出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.681, pp.32-43, 2000-12-11

健康住宅が売りの建設会社の住宅で,アレルギー体質だと告げたにもかかわらず,化学物質過敏症になってしまったことを巡る裁判が,札幌地裁で争われている。建築主が健康被害を理由に工事代金の一部を払わなかったため,建設会社が代金請求訴訟を提訴。それをきっかけに,建築主が住宅の買い取りと治療費の支払いを求めて反訴したものだ。 竣工したのは1997年2月。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1030, pp.72-75, 2014-08-25

網走監獄五翼放射状平屋舎房(1912年)内部に広がる外部プレモダン編明治期 網走駅からバスに乗って西へ。走りだして間もなく、川の向こうに網走刑務所のレンガ塀が見えてくる。が、今回はここでは降りない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.793, pp.8-13, 2005-04-04

パアンドエコガーデン「月と花」は女性専用の温浴施設だ。2004年12月、徳島空港から車で1、2分という場所にオープンした。運営者は株式会社「月と花」。隣接地にある心療内科クリニックや知的障害児通院施設などを経営している中西昭憲院長の夫人が社長を務める。 正面をガラス張りに仕上げた鉄骨造・2階建ての建物の1階カフェは、ここだけ"男性可"の領域だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.702, pp.92-95, 2001-10-01

坪ほどの敷地に建つ住宅の南面には,窓らしきものが見当たらない。外壁は正方形の白い板が25枚,上下左右均等な間隔で並べられた幾何学模様となっている。 建築主の太田さんは20代後半の若い夫妻。場所は都心近郊の住宅地で,畑地だったところを一区画20坪前後で売り出した住宅開発地の一画にある。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1146, pp.70-74, 2019-06-27

付帯施設の建て替えで印象を一新。築21年の社宅が、街に開いた分譲マンションに生まれ変わった。里山の自然を切り取ったような緑化屋根と、日中は地域に開放されるシェアスペースが、住人と街をつなぐ。
著者
谷口 りえ
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1164, pp.22-24, 2020-03-26

約6000席の増設など大規模リニューアルを完了した横浜スタジアムが3月7日、「無観客試合」で静かに幕を開けた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、プロ野球界が一丸となって判断した。同スタジアムでは、2017年11月から20年2月末まで段階的に増築・改修工事…
著者
佐野 由佳
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.827, pp.84-90, 2006-07-24

夕暮れが近づくと、東京・銀座の街は昼とは違った活気を帯びる。夜の華やかな宴席に備えて、それぞれの店が準備にとりかかる。街全体が舞台の本番を前にした楽屋のような、あわただしさと緊張感に包まれるのだ。 高級寿司店の代名詞ともいえる「銀座 久兵衛」が、金春通りの本店の斜め向かいに「別館」をオープンしたのは、この4月のことだ。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.842, pp.92-95, 2007-02-26

甲府の街に着くと、そこには「風林火山」と書かれたのぼりがいっぱい立っていた。言うまでもなく、ここ甲斐の国は、風林火山の旗印で有名な武田信玄のおひざ元。今年のNHK大河ドラマ「風林火山」に乗っかって、観光振興で盛り上がっているのだった。 目指す先は、山梨文化会館である。それはJR甲府駅の北口を出ると、すぐ前に建っていた。外観を特徴付けているのは太い円柱。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1072, pp.56-63, 2016-05-26

81年にRPBWを設立後、パリ、ジェノバ、ニューヨーク(米国)に計3拠点を構えた。手掛けたプロジェクトは120件以上、年間売上高は約3000万ユーロ(約37億円)に上る。 RPBW全体の経営を担当するディレクターでパートナーのフィリップ・グーベ氏は、「幸運にもプロ…
著者
中崎 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.860, pp.80-83, 2007-10-22

東京、新宿ゴールデン街や花園神社に囲まれて建つ旧小学校校舎──。校門が閉じられて既に10年がたつ。子どもたちの声はなく、夜になると辺りはネオンや赤ちょうちんがともる街に変わる。荒木信雄氏(アーキタイプ、東京都渋谷区)は、この旧校舎の教室の一つを設計室として使い、作業中は週の半分ここに通った。築73年の校舎をオフィスに改修する計画だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.860, pp.28-31, 2007-10-22

建築基準法の改正で出費増を余儀なくされた消費者、仕事はあれど収入につながらない設計事務所、廃業に追い込まれる指定確認検査機関、依然として出荷されない大臣認定プログラム…。統計の背景に潜む事情を読み解いていくと、そこには建築界が抱える「不都合な真実」が浮かび上がる。「そもそも、今回の建基法改正は一般消費者のためのものではなかったのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.852, pp.68-71, 2007-07-09

アンケートでは「図書作成業務の増大」に対する建築実務者の関心が高かった。新制度では、確認申請の際に必要な図書や記載事項が格段に増える。しかも、申請受理後の図書の差し替えや訂正は原則としてできない。設計者は、図書の整合性のチェック業務を事前に織り込むことが重要になる。 「図書に必要な記載事項が具体的にわからない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.852, pp.64-67, 2007-07-09

6月20日に施行された改正建築基準法。本誌は施行直後に、日経ホームビルダーと建設・不動産専門情報サイト「ケンプラッツ」と共同で緊急アンケートを実施した。その結果は、回答者1058人のうち79%が自分の仕事に「大きな影響があると思う」。一方、「詳細な内容を理解している」との答えは4%にとどまり、自由意見では多数の困惑の声も寄せられた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.669, pp.108-112, 2000-06-26

「景観保全」。この言葉は,住民・事業者の私権制限と隣り合わせだ。専門家に画期的と期待される東京都景観審議会の「歴史的景観保全の指針」に関する答申も,そう受け取られかねない側面をもつ。歴史的建造物の周囲100mに「網」をかける内容だからだ。しかし,逆転の発想で住民自らが地域のルールを定めれば,近隣紛争の予防にも役立つはずだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.679, pp.100-105, 2000-11-13

米国のポピュラー音楽や歴史を体験できる音楽博物館がシアトルに開館した。フランク・ゲーリー氏の設計による。スペイン・ビルバオ市のグッゲンハイム美術館以上に複雑な曲面形状を持つ。鉄骨や外壁パネルの製作には,戦闘機の設計に用いられるCADソフトでつくったモデリングデータを直接流用した。建設費は1億ドルという。
著者
石黒 一弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.908, pp.90-93, 2009-09-14

屋上緑化や壁面緑化の普及とともに、室内の緑化に対する関心も高まってきた。しかし屋外と室内では環境が大きく異なる。温室や商業空間などの緑化に多くの実績を持つインテリアスケープの石黒一弘氏に、屋外緑化と室内緑化の違いを解説してもらった。室内緑化の種類光の入り方で手法が異なる 植物を室内で育てるために最も重要なファクターは「光」である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.649, pp.162-165, 1999-09-20

長さ150mに及ぶ巨大なガラスの壁面がファサードを覆う。透明な外皮は道路からの騒音を遮断するとともに,青空や雲を映して建物を消失させる効果をもつという。設計したのはHPP(ヘントリッヒ・ペチュニッヒ&パートナー)。デュッセルドルフの「ティッセンハウス」が代表作として知られるドイツの大手建築事務所だ。
著者
江村 英哲
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1064, pp.36-41, 2016-01-28

2015年12月22日、日本スポーツ振興センター(JSC)による新国立競技場整備計画の優先交渉権者(事業者)決定の記者会見で、建築家の隈研吾氏は率直な感想を述べた。 安倍晋三首相の決断による昨夏の整備計画見直しを受けて始動した新しい整備計画は、A案〔図1…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1112, pp.9-11, 2018-01-25

2019年9月に開業する愛知県国際展示場。県が所有する施設に、民間企業が運営するコンセッション(公共施設等運営権)方式を導入する。事業の優先交渉権者に選ばれたのは、前田建設工業と仏企業のグループだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.872, pp.35-43, 2008-04-14

一級建築士の約4割が世間と比べて自らの生活水準を"下流"と考える─。これは本誌が2008年1月から2月にかけて、設計事務所やゼネコンで働く一級建築士に対して実施したアンケート調査の結果だ。世間と比べた生活水準を「中の下」または「下」と答えた人を下流とした。下流と感じる建築士の割合は、内閣府が07年7月に実施した世論調査の数字に比べて5.2ポイント大きい。