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著者
廣田 啓一 佐々木 裕
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, 2000-06-15
著者
宋 正永
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.506-512, 1998-06-05

ハングル(韓国文字)は14個の子音字と10個の母音字を2次元的に組合わせることによって構成される。ハングルの文字構造は定まっており、字素は規則に従って配置される。本論文では、これらの点に着目し、文字構造情報に基づく手書きハングル認識手法を提案する。まず、前分類としてハングルが構造上6つに分類できる点より、傾きを考慮した改良型周辺分布や知識ベースによって対象文字の構造を識別する。分類された構造の内で、基本セグメント(/、\、|、-、○)の数を抽出し各セグメント毎に特徴パラメータを求め、手書きにより生じる個人差の特徴パラメータの変動量をファジィ変数として捕らえ、ファジィ推論を行って認識する。またつながっている綴り文字に対しても検討を行い、字素の切り離し手法を導入した。認識実験としては、参照パターンとは別に男女15人から884文字を書いてもらい実験した結果、95%の認識結果が得られた。
著者
小林 一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.50-60, 2000-06-15
被引用文献数
3

本論文では、人の知的活動は言語の使用によって支えられているという日常言語コンピューティングの考えに基づき、意味をつくりだす方法となるする言いまわしがどのようにテキストの意味を表現するはたらきを担っているかについて考察をおこなっている。その計算機処理への応用として、非言語情報を言語情報で説明することを試み、海外為替の変動を示すグラフからその挙動を説明する文を修辞的に生成する枠組を選択体系機能言語理論を用いたテキスト生成の技術を導入し示している。。この中で、非言語で表現されるマルチモーダル情報を言語情報への関連づけに対してファジィが役立つことを示し、同時に、非言語情報を言語情報へ変換するひとつのアプローチを示している。
著者
秋山 孝正 小川 圭一 奥嶋 政嗣 土田 貴義
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.421-430, 2002-08-15

都市高速道路の適切な交通管理をおこなうためには,各オンランプからの流入交通量の予測をおこない,それにもとづく本線上の交通状況の予測をおこなう必要がある.しかしながら,流入交通量は不規則な変動を示すため,従来法である指数平滑法による予測は困難であった.そこで本研究では,不規則な変動に対応できる予測方法として,カオス理論,ニューラルネットワークを用いた流入交通量の時系列予測方法を提案する.さらに,流入交通量予測値を用いて渋滞シミュレーションによる交通状況の予測をおこない,交通管理への適用性について検討をおこなう.この結果,従来法に比較して予測精度が向上することがわかった.とくに,短期的な流入交通量の変動の予測においては,局所ファジィ再構成法を用いたカオス理論による予測が有効であることがわかった.
著者
中島 信之 般若 裕子
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.761-771, 1993-08-15
被引用文献数
4

ファジィ理論の応用は工学の分野から始まったが, 最近では非工学分野への進出に目ざましいものがある.ことに, 評価, すなわち, 個々の項目に対する評価を統合して1つの総合評価値とするための方法としてファジィ理論の有用性が注目されるようになってきている. 本論文では評価へのファジィ推論法の応用について報告する.ことに制御と推論の質的相違について論じ, その相違がファジィ推論法およびルールの設計にどのような差をもたらすかについてくわしく調べる.また, 応用例「満足度を考慮したデータ検索システム」を紹介する.
著者
新宮 清志 福島 欣哉
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.650-662, 1993-06-15
被引用文献数
7

体育館や展示場などの大空間の屋根を形成するシェル構造は、地震、風などの動的外力を受けている。したがって、シェルの振動解析はこの構造物を安全に設計するために、極めて重要なことである。しかし、これは受け身の立場であり、本論は地震力を受けるシェルの変位および応力をファジィ制御により減衰率を調節することによって積極的に低減しようとしたものである。
著者
伊藤 修 中谷 智良 須藤 晴彦 神崎 克也 渋田 博士
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.195-204, 1995-02-15
被引用文献数
1

オープンショーケースの蒸発器に付着する霜の状態をファジィ推論により推定する方法を開発した。オープンショーケースの蒸発器の除霜制御は真夏時の環境を想定した定時間間隔で行われているのが一般的である。しかし、その着霜量は季節などの外的要因により大きく変化し、従来方法では不必要な除霜操作により庫内温度を上昇させ、商品鮮度の劣化をもたらすなどの問題点を有していた。そこで、我々は蒸発器への霜の付着特性を実験的に解析し、オープンショーケースのインナーダクト内空気温度と蒸発器出口空気温度の差が重要な判断要因となることを解明した。更に、蒸発器への着霜状態を評価するルールを設計した。そして、フィールドテストにより、本方法は着霜状態の通常、異常を明確に評価でき、かつ霜質の変化へも対応可能なことを確認した。
著者
星野 孝総 亀井 且有
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.626-632, 2001-12-15
被引用文献数
1

熟練者の技術を習得する手法として, 機械学習が研究されている.熟練者による教師データがない場合, 機械学習で用いられるエージェントは試行錯誤によって学習を進めなければならない.試行錯誤によって学習する手法として, 教師なし学習の一種である強化学習がある.しかし, 強化学習では, 状態と行動を対としたif-thenルールを用いているため, 状態と行動の組み合わが膨大になり, 大きな問題環境では学習が進まない.これらの問題に対し, ファジィ環境評価ルールにより遷移先状態の報酬見積値を計算し, 学習を進める新しい強化学習を提案する.本手法は, ファジィ環境評価, 環境シミュレータ, MinMax探索アルゴリズムから構成されており, 環境シミュレータを用いて行動集合を生成, MinMax探索アルゴリズムで行動を決定する.さらに, 提案手法をチェスに適応し, GNUチェスとの対戦をさせながら, 学習を行なった.その結果GNUチェスを上回る成績を上げることができ, 本提案手法の有効性を示すことができた.
著者
〓 延輻 辻村 泰寛 玄 光男 山崎 源治
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.947-957, 1996-10-15

実在する多くのコンピュータシステムは, 閉鎖型, あるいは開放型と閉鎖型が混在した混合型のマルチクラス・ネットワークモデルによりモデル化される.このもでる化はM/M/s待ち行列モデルに基づいて行われるもので, コンピュータシステムの性能評価を行う手段として常套的に用いられる.待ち行列理論によるコンピュータシステムの性能評価では, 従来, 指数分布あるいはポアソン分布を仮定して, 到着率やサービス率などを確定値として取り扱ってきた.しかし, 様々な外的あるいは内的な要因により関連するデータが多くのあいまいさをふくんでいたり, それらのデータを十分に得られないというような理由により, 現実のシステムではそれらの値を確定値では与えにくい場合も多く存在する.このような場合, これまでは解析者が過去の経験等により主観的に確定値としてそれらの値を与えて性能評価が行われてきたが, この方法では評価結果が十分に現実の状況を包含しているとは言いがたく, ともすれば解析者の主観に依存した偏った結果になってしまう恐れがある.本論文では, 上述のような状況を改善するために, パラメータの持つあいまいさをファジィ数で表現することにより, M/M/s待ち行列モデルをファジィ化し, さらにこれを用いたマルチクラス・コンピュータシステムの性能評価方法を提案する.これにより, 従来の評価方法よりも実際的で柔軟なコンピュータ・システムの性能評価を行うことが可能になる.さらに, 数値例により提案する手法の有用性を示す.
著者
大西 真一 今井 英幸 河口 至商
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.140-147, 1997-02-15
参考文献数
11
被引用文献数
2

人間のもつ自然な感覚を取り入れた意思決定の一手法に1977年にSaatyによって提案された階層化意思決定法(Analytic Hierarchy Process, AHP)がある.これを拡張したものにファジィAHPがあり, 通常のAHPでは考慮していなかった代替的や補完的な評価を可能にしている.ところが実際にAHPおよびファジィAHPを行っていると代替案の重要度にあまり差がなく選択が困難な場合があり, このようなとき一対比較行列の成分が重要度に対してどのように影響を与えているかを調べることは, 結果の解釈に手がかりをもたらしたりデータの構造を知る上で重要であると考えられる.それらを探索する方法としては現在まで感度分析を用いて2通り提案されているが, データの構造を変化させていたり方法が複雑であるなどの問題がある.また現在までファジィAHPに対する感度分析は提案されていない.そこで本論文ではまず通常のAHPにおいてデータの構造を変えずに比較的簡便に使用できる重要度への影響の評価を提案し, それによりファジィAHPの代替案の重要度への評価も提案する.最後にファジィAHPの感度分析の結果を実際の数値実験例を用いて紹介する.