著者
越智 博美 井上 間従文 吉原 ゆかり 齋藤 一 三浦 玲一
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、近代以降の日本が海外との交渉のなかで自己形成してきた事実に着目し、おもに日本と合衆国のあいだのトランスパシフィックな文化の相互交渉が、日本の文化および英米文学研究というアカデミズムに与えた影響の分析である。具体的には英米モダニズムの(特に合衆国を介した)文化・文学の受容、および研究体制が日本の文化や日本の文学研究に与えた影響を、太平洋戦争前後の断絶と継続性を踏まえて考察し、文化や想像力の相互干渉という視点を入れつつ理論化を目指し、またアジア太平洋研究でリードするカリフォルニアの複数大学の研究者・研究所とのあいだで研究の連携体制の構築を目指すものである。
著者
齋藤 一
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の成果は、第一に、北海道における「英学」の確立を目指しつつも中央/周縁の論理を反復してしまった玉井武(小樽商科大学)の業績を再検討し、論文として発表したことである。(付け加えるならば、北海道や広島での調査の結果、清水春雄(北海道出身、広島で被曝、岐阜と小樽においてホイットマンを研究した)の存在を発見することもできた。)第二に、沖縄戦と米軍占領を経験しつつもアメリカの文学を研究した沖縄の英米文学者(特に琉球大学)の著作や紀要論文等に彼ら彼女らの苦渋を読み取るための調査をおこなったことである。
著者
齋藤 一 荒木 正純 吉原 ゆかり イアン カラザース 加藤 行夫 浜名 恵美 清水 知子 南 隆太 日比 嘉高 土屋 忍 佐野 正人 鶴田 学 高森 暁子 中根 隆行 波潟 剛 南 富鎭 齋藤 一 大熊 榮 荒木 正純 吉田 直希
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

国内外の英語文学研究者(日本、韓国、中国、台湾、マレーシア、インド、トルコ、フィリピン、シンガポール)と日本文学研究者が、研究課題について、英語論集(2007年、マレーシア)と日本語論集(2008年、日本)を出版し、国際会議(2008年、台湾)を行うことで、共同作業による英語文学研究を推進する知的基盤を確立することができた。
著者
齋藤 一雄
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.193-201, 2005-09-30

齋藤(1996)の記録に基づき、知的障害児11名を対象に、手拍子による4種のリズムパターンへの同期課題を設定し、同期に対する誤反応パターンを再分析した。その結果、四分音による誤反応のみが認められた児童が1人、四分音による誤反応と八分音を数多く含む誤反応の両方が認められた児童が4人、八分音を数多く含む誤反応が多かった児童が5人、反応しない割合が小さくなり同期した割合が多くなった児童が1人であった。それぞれの対応の仕方は、休符と休符の前の音だけで反応する独自な対応、八分音を四分音に置き換えてしまう対応、八分音を4つ、3つ、2つと打って合わせようとした対応、さらに、手拍子せずにリズムの聞き取りを行いながら同期していったという対応であった。さらに、速いテンポで手拍子する課題や同期しやすいリズムパターンを含んだ歌唱教材を使った課題など、指導法の工夫が望まれる。
著者
齋藤 一隆 湯村 寧 千葉 喜美男 広川 信
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.45-47, 1997-01
被引用文献数
1

無症候性肉眼的血尿を主訴とした12歳男児で,排尿性尿路造影は重症右水腎症及び上部尿管の陰影欠損を示した.尿管ポリープによる右水腎症と診断した.尿管部分切除及び端々吻合を行った.切除尿管にポリープが認められ,組織学的に線維上皮性ポリープと診断された.術後6ヵ月に右水腎症は寛解を示したWe reported a case of ureteral polyp in a 12-year-old boy whose chief complaint was asymptomatic gross hematuria. An excretory urogram revealed severe right hydronephrosis with a filling defect of the upper ureter. Our diagnosis was right hydronephrosis due to the ureteral polyp. A partial ureterectomy with an end-to-end anastomosis was performed. A polyp was found in the excised ureter and the histological diagnosis was a fibroepithelial polyp. Six months after the operation, the right hydronephrosis showed remission.
著者
齋藤 一雄 星名 信昭
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.49-54, 1992-03-30
被引用文献数
1

MA3歳代のダウン症児に対して、手拍子によるリズムパターンへの同期の学習効果をみた。その結果、等間隔の〓への同期は2回の学習で50%以上に達した。そして、4/4〓〓〓〓というリズムパターンへの同期は、4回以上繰り返す中で50%以上できるようになったが、80%以上にはならなかった。リズムパターンへの同期は、等間隔の〓への同期→休符の予期→パターンの把握→細かい動きによる調整をして同期するという過程をたどることも示唆された。さらに、示範やテンポ、同期反応のさせ方は、リズムパターンへの同期の学習に影響を与え、テンポの設定や学習のさせ方、課題提示の仕方、指導方法等を子どもに合わせて工夫する必要がある。また、学校全体が休みになったり、長い間学習が中断したりすると、同期の成績が落ちる傾向がみられた。