術の急速な進展に伴い、情報インフラストラクチャ整備が進められている。しかし、膨大な情報量に対応する強力で拡張性の高い情報インフラ整備が進み、日々の生活でその恩恵を得る人が増える一方で、病院や家庭内の高齢者・機能障害者(以下、情報弱者と呼ぶ)に代表される、情報技術から疎外され、その恩恵を十分得られていない情報弱者と呼ばれる人々との格差が相対的に進んでいるのも現状である。少子高齢化社会への深刻な進展の中、こうした情報弱者は益々増加するという警鐘が鳴り響く。こうした社会的背景の中、情報バリアフリー・ナチュラルインターフェイスを備え人間を空間的にサポートする人間中心型都市空間の構築は急務である。本研究(人間安心化ネットワーク形成機構と人間性志向分散感覚知能システム)では、情報インフラの整備された都市空間に生活する情報弱者やその他の人々を支援する知的インターフェイスを想定する。情報弱者やその他の人々への日常時の物理的サポートを、携帯情報端末(PDA)による福祉情報や防犯情報の相互伝達と、オントロジー(人間同士のコミュニケーションに見られる共通基盤の工学的表現)を用いた人間意図の共有を可能にするネットワークインテリジェンスにより行い、防犯サイバー都市の実現、更に、福祉防犯PDAを利用したサイバー都市との連携による安全なヒューマン連携型モビリティシステムの実現を目指す。この際、以下の1)、2)、3)について実現し、さらには、1)、2)、3)を統合した全体システムの構築の研究を進めてきた。1)都市情報をPDAにより集め再構成するサイバー都市と情報再構成機構の研究2)構成により得た情報をナチュラルに利用者へ伝える情報バリアフリー・ナチュラルインターフェイスの研究3)再構成情報を用い、利用者を安全に誘導する人間中心型ヒューメインビークルの研究以上の課題の実施により、人間安心化ネットワーク形成機構と人間性志向分散感覚知能システムの実現の成果を得た。
著者
山口 翔大 下川原(佐藤) 英理 山口 亨
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.547-551, 2023-02-15 (Released:2023-02-15)
参考文献数
9

近年,機械学習や画像処理を用いた読唇技術に関する研究が国内外でおこなわれている.これらの研究では,認識手法や認識精度に焦点を当てたものが多いが,実際に読唇を活用してコミュニケーションをとっている聴覚障害者に焦点を当てた研究は少ない.機械による読唇技術において認識精度の高かった話者であっても,聴覚障害者にとって読唇をしづらい話し方である場合もある.そこで本研究では,日常的に読唇を活用してコミュニケーションをとっている聴覚障害者にとって,読唇がしやすい話し方を数値的に解析すべく実験と調査をおこなった.
著者
平田 和暉 下川原 英理 高谷 智哉 山口 亨
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回 (2018)
巻号頁・発行日
pp.2E4NFC1b02, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,対話システムの研究は盛んに行われている. 先行研究としてクラウドベースの音声対話システムを開発した.先行研究で開発した対話システムの課題の一つとして,ロボットが時節情報を考慮して発話することができないことが挙げあられる.この問題を解決するために,ロボットの応答文に時節情報が含まれているかどうかを自動的に判別するシステムを考える.提案手法として2つの分類手法を用いた.1つは単語パターンマッチングによるシンプルな分類である.2つ目はMLP(Multi-Layer Perceptron)を用いた分類である.結果,MLPを用いた分類手法が単語パターンマッチングよりも有用であった.
著者
許 志雄 新井 隆之 山口 亨
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.150-156, 1998-02-15 (Released:2017-09-22)
参考文献数
4

For people who are speech impaired and use Japanese sign language, it is helpful to develop an interactive Japanese sign language interface. Yamaguchi and Yoshihara etc. have proposed and realized a method for it. It uses only spatial motion features of different sign languages and doesn't think about the shape of hands. However, both spatial motion and shape of hands are important in sign language recognition. In this paper, we propose a method which employs skills of image processing to process and analyse simple shape of hands, and combine it with the method mentioned above. In our system, we also use Fuzzy Associative Memory Organizing Unit System(FAMOUS), which has property of robustness, to perform associative inference. Our system is person independent with high recognition rate.
著者
下川原(佐藤) 英理 関野 遥香 李 有てい 黒田 知士 山口 亨
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.527-532, 2022-02-15 (Released:2022-02-15)
参考文献数
14
被引用文献数
2

本論文ではロボットが人に行動を促したりタスクを依頼する場面において,ジェスチャー表現が行動受諾にどの程度影響を与えるのか,アンケートと生体センサ(心拍センサと脳波センサ)の結果を分析し報告する.ロボットが人と日常生活を共にする上で,ロボットが人に行動を促したり協働でタスクを遂行しなければならない場面は今後ますます増えると考えられる.行動の促しやタスクの依頼を受け入れてもらうためには,発話内容だけでなく非言語情報も含めたマルチモーダルインタラクションが重要である.そこで本論文では非言語情報の1つであるジェスチャーに着目しその影響を調査した.ロボットが人に行動を促す時の表現を,発話内容の感情に合わせたジェスチャーと発話内容の感情と逆のジェスチャー,ジェスチャー無しの三条件で比較したところ,ジェスチャー無しよりもジェスチャー有りの方が行動を受け入れ実際に行動する可能性が高く,また行動を促された時にストレスを感じにくいということが示された.
著者
花田 一臣 石子 智士 守屋 潔 木ノ内 玲子 三上 大季 山口 亨 吉田 晃敏
出版者
日本遠隔医療学会
雑誌
日本遠隔医療学会雑誌 (ISSN:1880800X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.145-148, 2014-10

テレビ会議システム遠隔診察とWebシステムを用いた相談の両方が可能な10施設と旭川医大間の遠隔支援167件から眼科緊急要請を抽出、疾患、支援方法、内容、治療を集計し支援状況と傾向を検討した。緊急要請は37例(22%)、疾患は、角結膜18例、網膜8例、緑内障7例、白内障4例だった。支援方法はテレビ会議システム遠隔診察25例、Webシステム相談12例であった。支援内容は、テレビ会議システム遠隔診察では、診療助言7例、手術手技指導4例、出張医派遣決定5例、紹介・転院指示9例で、Webシステム相談では、診療助言6例、出張医派遣決定1例、紹介・転院指示5例であった。治療は、現地外来加療10例、現地入院加療13例、転院外来加療2例、転院入院加療12例で、37例中23例(62%)で在地のまま診療が完結した。遠隔医療システムを眼科緊急支援に用いることで治療までの時間短縮と疾患に応じた専門医療の提供ができた
著者
五味 怜央奈 相澤 秀和 下川原(佐藤) 英理 山口 亨
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.859-865, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
16
被引用文献数
1

人同士の対話を円滑に長続きさせるための手法の一つとして,対話支援システムによる適切なタイミングにおける話題提示が有効である.システムは対話中のユーザの状態を定期的に観測し,状態に合わせて話題提示の可否を決定する.そのため本論文では,対話支援システムによる話題提示に向けて,話題提示を行なうタイミングの知見を得るために対話実験を行ない,生体的評価指標として対話中に取得した心拍変動から算出される交感神経と副交感神経のバランス値LF/HFについて解析した.
著者
山口 亨
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.69, pp.24-28, 2005-03

国家公務員採用試験においても、はたまた合格後の各府省においても、面接という関門が待ち受けており、私は面接官という立場を通じて後輩に接する。人事院において行われる面接試験においては大学名を伏せる約束になっているので、筑波大学の出身者であるか否かは、受験生からの失言でもない限りわからない ...
著者
山口 亨 片嶋 充弘 王 力群 栗城 眞也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.84, pp.29-34, 2011-06-10
参考文献数
10
被引用文献数
1

本研究では電気インピーダンストモグラフィを応用して腹部断面のイメージングを行い,内臓脂肪を推定する,安全かつ安価な装置の開発を目標とした.開発した装置は,64個の電極を2段のリング状に配置し,被験者の腹部に装着する機構を装備した.500kHz,1.0mArmsの交流電流を臍の高さに流し,隣接する電極間の電位差と輪郭形状を測定した.その後,有限要素法と非線形数値最適化を繰り返すことにより,腹部導電率分布画像を得た.さらに,この画像中の画素の輝度分布に,打ち切られた混合分布を当てはめて,腹部脂肪比率の推定を行った.本報告では,インピーダンス測定から腹部脂肪量推定までの一連のプロセスを報告する.電極配置,電子回路デザイン及び画像再構成ソフトウエアの改良により,得られた画像は改善され,現在のところ被験者は少人数だが安定な画像化が達成された.
著者
金川 晃士 山口 亨
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.157-157, 2006

現在住宅対象侵入強・窃盗の侵入犯罪や街頭において敢行される性犯罪などが著しく増加し、安全・安心に暮らせる街づくりが社会に求められている。そこで、人間中心型都市における防犯ロボットを用いた屋外の不審者を検出するシステムを提案する。防犯ロボットには一人乗り用の電気自動車である知的移動体i-mobilityを用いた。システムはファジィ連想メモリシステムに実装され連想推論によって、動作認識を用いた意図認識を行う。意図認識実験において、事例ノードを配置することで帰納的な学習ができ、学習事例を増加することで認識率が向上する。そして、事例の自動追加実験を行いシステムの利便性を向上させる。認識実験についての認識率を示しシステムの利便性を向上させることで、その有効性を示す。
著者
三橋 憲晃 山口 亨 高間 康史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第17回全国大会(2003)
巻号頁・発行日
pp.24, 2003 (Released:2004-02-03)

類似した情報を提供しているwebページは, デザインや画像などが似ている場合が多いことに注目し, webページを視覚的に画像として扱う事により情報の検索・デザインの比較を行う方法を提案する.
著者
櫻井 翔一朗 佐藤 英理 山口 亨
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp."2A2-M02(1)"-"2A2-M02(4)", 2007-05-11

This paper presents a gestual interaction system between human and robot using pointing movement. To interact at actual rooms, the system that obtained RGB information of a pointed out object was developed. The system recognized a pointing gesture and obtained a feature of pointed out object by a image processing. Two sets of tracking modules comprised of a camera and a PC was prepared in a room. Thus, in this research, we constructed RGB data obtaining module. The module obtained coordinates of indicated point and calculate the coordinates in picture. The system was developed using Robot Technology Middleware (RTM). RT Middleware was developed by AIST (Agency of Industrial Science and Technology, Japan) for easily integrating robot systems by modularized software components. By constructing modules based on RT Middleware, we developed modules, which are functional elements to interact with human as components of easily system integration.
著者
山口 亨
出版者
東京都立科学技術大学学術研究委員会
雑誌
東京都立科学技術大学紀要 (ISSN:13403176)
巻号頁・発行日
no.15, pp.133-138, 2001-11

In an intelligent system such as ITS, the hardware side was strong. In this paper, we paid attention to a software side, that is the human centered system, in the intelligent system. And the display function which was the point of contact of the system with the person was taken up. In this display function, a soft touch display is important. Because, the user becomes a panic when user displays immediately before. However, it is difficult to make such software display beforehand. However, it is difficult to make such software display beforehand. Therefore, we propose the technique which software display knowledge is learned at high speed on-line. This technique is learning method by which Q-Learning is united with Chaotic Evolution. In this paper, this proposed technique is called "Q-Learning with Chaotic Evolution". And the utility is verified by applying to the commuter car system in ITS.