著者
笹田 正明 藤井 正美 斉藤 威 コトフ Yu.D ゼレンチコフ N.I.
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.13-18, 1999-01-22
被引用文献数
3

White defects(W.D.)on CCD determine the lifetime of TV camera on a manned space station. CCD is sensitive to cosmic ray compared with other semiconductor devices. Two TV cameras are terminated after 4 years operation in "MIR", even though other equipment are using after 9 years operation. The results of flight experiment and ground irradiation experiment are compared with each other to generate dark-current increasing. When pass an ion or neutron in a Pixel, it generate the "Flash" event as single event. Multi Pixel Flash phenomena is discussed.
著者
小畠 武 松田 一朗 青森 久 伊東 晋
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.32, pp.25-28, 2010-07-26

近年,現実のシーンにCG映像などの視覚情報を重畳して呈示する拡張現実感(Augmented Reality:AR)に関する研究が盛んである.本稿では,ARのためのインタラクティブな映像呈示法として,頭部搭載型プロジェクタから直方体の手持ちスクリーンに映像を投影するシステムについて検討する.直方体スクリーンの頂点には赤外線LEDによる不可視マーカが取り付けられており,これを頭部のカメラで撮影し,パーティクルフィルタに基づいた追跡アルゴリズムを適用することで,その位置および姿勢情報を推定する.その結果に応じてユーザの視点に対応したCG映像を生成し,スクリーン上に投影することにより,直方体内部の仮想物体を覗き込むような感覚をユーザに与えることが可能となる.
著者
沢田 健志 須賀 卓 斉藤 正典 池田 哲臣 高橋 泰雄 影山 定司 大野 秀樹 大塚 国明 堀江 力
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.41, pp.1-6, 1998-08-21
被引用文献数
4

電気通信技術審議会において昨年9月策定された地上デジタルテレビジョン放送暫定方式の原案(伝送部分)の仕様に準拠した伝送実験装置を試作した。地上デジタル放送の標準化に寄与することを目的に、本装置を用いて暫定方式原案の動作検証と性能評価を行っている。ここでは、装置の概要について報告する。
著者
菰田 卓哉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.49, pp.41-44, 2002-07-12

SID'02が5月19日〜24日まで、アメリカBostonのHynes Convention Center で開催され、約1万名を越える参加者でにぎわった。FEDのセッションは、口頭発表4件、ポスターセッション6件の発表があった。電子源の種類としては、スピントタイプの発表はなく、カーボンナノチューブとBSDタイプの発表がメインであった。特に、BSDについては、ガラス基板上でのフルカラーディスプレイのデモが行われ、また、韓国のKISTがBSDの基本特性の追試を行った発表があった。カーボンナノチューブ関連では、動画表示の試作機のデモがあった。展示会は260社あまりが出展していたが、有機EL関連の展示が多かった。
著者
Wang Kedian Xu Haibo Chen Zhonghuai
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.58, pp.485-490, 2000-10-20

Stereo display is one of the key technologies of Virtual Reality(VR), and is a basic requirement of a VR system. VR is a kind of hi-tech in Computer Science, which combines the most preeminent new results of several technologies such as CG, multimedia, display and computer simulation technology. This paper researches stereo displaying system on PC platform. On study of the mechanism of stereo vision, the importance of binocular parallax to generate stereo vision is explained, and different vision effects due to different types of binocular parallax are also analyzed and compared. A binocular-intersected projection model is proposed to generate stereo pairs, and this model is introduced into the opular 3D modeling system 3DS MAX to implement stereo displaying in one of the system windows. By using the LCD shutter glasses, the stereo displaying of static BMP pairs and bi-sequece AVI files generated using the binocular-intersected projection model can be observed. The shift from bi-sequnce AVI to mono-sequence AVI and stereo displaying of mono-sequence AVI are also expatiated. A real time stereo displaying system depending on hardware capabilities of display card is also realized in this paper. Through transforming .3rd files exported by 3DS MAX to .x files 3D models in .x files can be loaded and stereo-displayed by the system. Illumination, textures and material functions are provided, and mutual controls such as pinning and rotation of models are also supplied. Predefined AVI can be played. The advantage of this stereo displaying system to common 3D-display system is that the depth of the image can be felt. A very good stereo vision effect can be obtained; the program's execution is fast. The system is cheap and can be applied in products exhibition, CAI and entertainment.
著者
野村 正英 高橋 剛夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.42, pp.75-80, 1999-07-02

厚生省が科学特別研究として行った「ポケモン事件」の際発生した光感受性発作についての調査研究報告は、ビデオ映像の視聴によって内容依存型VDT障害が広く生じ得ることを示している。我々は、光感受性者を対象に脳波測定の臨床検査を行い、ビデオ映像に含まれるフリッカーによって引き起こされる光感受性健康障害が、野村によって提案された適応型時間フィルターによって防止できることを見い出した。
著者
宮田 俊弘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.67, 1999-11-05

1999年9月6日から9日まで、ドイツ、ベルリン市で開催されたThe 19th International Display Research Conference(Euro Display '99)について報告する。ここでは、発光型ディスプレイ分野の発表の中で、特に有機および無機エレクトロルミネッセンス(EL)並びに電界放出ディスプレイ(FED)に関連するセッションで発表された論文の内容を要約して紹介する。発表件数は、有機LEDが7件、無機ELが11件そしてFEDが7件であった。
著者
小林 直樹 石橋 聡 一之瀬 進
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.33-38, 1999-01-21

MPEG-2 transcoding scheme is proposed as scalable transmission system for a video-on-demand system is described. In this system video contents encoded by MPEG-2 are transmitted to receiver terminals via communication lines that have different bit rate. A transcoding technique that directly converts a bit stream encoded by MPEG-2 into a lower coding rate stream without decoding is proposed. The transcoder called Trampeg includes size reduction and frame drop approach. The experimental results show that an MPEG-2 stream of 6 Mbps is able to be transcoded into a stream of 1.5 Mbps-300 Kbps.
著者
高野 邦彦 尾花 一樹 和田 加寿代 田中 武 久保田 智紀 佐藤 甲癸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.56, pp.7-10, 2002-08-30
被引用文献数
3

動画ホログラフィは,自然な立体感が得られる電子式立体ディスプレイ実現のための技術として期待されている.特に白色再生法は,表示像のカラー化に応用するという点で有効であると考えられる.これまでに3枚のLCDパネルを用いたカラー再生法が検討されている.しかし,表示素子が複数になることからカラー再生時に重要となるRGBの回折光の位置調整機構が複雑になっていた.それに対して本手法では回転式カラーフィルタによりカラー再生に必要となる波長光を時分割抽出し,これと同期させた,単板式DMDパネルにRGBのCGHを時分割形成してカラー立体像の表示を行った.そこで,本稿ではDMDパネルを用いた再生法について採り上げ,一灯の白色光源と単板素子でカラー立体像表示装置の構成が可能となることを示し,装置簡略化への可能性を提案する.
著者
上田 和彦 窪園 猛
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.74, pp.27-32, 1997-11-28
被引用文献数
1

ビデオカメラ等に幅広く使われるインタライントランスファ型CCD撮像素子の構造を活かし駆動を工夫することにより, 動きぶれのない画像を従来の数十倍の感度で得るシステムを開発した.本システムは産業用画像検査、連続画像獲得、動物体計測等の用途に応用可能である.
著者
三吉 秀夫 綿貫 啓子 中沢 正幸 向井 理朗
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.44, pp.9-12, 2002-06-28
被引用文献数
1

人間同士のコミュニケーション手段であるマルチモーダル対話をマンマシンインタラクションに応用したマンマシンインタフェースは,次世代のユーザインタフェースとして有望視されている.我々は,マルチモーダル対話によって計算機と対話し,ネット検索等のタスクを実行するインタフェースエージェントMAICOを試作した.本稿ではMAICOの概要を述べる.
著者
高橋 裕樹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.46, pp.7-10, 2008-10-23

SIGGRAPHは, CG(Computer Graphics)とInteractive Technologyに関する国際会議である.今年は,8月11日(月)から8月15日(金)までの5日間に渡りLos Angeles, California,USAのConvention Centerで行われた.本稿では,SIGGRAPH2008で発表された論文の一部を概説する.
著者
山分 茂浩 小室 憲司 猪口 敦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.32, pp.17-20, 2002-05-24

これまでTV送信設備において、様々な冗長システムが提案されてきた。デジタル放送の導入に伴い、クリフ・エフェクトによる放送エリアヘの影響を避けるため、装置の故障時や保守作業時においても出力を低下させないシステムが望まれている。また、アナログ送信機との併設の必要性から設置面積の少ないシステムが必要とされる。本稿では、これらの要求に応えるために一台の予備送信機で複数の現用送信機のバックアップができるN+1送信システムを開発したので、その構成及び特徴を紹介する。
著者
高星 英明 斉藤 準 石尾 俊二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.15, pp.9-14, 2002-02-15

最大6k0eの磁場中においてMFMを用い面内磁気記録媒体の磁気クラスターの観察を行った.磁気クラスターは印加磁場の増加に伴い磁極集中型→磁気vortex→"⊂"型構造の3段階の消滅過程を辿った.また,磁気クラスターの変化に不均一性が見られる箇所や場所によって再現性のあるMFMコントラストを確認した.これらは局所的な磁気特性の不均一や媒体表面形状によるものであると考えることができる.これらと磁気クラスターとの相関を明らかにすることは今後の媒体ノイズの起源の解析に重要である.
著者
因 雄亮 高橋 淳史 大家 敬士 平野 研人 樋口 政和 川崎 秀二 小池 淳 村上 仁己
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.73-76, 2010-02-27

近年,携帯電話端末上でコミックを閲覧する機会が増えている.コミックを携帯電話画面上で閲覧するには,携帯電話の画面サイズと解像度が十分でないため,コミックをコマ毎に分割し,整列する必要がある.そこで,我々は輪郭走査を用いた高速かつ高精度コミック閲覧用コマ分割システムを開発し,現在商用化されている手法との比較,特性評価を行った.
著者
松永 孝治 飯田 正博 西田 孝史 大久保 英彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.57, pp.9-12, 2002-09-06

「FIFA2002ワールドカップ」(日本,韓国共催)のスタジオパート,およびハイライト番組をバーチャルセットシステムを使って生放送した.3次元リアルタイムCGソフト「vizrt」(vizrt社製)とハイビジョン描画システム「AV-VS3000」(松下社製)を組み合わせたバーチャルシステムの構築は今回初めてである.ペデスタルカメラ用とクレーンカメラ用の2式のバーチャルシステムを1台の制御PCで制御する構成とし,カメラデータのフォーマット変換およびvizrtのシーンの外部制御のためのプログラムを開発した.
著者
角 文雄 中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.181-186, 2003-02-04

セルアニメーション制作における時間と労力の効率化のために,再利用可能なアニメーションクリップをデータベースとして提供するシステムを構築した.本論文では,セルアニメーションの中でもリミテッド・アニメーションに焦点をあて,アニメータが効率よく動画を生成できるデータベース環境及び支援ツールをについて提案する.標準モデルを特定するモデルデータ,人間や動物の体全体の動き(歩く,走るなど)や,顔の表情のアニメーション(笑う,泣くなど),自然現象(火,水,雨,雪,風など)といった再利用し易いあるいは,動きの標準として参考になる素材アニメーションをデータベースとして提供している.アニメータが既存素材を再利用して,望む動画を効率よく生成するための汎用的な基礎技術及び応用技術,アニメータが使い易いユーザインターフェイスを検討し,その成果を反映したシステムとした.
著者
溝端 竜也 森岡 康史 東野 武史 塚本 勝俊 小牧 省三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.37, pp.39-44, 2008-09-25

複数のアクセスポイント(AP:Access Point)に接続可能な無線LAN環境においては,負荷が特定のAPに集中し,そのAPに接続する端末の通信品質が劣化するという問題が発生する.これに対し,様々なロードバランシング手法が提案されてきた.ところが,既存の手法では全てのAPが異なる周波数の無線チャネルを使用することを前提とし,各AP間のロードバランシングを行うため,複数のAPが同一チャネルを共有する環境には対応していない.この問題を解決するには,無線チャネルのトラヒックロードに基づくAP選択手法が必要となる.本稿ではチャネル間のロードバランシングを実現するためのAP選択手法を提案し,その効果をシミュレーションにより評価する.
著者
小清水 郁 上岡 英史
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.36, pp.27-32, 2009-09-24

本研究では,モバイル端末が無線LANに接続する前にそのネットワーク利用状況を把握し,どの程度のスループットが得られるかを推定する方式について検討する.もし,十分なスループットが得られないと判断した場合は,端末自らネットワークへの接続を辞退し,ネットワーク状況が改善された場合に接続するという,端末の自律的アドミッション制御方式を提案する.本方式によって,ネットワーク全体の利用効率を高めることが可能となり,最終的には各ユーザの満足度を上げることにつながる.本稿では,無線LANパケットの再送率を利用した本方式の実現方法について述べ,フィールド実験によって得られた結果をもとに提案の有効性について報告する.