著者
坂本 照正 高坂 和彦 井上 巌
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.47-52, 1991-12-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
22

In mid-Autumn 1983, the outbreak for the hairworm to be discharged through a tap with drinking water occured within a certain district of Kanagawa prefecture in Japan.After microscopic examination this worm was recognized as a kind of parasite belonging to Gordioidea, Nematomorpha.The specific characters of this worm were as follows.1) This worm, preserved in 70% alcohol, was darkbrown in color and about 280mm long by 1.2 mm broad at the thickest portion.2) The body surface was covered with a smooth cuticula assumed the crossed light fibrous lines.3) At a short distance anterior to the point of bifurcation were found a crescent-shaped ridge and the round cloacal opening.By the chazacteristic signs mentioned above the specimenwas identified asGordiussp. (Family; Gordiidae) .It appears to be the first report that the hairworm was detected from drinking water in Japan. Regarding the same case of the hairworm, other 4 cases have been recorded up to now in Japan and all worms were also identified as Gordiu ssp..This article describes the biology of the hairworms, the cases found in drinking water, the parasitological and clinical aspects of the human infection, and the preventive measures inremov ing them.
著者
荒井 優実
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.9-14, 1976-10-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
11

富山新港貯木場における環境悪化を未然に防止するため, 胎生メダカ類利用の可能性を検討する目的でグッピーの鹹水に対する適応性について観察を行なった。(1) グッピーを種々な濃度の鹹水に移入した時の抵抗限界濃度は, 成魚がS19‰前後, 稚魚がS7‰前後であった。また, 鹹水に対する抵抗力は, 魚体が大型である程強いことが成魚で認められた。(2) 成魚を種々の希釈海水で順化した場合, 純海水移入後の生残率は, 順化に用いる希釈海水の塩分濃度が高い程, また順化時間が長い程高いという結果を示した。稚魚の1/5海水と3/5海水での2段階順化では, 第2段階の順化時間が第1段階の順化時間に対して, 同等か又はより長い場合に良好な生残率が得られた。(3) 稚魚を須化後3ヵ月間鹹水飼育した時の成長は淡水飼育と大差なく, 生残率では淡水飼育よりも良い結果が得られた。しかしながら, 鹹水飼育においては尾柄屈曲個体が半数以上も観察された。(4) 鹹水飼育或は淡水飼育された雌親魚の鹹水中における産仔状態は, 産仔数, 仔魚死亡率, 奇形仔魚発生率, 仔魚の体位ともに, 淡水中の場合と比較して全く遜色がなかった。以上の結果から, 鹹水に対するグッピーの適応性はかなり大きく, 適当な順化を行うことにより, 鹹水中での飼育・繁殖ならびに富山新港貯木場への放流は, 十分可能であると考えられる。本研究について種々と御教示をいただいた国立公害研究所慣用生理部長( 前富山県衛生研究所長) 久保田憲太郎博士, 当研究所細菌部長児玉博英博士, 研究員井山洋子博士, 海水採取等ご援助下さった富山県水産試験場の方々に厚く御礼申し上げる。なお, 本論文の要旨は, 第10回および第11回日本水処理生物学会( 於昭和48年10月奈良, 昭和49年9月東京) において発表した。
著者
尾藤 朋子 北原 節子
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.16-23, 1983-08-30 (Released:2010-02-26)
参考文献数
18

開殻運動を利用した細菌汚染カキの浄化は止水式の場合, 換水間隔が長いと排出菌の再とりこみが推定され, これによる浄化効率の低下がみられた。また, 換水間隔が2時間と短かい場合には浄化効果は顕著であったが, しかし, 実用化するには施設上の問題点が残される。また, 流水式による換水浄化は前記の各実験成績から浄化用海水量 (換水回数) を増加して短時間浄化を計るよりも, むしろカキの自然開殻運動の理にかなった長時間浄化を実施した方が効率の高いことがわかった。カキの汚染時間の相違による浄化効率への影響は換水回数が少ない場合には短時間汚染の方が浄化効率は高いが, 換水回数を増すと短時間汚染カキと長時間汚染カキの間には大差がみられなかった。その原因としては, 本実験の流水式浄化装置への海水の注入がシャワー方式であるたあ, 流量が多くなると水槽水面に刺戟がおこって, カキの正常な開殻運動が阻害されることが考えられる。また, 本実験の各成績からカキの浄化には浄化限界値の存在が確認されており, この浄化限界の解明, さらにはその解消が今後の問題として残される。本現象の生じる原因には, 1) RI標識菌からRI (203Hg) が脱離し, 貝体内に残留, 2) 浄化用水中に排出された汚染菌体の再とりこみ, 3) 貝体部位中の標識菌が排出されず長期に残留, などが考えられ, これらに対する対策としては, もしその原因が1) ならば, 単なるバックグランド値として上記に準じてその値を差引くだけで解決出来, 原因2) ならば浄化装置の形状の改良などによって排出菌の早期除去を計るなどの方法が考えられる。また, 原因3) は貝体臓器部位, 例えば消化盲のう内の汚染菌の長期残留が最も可能性が高いと思われるが, 本要因に関する対策が最も困難で, 文字通り, 浄化限界となる恐れが多いと考えられる。また, 貝肉の汚染除去にのみ注目して, その浄化に焦点をあてているが, 本実験成績の一部からカキ殻の汚染とその除去についても無視できないことも明らかである。
著者
近藤 正義
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.3-12,19, 1964-06-15 (Released:2010-02-26)
著者
増田 一 松永 やす子 新谷 昭江 市川 陽子 岩堀 恵祐 宮田 直幸 野呂 忠敬
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.285-291, 1999-12-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
5

A practical activity for the environmental learning of Chiyoda-higashi elementary school of Shizuoka City and its support by Institute for Environmental Sciences, University of Shizuoka, were presented, experiencing microorganism observation and water treatment experiments. In the environmental learning for school children, we have had a new understanding that“Experience directly, feel actually”is very important. Positive support of university for the environmental learning is thought indispensable, since cooperation among school, home and local society is necessary for promoting the learning.
著者
丁 国際 徐 開欽 西村 修 稲森 悠平 須藤 隆一
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.105-115, 1995-06-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
26
被引用文献数
1 2

A survey of nematodes in drinking water treated by an advanced water treatment plant with biological treatment and granular activated carbon filter bed has been conducted for one year. Some nematodes with average 5.3%survival were observed in all samples from drinking water and the densities of nematodes seasonally fluctuated. Three genera 4 species were detected, but only two genera often appeared in which Plectus was abundant and Rhabditis was lesser. There was no relationship between rainfall and the densities of nematodes in drinking water. It was found that water temperature has a strong influence on the densities of nematodes. The species of nematodes in drinking water were much less than those in the water resource, which indicated that nematodes from the water resource were able to be removed by the water treatment facilities. On the other hand, the densities of nematodes in drinking water were much more than those in the water resource especially in the warmer seasons. It was suggested that some species like Plectus were able to breed within some treatment facilities, probably within the GAC filter.
著者
永田 貴丸 花里 孝幸
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.119-128, 2017 (Released:2018-03-10)
参考文献数
24

本研究では、植食性の小型動物プランクトン群集に及ぼす藻類密度とケンミジンコの捕食の複合影響をメソコスム実験で評価した。実験の結果、藻類密度が低い場合には、小型動物プランクトンはケンミジンコの捕食影響を強く受けた。一方、藻類密度が高い場合には、ケンミジンコの捕食の有無にかかわらず、小型動物プランクトンのうち、特にワムシ類は高密度になった。これは、餌が十分にあったため、ワムシ類の増殖率が高まり、その高い増殖率でケンミジンコの捕食による個体群損失を補えた結果と考えられた。また、ワムシ類と餌の競合関係にあるミジンコ類が、ケンミジンコの捕食によって優先的に抑制されたことも、ワムシ類にとっては好適に作用したと考えられた。本研究は、富栄養湖における小型動物プランクトンの群集構造の決定には、餌藻類量だけでなく、群集内の生物間相互作用(捕食と競争)が大きく関与することを明らかにした。本結果は、動物プランクトン群集内におけるワムシ類への他生物の干渉を抑え、水処理システム等でワムシ類の摂餌能力を効率的に活かすための重要な情報となるだろう。
著者
井澤 博文 岡本 拓 橋本 敏子
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.189-197, 1999-09-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
13

In order to eliminate nitrogen from wastewater, simple and stable method was developed using methanol permeable polymer bag containing methanol inside. Polyethylene membrane was suited as the methanol permeable polymer in comparison with polyvinylchloride in a point of endurance. Permeation rate of methanol through polyethylene membrane 0.1mm thickness, was 2.1g-McOH/m2/day at 20°C. The permeation rate increased in proportion to temperature and decreased in proportion to thickness of the membrane. Effect of temperature, hydraulic retention time and nitrate concentration on the denitrification of this process using polyethylene membrane was examined. The results showed that the denitrification proceeded on the surface of the membrane including biofilm, and the rate depended on the methanol permeation rate which was affected with temperature. And also, denitrification rate was affected in proportion to nitrate concentration below 15mg-N/l, but the rate was held approximately 1g-N/m2/day of maximum revel above 20mg-N/l of nitrate concentration, using 0.1mm polyethylene membrane at 20°C. We actually applied this process as a denitrifying reactor to small-scale on site wastewater treatment plant for human waste. We got similar results of denitrifying ability, 1.25g-N/m2/day and 80% nitrogen removal at 20-25°C, under actual condition.
著者
藤林 恵 Woo-Seok Shin 長濱 祐美 相川 良雄 西村 修
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.141-144, 2012 (Released:2018-03-10)
参考文献数
14

土壌に添加した易分解性有機物が分解される際に、土壌に元から含まれる有機物の分解が促進される現象をプライミング効果と呼ぶ。本研究では淡水産巻貝マルタニシが這う際に残す粘液がプライミング効果を引きこすか実験を行った。スクロースを寒天で固めたものと、水田から採集された底泥を有機物源として用いて、両有機物源の表面にマルタニシを這わせ粘液を塗布したものと粘液のないものを準備し、それぞれの有機物分解量をクーロメーターで評価した。その結果、両サンプルにおいて粘液を含む系で酸素消費量が多く、有機物の分解量が多くなることが示された。マルタニシの這う際に残す粘液はプライミング効果を引き起こすことが明らかとなった。
著者
山岸 知彦
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.19-28, 2015 (Released:2018-03-10)
参考文献数
54

本稿では、都市公園池の整備状況と公園池における水質問題を整理し、今後の水質改善対策における検討課題についてまとめた。富栄養化した公園池では、アオコ(藍藻類の異常増殖)が発生し、景観の劣化、悪臭等の水質問題を引き起こしている。そのために、効果的かつ経済的な水質改善対策が必要とされている。しかしながら、富栄養化した公園池における植物プランクトンの現存量や種組成の変遷に関する報告は、湖沼等と比べると非常に少ない。さらに、公園池に導入されている水質改善手法の定量的効果の評価に関する研究もほとんどない。今後は、生態系に悪影響を与えない、効果的かつ経済的な水質改善対策を展開するために、その基本となる植物プランクトンの種組成の変遷を含めた改善手法の研究が必要である。
著者
橋本 徳蔵 田中 和明
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.19-34, 1979-09-01 (Released:2010-02-26)
参考文献数
14

相模川上流域 (桂川) において, 本流4地点, 支流等9地点の汚水生物学的水質調査を1973年6月に実施したが, 水質判定の結果は, 次のとおりである。付着藻類 底生動物桂川・鐘山橋 βms os桂川・院辺橋 βms os桂川・強瀬橋 βms βms~os桂川・川合橋 βms~os os忍野八海・湧池 βms~os 測定せず宮川・鴻ケ池 αms αms鹿留川・大沢橋 βms~os os柄杓流川・中央高速道下 βms~os os大幡川・流末 βms os朝日川・落合橋 βms~αms αms笹子川・大月インター上 βms os葛野川・流末 βms os鶴川・厳島橋 βms os(―はこれに近いことを示す)
著者
福田 朱里 内海 真生 杉浦 則夫 佐竹 隆顕
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.9-18, 2007 (Released:2018-03-10)
参考文献数
28

筑波大学構内の沼沢「松美池」において淡水産巻貝有肺類であるサカマキガイ(Physa acuta Draparnaud)とヒメモノアラガイ(Austropeplea ollula Gould)は同じnicheを占める競争関係にあり、ともに歯舌を用いて大型水生植物表面の付着性藻類を摂食している。同じ資源を巡る複数種においては、その体サイズの相違によって食い分けを行うことで食性を分化させ種間競争を回避する方法が知られているが、松美池では両種のサイズ分布に年間を通じてほとんど差がないことが演者らにより明らかにされている。そこで本研究では同所的に生息している両貝において、餌となる池の付着性・浮遊性ケイ藻類と両貝が摂食したケイ藻類組成の季節変動を比較することで、両個体群が共存するために食い分けの戦略をとっているのか考察した。対応分析を用いて6-12月の貝の腸管内のケイ藻類と池の付着性・浮遊性ケイ藻類の属構成を解析した結果、貝の食性は付着性・浮遊性ケイ藻類の季節変動より変化に富んでいた。選択指数の解析により、選択的に摂食したケイ藻類の属数は、サカマキガイよりヒメモノアラガイのほうが多いことが示された。本研究により、サカマキガイとヒメモノアラガイの食性にわずかに違いがあることが明らかとなった。2種間で明確な食い分けはないと考えられるが、2種間の食性の違いが松美池で2種が共存するための要因の1つとなっているかもしれない。
著者
松尾 卓見 荒井 和人 斎藤 英毅
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.8-12, 1982-08-31 (Released:2010-02-26)
参考文献数
5

(1) 上田市内矢出沢川の3地点で空気中から落下するFusarium菌を調査したところ, Fusarium roseum, F.solani, F.oxysporumが多く採集され, 時としてF. monili forme, F.tricinctumも採集された。しかし第1報で河川水中から採集されたF.episphaeriaは採集されなかった。河川水中のFusarium菌は空気中から落下・流入するものゝほか底石面や底泥などでの胞子形成に由来するものも含まれるが, 河川水中のF.episphaeriaは多くは底石面や底泥などで形成されたものであろう。(2) 矢出沢川のSt.1又はSt.3の河川水に各種Fusarium菌の懸濁液を加え振とう培養 (25℃, 6日間) すると, 多少の増殖がみられた。しかし, 著しく汚染した上田市内前川の河川水では, 菌体重量は殆んど増加せず, 死滅減少を示唆するような成績がえられた。(3) 矢出沢川河川水中に寒天付着タイル又は粗タイル片を入れ各種Fusarium菌の稀釈懸濁液を加えて室内に静置してタイル面への付置・増殖を検討した。標準として供試した殺菌水道水区は各Fusarium菌とも付着増殖が著しく多かった。しかし矢出沢川の検水区 (St.1河川水と殺菌河川水, St.3の河川水と殺菌河川水) では供試Fusarium菌の種類によって著しく変動し, 一定の傾向が認められなかった。
著者
小川 浩 岩堀 恵祐
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.69-77, 2002-06-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
20
被引用文献数
4 2

Domestic wastewater treatment facilities, being called ‘Gappei-shori johkasou’, play an important role in the wastewater countermeasures of Japan. In small-scale gappei-shori johkasous for less than 50 persons'use, anaerobic filter process has been usually adopted as a primary treatment. Removal characteristics of organic compounds in this process have been reported, but the greater part of these results cannot be applied to the operation of johkasous as a practical matter, because of using artificial wastewater in the laboratory work. In this paper, therefore experimental investigations were carried out to make clear the removal characteristics of suspended solids, in addition to organic compounds, in this process of the actual johkasous.The results showed that high SS removal ratio was achieved when netlike plates filter medium with a dimension of 100 mm×70 mm and ball-like skeleton filter medium were used in the 1st chamber and 2nd chamber of anaerobic filter tank, respectively. The BOD removal rate in this tank can be expressed by a linear reaction. Compared to a sedimentation/separation tank in which there is no filter medium, low molecule-ization of organic compounds in anaerobic filter tank progressed faster even though the HRT is three-fifth of that in sedimentation/separation tank. Most of the VFA in anaerobic filter tank was found to be decomposed into acetic acid and propyonic acid.
著者
小島 貞男
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.9-23, 1988-11-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
24
被引用文献数
6 1
著者
相澤 治郎 佐藤 義秋 伊藤 歩 北田 久美子 海田 輝之 大村 達夫
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.247-259, 1999-12-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
19
被引用文献数
6 3

Water environment of the River Mirumae receiving the effluent from a sewage treatment plant was investigated based on the data on water quality, attached algal biomass and benthic animals. Although residual chlorine remained in the effluent, the amount of attached algal flora was increased in winter. The inflow of the effluent decreased the diversity of benthic animals and it changed the structure of benthic animals in the River Mirumae. It was concluded that the secondary treatment can not conserve the sound water environment in river receiving the effluent from sewage treatment plants.
著者
中島 進 青山 勲 八木 正一
出版者
Japanese Society of Water Treatment Biology
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-8, 1994-06-15 (Released:2010-02-26)
参考文献数
21

In order to clarify the mechanism of growth of musty-odor producing cyanobacteria, the effects of iron (III) citrate and iron (III) phosphate as the iron source on the growth of musty-odor producing cyanobacteria Oscillatoria tenuis, Anabaena macrospora, Phormidium tenuis and Oscillatoria brevis were studied using laboratory cultures.The growth of O. tenuis was remarkably suppressed at even high levels of iron (28μ M as Fe) when not-autoclaved iron (III) citrate was used as the iron source. A. macrospora and P.tenue grew better by using not-autoclaved iron citrate as the iron source compared with the use of autoclaved iron citrate. On the other hand, O. brevis was capable of growing even at low levels of iron (2μM as Fe) using autoslaved iron citrate as the iron source. In addition, the growth of cyanobacteria was assessed using iron (III) phosphate as the iron source. When iron phosphate was used as the iron source, none of cyanobacteria except O. brevis were able to grow. Thus, the order of the ability of Fe absorption among musty-odor producing cyanobacteria used in this study was suggested as follows: O. brevis>>P. tenue≥A.macrospora>O. tenuis. The present results and previous studies (Water Sci. Technol., 25: 207-216, 1992) indicate that O. brevis has the ability to utilize a wide variety of iron forms such as Fe (III) -EDTA, FeII (BPDS) 3, Fe (III) -Desferrioxamine B (microbial siderophore) chelates, colloidal iron, iron oxides, and furthermore autoclaved iron citrate and iron phosphate. On the other hand, O. tenuis seemsto have specific requirements for the iron form it can utilize for growth.