著者
植竹 勝治
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.57-63, 1991-09-17
被引用文献数
2

牛と人の電気生理学的反応の類似性に基づき、牛にも人と同じ色覚メカニズムが存在すると仮定し、色覚異常の場合には識別が困難な色パネルの組合せを用いて、2者択一の識別学習手続きにより、ホルスタイン種育成牛の色覚検査を実施した。試験には生後約5ヶ月齢のホルスタイン種育成雌牛4頭を用い、野外に設置した迷路型の識別学習装置の左右にランダムに配置した赤と白の色パネルの赤側を報酬側として選択するよう予備訓練した。予備訓練は1セッション12試行とし、供試牛が赤側の識別を学習するまで続けた。識別学習の成立は、牛が12試行中10試行以上報酬側を選択することを基準に判断した。また、訓練の初期に牛が片側への位置偏好を示したので、位置偏好修正訓練を考案し、実施した。予備訓練の後、色覚異常の場合には識別が困難な赤と青緑(第1異常)、赤紫と緑(第2異常)、青と緑(第3異常)の3組の色パネルを用いて、それぞれ前者を報酬側とする識別学習(本試験)を順に10セッションづつ実施した。試行のやり方ならびに識別学習成立の判断は、予備訓練と同様に行った。さらに、本試験期間中に報酬側の識別が学習されなかった色の組合せについては、それが真に色パネル間の識別困難によるものかどうかを追試験により確認した。追試験では、本試験期における牛毎の学習状況に応じて、試験期間の延長あるいは位置偏好修正訓練の導入を行った。その結果、赤と青緑の組合せでは、本試験期間中に、すべての供試牛赤側の識別学習を成立させた。赤紫と緑の組合せでは、逆に、すべての供試牛が本試験の10セッションでは赤紫側の識別学習を成立できなかったが、しかし、追試験期には、すべての牛が赤紫側の識別学習を成立させることができた。青と緑の組合せでは、1頭の供試牛しか本試験期間中に青側の識別学習を成立することができなかったが、追試験によって他の3頭もすべて青側の識別学習を成立させた。したがって、ホルスタイン種牛が人と同じ色覚メカニズムを有するならば、その色覚は正常な3色型であることが示唆された。 日本家畜管理研究会誌、27(2) : 57-63.1991. 1991年5月24日受理
著者
臼井 三夫 坂爪 暁子 森田 一明 大部 吉郎 川名 種夫 松沢 安夫
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.55-61, 1992-09-01
被引用文献数
3

フリーストール牛舎内の搾乳牛(ホルスタイン種、ジャージー種及びガンジー種)を用い、冬と夏の季節の違い及び飼育密度の違いが横臥、起立、反舞、採食の回数とその時間、さらにストールの利用に及ぼす影響について1990年1月および8月に調査した。冬期低密度(8頭/25ストール)、夏期高密度(16および17頭/24ストール)及び夏期低密度(8頭/25ストール)の3区を設定し、10分間隔で連続24時間の観察を各2回実施した。横臥行動は、いずれも午前3時から4時の間に最もよくみられた。その出現回数には区間差はみられなかったが、持続時間は夏期に比べ冬期に長く、高密度区において短くなる傾向にあった。起立行動は横臥行動と逆の関係にあり、その時間は冬期よりも夏期で長かった。反芻及び採食行動の出現回数に区間差はみられなかったが、その持続時間は夏期よりも冬期で若干長くなる傾向があった。また、冬期には横臥反芻の時間が長くなり、夏期には起立反芻の時間が長い傾向が認められた。1頭の牛が24時間の間に利用するストールの数は6.5〜7.1個であったが、1回当たりの利用時間は夏期高密度区で短い傾向にあった。飼育密度が低い場合、利用頻度の高いストールに向かいあうストールの利用頻度が低くなったが、高密度の場合にはこのような傾向はみられなかった。日本家蓄管理研究会誌, 28(2) : 55-61.1992.1992年2月15日受理
著者
萬田 正治 山本 幸子 黒肥 地一郎 渡辺 昭三
出版者
日本家畜管理研究会(現 日本家畜管理学会)
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.55-60, 1993-11-10 (Released:2017-10-03)
被引用文献数
1

牛の視力を牛の学習能力を利用した動物行動学的手法により検討した。そのため二叉迷路型の学習装置を用い、供試牛の前方左右に視力パネルとしてのランドルト環(正刺激)と同寸法の円(負刺激)を提示した。さらに配合飼料を視力パネルの後方に置き、供試牛が正刺激のランドルト環を選択した場合のみ、配合飼料が摂食できるよう学習訓練した。視力パネルの左右交換は乱数表によりランダムに行い、1セッション20試行とし、適合度の検定により、正反応率が80%以上に達した場合、供試牛はその学習試験を完了したとし、その供試ランドルト環を識別できたと判定した。ランドルト環は0.01のものから0.02刻みにその大きさを変えていき、識別できた最も小さいランドルト環の値をその供試牛の視力値とした。供試牛には鹿児島大学農学部付属農場入来牧場生産の成牛5頭を用いた。1号牛はランドルト環の0.08、2号牛は0.04、3号牛は0.07、4号牛は0.08、5号牛は0.07までそれぞれ識別することができた。したがって供試牛5頭の視力値はランドルト環図形ではおよそ0.04〜0.08の範囲を示し、人間に比べて視力が極めて弱いことが示唆された。日本家畜管理研究会誌、29(2) : 55-60.1993.1993年5月31日受理
著者
小林 茂樹 矢田谷 健 高山 昭蔵
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.82-88, 1991-02-25

小型ピロプラズマ症 Japanese Theileriosis (JT症)は、蓄牛放牧時に多発し、放牧牛の発育を著しく遅滞させると同時に、その検査と治療に多大の労力と費用を要する。著者らは、本症発生率の高い公共乳用育成牛放牧場におけるその感染・発症検査、発症牛治療、ならびに放牧牛発育調査を行い、今後の同症の予防・治療対策の一助とした。対象牧場は湿潤冷涼地にあり、放牧密度は0.60〜0.62ha/頭であった。貧血牛(JT症発症牛)は、1987年に比べ夏季降水日数および降水量の多かった1988年に、入牧後早期に増加した。1988年におけるJT症の高い発生は、環境要因として降水日数および降水量の多かった気象条件に起因する草地管理不良(放牧残草の枯死・腐敗など)からダニなど媒介昆虫の繁殖が旺盛となったことが、主な原因と推察された。1988年放牧牛については、入牧後1ヶ月でTheileria sergenti感染率が61%に達した。本原虫感染に基づく発症は、パラインフルエンザ3型およびアデノウイルス7型ウイルス等の感染が間接的に関与したと考えられた。1988年入牧牛の入牧時月齢とJT症発症・治療牛割合との関係は、不明確であった。同じく入牧時体重と同症発症・治療牛割合との関係も認められなかった。発症牛の治療に殺原虫剤としてアミノキン・ナフトエートとジアゾアミノベンザミッドを、補液剤として栄養加リンゲルを用いた。治療開始時ヘマトクリット値(Ht値)は17.9±1.7%で、治療日数は8.1±5.2日であった。1988年春入牧牛の5ヶ月間の1日平均増体重は、発症・治療牛で306±199g、非発症・治療牛で530±234gであった。発症・治療牛では、放牧開始時月齢と無関係に増大量が小さかった。 日本家畜管理研究会誌、26(3) : 82-88.1991. 1990年9月3日受理
著者
市川 忠雄 大西 啓之 梅津 崇慎 市川 意子 野附 巌 中野 光志
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.53-61, 1994-10-25

青森県下の20戸の酪農家について、夏、秋、冬の3回100項目からなる「畜舎環境衛生改善調査表」を用いて調査を行なうとともに、このうちの4戸について温熱環境やアンモニアガス濃度測定を行なった。さらに、この4戸において2週間間隔で全搾乳牛の乳房炎検査を分房乳サンプルについてCMT変法で実施し、環境調査の得点と乳房炎検査成績との関係を検討した。20戸の環境調査の総合平均得点は65、66および67点とわずかだが調査ごとに改善がみとめられた。しかし、調査項目の中項目別に各配点数を満点としてその得点割合をみると、「搾乳の衛生管理」と「牛体の管理」が3回の調査ともに60%に達せず、他の中項目の得点割合と較べて低かったので、これらの項目を重点的に改善を計る必要が感じられた。朝搾乳前に測定した畜舎内外の温度差は、夏から冬へと季節か進むにしたがって平均0.3、1.7、3.6℃と大きくなったか、農家間に平均して1.4℃の違いか認められた。測定した4牛舎とも閉鎖型であるが断熱材は使用せず、夏季には開放部をできるだけ開放していたので、舎内風速も農家による違いが大きく、とくに夏季には6-0.3m/sと差があった。アンモニアガス濃度は平均して夏1.8ppm、冬4.2ppmであったが、舎内外の温度差が大きく舎内風速が低い農家で高かった。上記4戸における分房別乳房炎陽性率は、秋から冬にむかって全般的に低下の傾向を示したが、平均して4〜10%前後で推移した。全13回にわたる乳房炎検査成績を陽性反応の凝集程度とその発現頻度に応じてスコアー化し、農家ごとに1分房当たりの価として環境調査成績の平均得点と比較した。乳房炎スコアーが0.40と最も高かった農家の環境調査得点は57点と最も低く、逆にスコアーが最も低い農家は74点の得点であった。盲乳発生状況と畜舎構造、とくに牛床長の適否や牛繋留方式との関連について検討した。日本家畜管理研究会誌、30(2) : 53-61.1994.1994年6月8日受理
著者
小川 貴代 Kordzo Kpesese Wogbe 中辻 浩喜 諸岡 敏生 秦 寛 近藤 誠司 大久保 正彦 朝日田 康司
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.75-84, 1996-02-15

積雪・寒冷地における乳用雌牛の放牧を取り入れた周年粗飼料主体育成を検討するため、北海道大学農学部附属農場と附属牧場においてホルスタイン種雌牛計92頭を供試して8年間にわたる一連の試験を実施した。供試牛を、4ヵ月齢から初回分娩時まで通年舎飼で濃厚飼料を2kg/d給与した対照群(C群)および放牧時は濃厚飼料無給与で舎飼時の濃厚飼料給与量を1kg/d以下とした粗飼料主体群に配置した。粗飼料主体群はさらに春夏(4〜9月)生まれのGM群と秋冬(10〜3月)生まれのGE群に分類した。育成期間を4〜10ヵ月齢の前期、11〜16ヵ月齢の中期および17ヵ月齢〜初回分娩時までの後期に区分し、育成ステージ別の成長と繁殖成績を調査した一初回分娩以降は全群同一の飼養管理を行ない、乳生産成績を調査した。結果は以下の通りである。1)分娩時の体重および牛体各部位の測定値に3群間で有意な差はなかったか、全育成期を通じた日増体量はGM群とGE群でそれぞれ0.61、0.62kgであり、C群の0.72kgに比べ有意(P<0.05)に低かった。2)粗飼料主体群の日増体量は舎飼時に低く放牧期に高いパターンを示し、育成前期と後期はGM群か有意(P<0.05)に低く、育成中期はGE群が有意(P<0.05)に低くかった。3)舎飼時の日増体量は濃厚飼料給与量か少ないほど低く、その傾向は育成前期で顕著であった。4)放牧を育成前期に取り入れた場合の日増体量は、育成中期および後期の放牧した場合に比べ低い傾向にあった。5)放牧時の日増体量と放牧前の舎飼時における日増体量との間に有意(P<0.01)な負の相関が認められた。6)粗飼料主体群は初回種付け月齢がC群より1ヵ月以上遅延し、GM群は授精回数か多く受胎率が低い傾向にあった。7)初産乳期における乳生産量に3群間で有意な差は認められなかった。8)積雪・寒冷地における乳用雌牛の放牧を取り入れた周年粗飼料主体育成において、秋冬生まれの牛は4ヵ月齢から粗飼料のみでの育成か可能であるか、春夏生まれの牛では育成前期の舎飼時に濃厚飼料の補給か必要であることか示唆された。日本家畜管理研究会誌、31(3) : 75-84.1996.1995年8月28日受付1995年11月2日受理
著者
安江 健 近藤 誠司 大久保 正彦 朝日田 康司
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.61-68, 1993-11-10
被引用文献数
4

山地傾斜地における放牧地の地形が牛群の食草および休息時の牧区内分布に及ぼす影響を検討する目的で, 夏季放牧期間中(7月-9月)、5頭のホルスタイン種育成牛と32頭のヘレフォード種育成牛からなる牛群を、標高差が約60m(標高150-214m)で面積9.8haの牧区に放牧し、24時間の行動観察を計6回行った。牧区内各標高別区域および樹林地、谷、平坦部や斜面の方角に基づき分類した6つの小区画における食草および休息時間を、各行動の総時間に対する割合として算出し、面積比に基づく期待値との差をそれぞれX^2検定により検定した。この時、牛群の食草、休息行動の日内変化に基づき、1日を昼間(8-16 : 00)と夜間(20-4 : 00)および朝夕(4-8 : 00、16-20 : 00)の3つに分類し、解析を行った。得られた結果は次の通りである。1)標高ごとの各行動時間では、昼間の食草時間の63.5%、休息時間の79.4%が牧区内低標高区域(160-170m)で観察され、夜間の食草時間の67.9%、休息時間の75.9%が牧区内高標高区域(190-210m)で観察された。1日全体での食草時間は特定の標高別区域に偏ることはなかった。2)小区画ごとの各行動時間では、昼間の休息時間は南向き斜面(38.8%)と平坦部(51.0%)に有意(P<0.01)に偏った。昼間の食草時間の割合は南向き斜面、東向き斜面および平坦部で47.9、21.3、22.9%であり、南向き斜面の47.9%は期待値よりも有意(P<0.01)に高かった。1日全体での食草時間は、いずれの時間帯にも食草行動が行われなかった樹林地を除き、特定の小区画に偏ることはなかった。3)各小区画における総食草時間と積算放牧地草現存量から、全観察を通しての放牧地草現存量1kgDM当たりの食草時間を小区画ごとに算出した結果、現存量1kgDM当たりの食草時間は平坦部が他の小区画よりもやや低い傾向にあったが、期待値と比べて有意な偏りではなかった。日本家畜管理研究会誌、29(2) : 61-68.1993.1993年6月24日受理
著者
大城 政一 中前 均 古田 賢治 平川 守彦 日越 博信
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.33-38, 1995-10-31
参考文献数
15

昼夜点灯下ヤギの反舞行動への3回給飼及び4回給飼の影響を検討した。昼夜点灯下で飼育しているザーネン雑種雌ヤギ5頭を供試した。1日の給飼時間は3回給飼実験で00 : 00、08 : 00、16 : OOとし、4回給飼実験では00 : 00、06 : 00、12 : OO、18 : 00とした。その結果、反舞行動は3回給飼実験より4回給飼実験において有意に活発であった。また、いずれの実験においても給飼後1時間の反芻行動は不活発であった。1反芻当たりの反芻時間・再咀嚼時間・再咀嚼回数は3回給飼実験より4回給飼実験において有意に活発であった。採食行動は3回給飼実験より4回給飼実験において有意に活発であった。また、両実験において採食行動の日内変動についてみると、給飼後1時間に採食行動が活発であった。給飼後1時間における反芻行動の減少は採食行動の増加によるものと考えられた。給飼後1時間における採食行動の増加と反芻行動の減少は3回給飼に比較して4回給飼において小さく、給飼回数の増加に従って24時間の反舞行動と採食行動が特定の時間帯に片寄らず分散する傾向が示唆された。日本家畜管理研究会誌、31(2) : 33-38.1995.1995年5月18日受付1995年8月15日受理
著者
森田 茂 平野 正己 西埜 進
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.75-81, 1991-02-25

反すう家畜の採食行動に及ぼす飼料給与順序の影響を明らかにするため、各飼料給与時に観察された採食期(採食開始から終了まで)を採食期継続時間により分類し、採食を継続する確率および採食期回数から検討した。供試動物にはホルスタイン種去勢牛8頭を用いた。給与した飼料は、ペレット状配合飼料と細切2番刈乾草である。これら2種類の飼料の給与順序を変え、先に給与した場合(先給与)と後に給与した場合(後給与)の各飼料の採食量、採食時間、採食期回数および採食を継続する確率を比較した。1日当り採食量および採食時間は乾草において先給与の方が後給与より有意(P<0.05)に多かった。しかし、配合飼料では差は認められなかった。両飼料の採食期とも採食継続時間の分布から、採食を継続する確率の異なる4分以下の採食期(タイプA)と4分を超える採食期(タイプB)に分類された。タイプAの採食を継続する確率は、乾草での先給与の方が、配合飼料では後給与の方が高かった(P<0.05)。これに対し、タイプBの採食を継続する確率は、いずれの飼料においても先給与の方が後給与より有意(P<0.05)に高かった。各タイプの採食期回数は、乾草のタイプBでのみ有意差(P<0.05)がみられた。また、各採食期より求めた採食時間においても、乾草のタイプBのみで給与順序による差が認められた(P<0.05)。 日本家畜管理研究会誌、26(3) : 75-81.1991 1990年2月10日受理
著者
裕森 誠司 小松 守 青木 マルタ 荒井 敢太
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.87-89, 1994-03-07
被引用文献数
2

The Akita Prefectural Bureau has planned reindeer farming as a project to promote the livestock industry. It seems that reindeer is a useful animal resource, but the behavior of it and the behavioural changes between reindeer and Japanese native Sika deer has never been reported in Japan. Present study is useful for the development of reindeer farming. Behavior is easily affected by the feeding environment, therefore this study targeted adult reindeer and Yeso Sika deer (male and female) fed under the same conditions. Observation of both deer species was carried out for 3 hours between 8 a.m. and 11 a.m. The values of "Concentrated feed intake" and "Rumination" are high m the reindeer data, but these points cancelled each other out. This contradiction would be due to the present short period observation. Therefore a longer period of observation is necessary for a broader understanding.Jpn. J. Livest. Management, 29(3) : 87-89,1994. Received November 8,1993.