著者
古屋 信幸 相馬 勝男 陳 栄進 牧野 洋
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.835-841, 1983-07-05 (Released:2009-07-23)
参考文献数
3
被引用文献数
2 8

The Selective Compliance Assembly Robot Arm (SCARA) is a newly developed robot for the use of small-lot batch assembly. In the previous report the characteristics of selective compliance effect were discussed and the experimental results on insertion were shown. The robot is controlled by an 8-bit microcomputer. In this report the hardware and the software of the controller are discussed. An arbitrary motion curve similar to a cam curve is used to move arms, and two axes are driven synchronously by the softwared DDA. Thus smooth movement is obtained. The results on repeating positioning accuracy, residual vibration and acceleration characteristics are shown. In spite of utilizing a low level microcomputer, the robot could obtain a sufficient speed up to 0.5 m/s which almost corresponds to the speed of a human operator.
著者
汐崎 勤 牧野 洋
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.45, no.530, pp.148-153, 1979-02-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
3

It is frequently observed that a PTP (point-to-point) robot shows unexpected singular motion in case of large displacement. This is because of the controlling method used whichattempts to give the maximum speed to any axis. In this report another method of controllingis proposed, which gives the same motion characteristics to all axes in the same period, justlike as cam-controlled. Computer simulation has proved that the resultant hand motion isvery similar to the given axes motion, and the motion locus is smooth and has no singularityby utilizing this method.
著者
中野 嘉邦 鴻巣 健治 加藤 秀雄 末田 章
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.579-584, 1981-05-05
被引用文献数
9

本報では、任意の輪郭をもつ歯車状工作物を加工するためのボブの輪郭を決定する新しい数値計算法を提案している。この方法では、従来の方法のように超越方程式を解く必要がない。本報の方法は、機械加工によって生じる工作物の実体部分の境界輪郭が、所定の加工精度に対応する一定の限度に収束するまで逐次近似計算を繰返す方法である。本報では、さらに、設計したホブの正しさを検証するため、このホブによって創成される工作物の輪郭を計算する方法も提示している。これらの計算方法を用いれば、任意の輪郭をもつ歯車状工作物を加工するためのホブの設計が容易に行われるばかりでなく、ホブ切り中における切れ刃の干渉状態も容易に吟味することができる。
著者
Brown W. G.
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.8, no.96, pp.586-587, 1941-09-25
著者
鹿田 順生 伊東 祐光
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.700-705, 1981-06-05

本研究は, 中性電解液中における鉄鋼の電解脱スケールの研究の一環として行ったものである.熱間圧延軟鋼スケールの除去は, アノード溶解のみよりも, カソード還元後のアノード溶解によってより能率的に行える.そこで, カソード還元がスケール除去に大きな影響を及ぼす事実に注目し, 出来るだけ短時間にスケール層の還元方法について調べた.電解液温度を80℃以上にすると, スケール層の50%以上を3〜5sの短時間に還元出来た.また, NaCl水溶液中での熱間圧延軟鋼板スケールの電解脱スケール挙動を調べた.カソード還元後のスケール層は, 電解液中に3価鉄イオンおよびFe_3O_4の形で除去される.電解液の高い液温度と低いpH値は, スケールの構成主成分であるFe_3O_4の電流効率を改善する.
著者
下沢 楯夫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.1088-1095, 1981-09-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
28
著者
岩田 一明 上田 完次 奥田 孝一
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.510-515, 1982-04-05
被引用文献数
8

本研究はバリ生成機構を解明することを目的としている.このために, 走査型電子顕微鏡内で微小切削試験装置を用いて, 二次元切削実験を行い, バリ生成過程における被削材の動的挙動を直接観察した.また, 三角形要素を用いたVisioplasticity法および有限要素法を適用することにより, 相当ひずみ増分および相当応力の分布を求めた.実験より, 3種類のバリの形態, すなわち塑性曲げ変形により切削方向に押し出される正のバリ, 破壊により被削材から引きちぎられてできる負のバリ, 被削材から切りくずが完全に分離されずに部残留するバリが観察され, また, 切削終了部で切れ刃近傍から被削材端面にかけて塑性変形域が形成されるのが観察された.この負のせん断角をもつ変形域を負の塑性域と呼ぶことにする.これらのことより, 負の塑性域の形成およびこの領域におけるき裂の成長挙動がバリ生成機構に重要な役割を果たすことがわかった.
著者
丸山 純一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.28, no.330, pp.383-388, 1962-07-05 (Released:2009-06-30)

鋸は人間に知られた最も古い道具の一つであるが,その起源と発達に就いての資料は非常に乏しい。もとより大書すべきものではないが,日常鋸刃にたずさわる因果的な境遇から,浅学非才をかえりみず本小史をこころみた次第である。

1 0 0 0 OA カメラー般

著者
宮部 甫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.31, no.360, pp.13-18, 1965-01-05 (Released:2009-06-30)
著者
城 道介 前田 純一郎 武田 健二 吉川 弘之 佐田 登志夫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.38, no.444, pp.38-46, 1972-01-05 (Released:2009-06-30)

A method of processing geometrical patterns is proposed, which facilitates the develop-ment of automatic manufacturing system. The patterns described in a conventional form such as drawings of machine parts, are transformed into some process-oriented form, where the pattern is segmented into elements, codes of which carry all necessary information together with the connecting relationship among these elements. This method is applied to construct a fully automatic programming system for NC-lathe, where the necessary input data is only the shape of part and blank, and every necessary information is available as output of the system. This is called STORK 2 SYSTEM. Some practical applications of this system to turning processes proved its remarkable advantages such as the simplest input form, small core size and short computing time.
著者
出口 稔芙
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.88-92, 1985-01-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
4
著者
大内 浩
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.45, no.529, pp.15-22, 1979-01-05
著者
古屋 信幸 牧野 洋
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.1525-1531, 1980-12-05
被引用文献数
1

新しいタイプの組立用ロボット"SCARA"(selective compliance assembly robot arm)の開発研究を行った, このロボットは二つのアームをもつ多関節型をしており, 選択的コンプライアンス構造を特徴としている。選択的コンプライアンス構造とはz軸方向の力およびx軸, y軸まわりのモーメントに対するコンプライアンスは小さく, x軸方向, y軸方向の力およびz軸まわりのモーメントに対するコンプライアンスは大きくなっている構造のことである。この構造により装入作業を行う場合, 軸は傾くことなく平行に移動し, 受動的に位置決め誤差を修正して速やかに装入を行うことができる。今回の報告は, 選択的コンプライアンス構造をもつ組立機械の特性について述べ, さらに試作された"SCARA"一号機のコンプライアンスの実測結果をもとに, その解析を試みたものである。
著者
松尾 哲夫 園田 真治
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.938-943, 1981-08-05

前報ではS55C鋼を用いて最高35kgfのスナッギング研削モデル実験を遂行し, 各砥石の研削性能を比較した.本研究では新たに32A, ZN砥石を加えた計7種類のレジノイド砥石についてSUS304,SUS430,およびSUJ2鋼に対する同様の研削実験を実施し, 各砥石の性能を比較した.その結果, 先のS55C鋼の場合に比べて削除率の砥石依存性は比較的大きく, 砥石損耗速度は同様に砥石種類によって著しく影響される.また, 同一被削材では一般的傾向として削除率の高い砥石ほど砥石損耗速度は高い.32A砥石は全般的に最高の削除率を示すが, 砥石損耗速度がそれ以上に高くなるので, 結果として研削比は最低となる.この原因は研削中の激しい砥粒の破砕による.ジルコニア系砥石の削除率は必ずしも高くはないが, 研削比の点から優れている.特に, SUS304鋼に対してはZS砥石よりZN砥石が望ましい.同一削除率に対する研削面最大粗さは砥石種類によって変わらないが, 粗さ曲線の波形は砥石種類によって大きく異なる.