著者
紺家 裕子 椎尾 一郎
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 36 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.179-182, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

映像,演劇などの作品における聴覚障害者向けバリアフリー対応として字幕の付与がある.しかし,演劇等ではほとんど付与されていない.また,演劇鑑賞においては,皆が集まって観劇するため楽しみ方はほかの観客の反応にも大きく影響される.私たちは,演劇における字幕付与方法および観客の反応を表示する仕組みを提案して実装,演劇公演にて利用した.
著者
松浦 正史
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.115-116, 1995

普通技術教育の必要性について清原の考え方を現代や近未来の社会に適合させ,さらに,人間生活や生徒の人間発達の機能的な側面からの重要性等を示した.高度な技術社会の維持には国民の高度な技術的水準の必要から,高等学校における普通技術教育を提唱した.
著者
山野井 一夫 辻岡 国治 宮川 貴子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.325-326, 2007

SNS(Social Networking Service)は、閉鎖された空間で人と人とのコミュニケーションをサポートするソフトウエアである。筆者らは、PHPを使ったWebページに作成したモジュールを容易に組み込むためのデコレータ機能をもつSNSシステムを開発した。Usagi SNSは、MVC(Model View Controller)モデルを用いたフリーソフトのOpenPNEをベースに独自にデコレータ機能を追加し、アンケート機能やアルバム機能などの必要なモジュールを容易に追加拡張できるようにした。
著者
小原 豊
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.163-166, 2005

本稿の目的は,国際教育協力分野の教員研修による成果を持続・普及させる一助として授業アーカイブスのあり方に関する若干の考察を行い、その基本的な問題点を整理することである。レクチャ、エキスパート、トレイニーの3っのカテゴリー別でアーカイブスの役割を述べた上で、その問題点を技術面(ファイルサイズと配信方式、データ収録・編集技法)、運用面(研修員のICT能力拡充、メンタリング、省力化、キラーコンテンツ確保)、法規面(著作権、肖像権、個人情報保護)から整理した。
著者
宮野 純次
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.419-420, 2007

NPOの自然活動リーダーと大学・短大の教師の卵たちとが連携しながら,小学生を対象としたジュニア自然大学「こどもゆめくらぶ」で,自然観察や畑での栽培活動,自然文化(自然工作,科学教室,自然とのふれあい遊び,紙芝居)活動を実施している。多世代交流の場となり、こども,リーダー,サブ・リーダーは,驚きや発見を共有し,互いに影響を受けながら,互いに影響を与え合っている。
著者
塩澤 友樹 須藤 雄生
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 36 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.1151-154, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

本研究の目的は,生徒自身が標本抽出におけるランダム性と標本サイズの重要性を実感できる教材を開発し,その教材を用いた授業実践を行うことで,標本調査の指導への示唆を得ることである。この目的に対して,本研究では,「標本調査のウソ」,「標本調査の仕組み〜視聴率調査の模擬実験〜」の2つの教材を開発し,その授業実践を行った。その結果,本教材を通して,生徒達は自分達なりに調査の問題点を議論し批判的に検討できること及び,実験を取り入れることで,実感を伴ってランダム性と標本サイズに対する理解を深めることができることの2つが示唆として得られた。
著者
阿部 好貴
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 37 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.244-247, 2013 (Released:2018-05-16)

本稿では,Chevallard(2007)の論考に基づき,「文化的手ほどき」として数学的リテラシーの捉え方の再考をおこなった。本稿の主張は,文化的手ほどきとしての数学的リテラシーを,数学的モデル化という数学の方法から包括的に捉えることが,数学の方法の構造化に対して有効である,ということである。そして,このように数学の方法を包括的に捉えた上で,数学の方法の構造化のためには,以下の3点の課題を解決することが必要であることを論じた。①「思考による抽象」との接続,②一般化との接続,③内容との接続。