著者
佐野 正人
出版者
日本比較文学会
雑誌
比較文学 (ISSN:04408039)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.42-53, 1994-03-31 (Released:2017-06-17)

In East Asia, the years between the late 1920’s and the early 30’s were, in the literary sense, a rare period during which a mutual synchronicity and living literary interchange among writers took place. The origin of this synchronicity was, on one hand, the growth of modern cities and their urban cultures in the 20’s, and on the other hand, the contemporary sympathy with the Chinese national revolution centering on the 5・30 incident in 1925. Around 1930 in Tokyo, Yokomitsu Riichi wrote the novel “Shanghai”,while Mao Tun wrote “The Twilight” in Shanghai. Yokomitsu’s “Shanghai”,staged at Shanghai’s International Settlement, conceived a new relationship of human beings and affairs, which was separated from the frame of the modern state. In distinction to this, Mao Tun’s “The Twilight”,staged also at Shanghai, described the circumstances wherein a modern state would fail owing to foreign capitals and the civil war in China. In other words, the two writers drew opposing images of the same object, Shanghai. At Keijo (Seoul) in the 1930’s, modernist writers, beginning with Yi Sang, took an active part in the Korean literary scene. Yi Sang’s modernist poems internalized Japanese modernist literature, yet formalized it and surpassed it. His poems and life show us an initial example of post-colonialism.
著者
三田村 宗樹 中川 康一 升本 眞二 塩野 清治 吉川 周作 古山 勝彦 佐野 正人 橋本 定樹 領木 邦浩 北田 奈緒子 井上 直人 内山 高 小西 省吾 宮川 ちひろ 中村 正和 野口 和晃 Shrestha Suresh 谷 保孝 山口 貴行 山本 裕雄
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.179-188, 1996-07-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1995年兵庫県南部地震は,阪神地域に甚大な被害を生じさせた.阪神地域は都市化の進んだ場所で,人工的な地形改変が多くの場所で行われている.しかし,現在の地形図上では,その箇所が不明確であるため,過去の地形図との比較から人工改変地形の抽出を行ったうえで被害分布との関連を西宮・大阪地域について検討した.大阪地域では,基盤断層の落下側に被害が集中する傾向があり,基盤構造との関連性が存在することを指摘した.これについては,既存地下地質資料をもとにした地震波線トレースのシミュレーションの結果から,地震波のフォーカシング現象がかかわっているとみている.結論として,日本の大都市の立地する地盤環境は類似し,地震災害に関して堆積盆地内の厚い第四紀層での地震動増幅,伏在断層付近でのフォーカシング,盆地内の表面波の重複反射よる長時間震動継続,表層の人工地盤や緩い未固結層の液状化など共通した特性を有していることを指摘した.
著者
齋藤 一 荒木 正純 吉原 ゆかり イアン カラザース 加藤 行夫 浜名 恵美 清水 知子 南 隆太 日比 嘉高 土屋 忍 佐野 正人 鶴田 学 高森 暁子 中根 隆行 波潟 剛 南 富鎭 齋藤 一 大熊 榮 荒木 正純 吉田 直希
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

国内外の英語文学研究者(日本、韓国、中国、台湾、マレーシア、インド、トルコ、フィリピン、シンガポール)と日本文学研究者が、研究課題について、英語論集(2007年、マレーシア)と日本語論集(2008年、日本)を出版し、国際会議(2008年、台湾)を行うことで、共同作業による英語文学研究を推進する知的基盤を確立することができた。