著者
大本 義正 三宅 峰 箭内 亮太 西田 豊明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

特定の対象への選好構造を推定することは、人間の意志決定を助ける際に重要な手がかりとなる。このような選好構造は、検討を重ねることで変化していくことが考えられる。本研究は、検討の中で変化するユーザの選好構造を、生理指標や非言語情報によって推定しながら意志決定を助けるシステムの開発を目指した。実験の結果、開発したシステムを利用した場合の方が最終的な意志決定に対する満足度が有意に高いことが示された。
著者
大曽根 圭輔 鬼沢 武久
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では,ポーカーゲームを対象にして,人間と意見を交換しながら戦術を獲得するコンピュータエージェントを提案する.コンピュータエージェントは,ファジィ事例ベース推論を用いて意思決定を行い,人間プレーヤーにアドバイスを提示する.そして,プレーヤーからゲームに関する意見が出た場合は,意見を事例データベースに格納し,過去の戦術と統廃合することで,新たな戦術を獲得することを目指す.
著者
宮井 康宏 上西 啓介 松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究は、他者の行動を示すことによる人々の行動の変化を検証した。具体的には、ペットボトルのキャップ分別行動を対象とし、ゴミ箱の違いによる分別率の変化をみた。ゴミ箱は、キャップ穴が開いているだけのゴミ箱と、キャップ箱を付け他者が入れたキャップがわかるゴミ箱、カウンターによりキャップの数を表示するゴミ箱を用意した。最も分別率が高くなったのは、数を表示するゴミ箱であり、次にキャップ箱付きゴミ箱となった。
著者
杉原 貴彦 村田 剛志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

Freyらが提案したメッセージ交換型クラスタリング手法であるAffinity Propagationを用いてネットワークからのコミュニティ抽出を行った. メッセージとして頂点間の類似度を用いて実験を行い, いくつかのネットワークにおいては比較的高速な時間で高いモジュラリティを もつコミュニティの抽出に成功した. また,この手法が有効なネットワークの特徴についての考察も行った.
著者
金 英子 Lin Ching-Yung 松尾 豊 石塚 満
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

実世界のネットワークの本質は動的に変化する。企業は、他の企業と提携・合併・買収などを続けることで、これらの関係から正と負の影響を受けている。その結果、企業の価値は変わっていく。本研究では、Web上に公開されているニュース記事から、変化する企業のネットワークを自動的に抽出する。そして、動的ネットワークから企業の価値に影響を与える構造的要素を分析し、企業の価値を予測する。
著者
Horie André Kenji 石塚 満
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

Given a small dataset of semantic relations, the present work provides a method for qualitatively and quantitatively analyzing and expanding it through a bootstrapped clustering process using the Web.
著者
松井 宏樹 林 慶樹 野田 五十樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

株取引における執行戦略の一つである出来高加重平均に基づく分割発注(VWAP)では,執行の基準となる一日の出来高の推移(ボリュームカーブ)を推定することが執行リスクの低減のために重要である. 本研究では,野田の提案する機械学習における再帰的ステップサイズパラメータ調整法(RASP)により,前日までのボリュームカーブから当日のボリュームカーブの推定を試みる.
著者
松井 和宏 佐藤 晴夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

金融市場における自動取引戦略を探索するためには、 訓練時とテスト時で探索空間の形状が変化する問題に適切に対応する必要がある。 著者らはこの問題に対して、GAにおける個体評価に近傍評価法を 導入している。本研究では、この近傍評価法をさらに発展させるために、 探索空間中での近傍形状の拡張、及び近傍探索の高速化を検討する。 実験の結果、提案手法が良好な結果を示すことを確認した。
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

囚人のジレンマにおける被験者実験において被験者がほぼ100%協力するメカニズムの開発に成功している.メイト・チョイス・メカニズムである.被験者がどのように行動しているのかに関わるゲーム理論的な仮説は複数(ナッシュ均衡,サブゲームパーフェクト均衡,進化論的に安定的な均衡など)存在し,実験データから「弱支配された戦略のバックワード消去」のみがサポートされている.この行動原理と脳機能計測法の一つである近赤外光脳機能イメージング装置(fNIRS)を用いた実験解析の関連がどのようになっているのかが本報告のテーマである.さらには,今回の研究を通じて,神経経済学実験を行う上での脳機能計測の問題点やその対処法などについても検討したい. 特別セッション
著者
小笠原 宏樹 加藤 昇平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

ロボットが人間同様に個々の環境に応じて独自の個性を獲得することは,人間のロボットに対する感情移入度を向上させると考えられる.本稿では,個性を決定付ける要因として「性格」に着目し,サイモンズの養育態度尺度と対人感情の心理モデルを基に,ユーザの行動選択傾向からロボットの性格付けを行う手法を提案する.本手法をロボットに実装し,インタラクション実験を行った結果,本手法による性格付けの有効性を確認した.
著者
高橋 佑輔 井上 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では、ガボールフィルタを用いて各々の波の方向のエッジを検出し、スケール、回転変化にも対応した、ジェスチャ識別の為の指を精度よく捉える特徴点自動抽出の提案をする。提案手法では、対象となる画像から背景差分により手領域を抽出しガボールフィルタを用いて手が画像上に持つ方向性の情報を画像として抽出する。また各々のフィルタリングされた画像を局所的に比較することで指先に特化した特徴点の抽出を試みる。
著者
加納 政芳 戸本 裕太郎 中村 剛士 小松 孝徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本稿では,オノマトペが持つ音響的な特徴を用いて,オノマトペの類似関係を2 次元平面上に表現することを提案する.具体的には,ニューラルネットワークの恒等写像学習によって,多次元オノマトペ特徴を2次元に圧縮し,その空間内でのオノマトペの配置からオノマトペ間の類似性を判断・推測できるようにする.提案手法の有効性をアンケート調査によって確認した結果,「従来の辞書よりも理解しやすい」などの評価を得た.
著者
古川 まき 鈴木 泰博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

遺伝的アルゴリズムやマルチエージェント系(Ant Colony Optimization)では解探索の高速化のためエリート選別と解候補の多様性の維持が必要であるが、それらを自動調整することは困難であった。本論文はミツバチの採餌行動に着想を得たアルゴリズムによってエリート選別を行う際の閾値を自動調整するモデルを巡回セールスマン問題を対象に作成し、その評価と考察を行う。
著者
神嶌 敏弘 赤穂 昭太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

機械学習技術の進展に伴って,その応用範囲が広がっている.その応用範囲に,はローンにおける与信の予測や人事など社会的に影響を及ぼす事例も含まれる.こうした判断をするときに,人種・性別・出生など社会的公正さを欠いた条件に十分に配慮する必要がある.従来手法では,これらの条件への中立性が保たれない問題があるため,それを是正する正則化手法を提案する.
著者
大野木 碧 内田 渉 山田 直治 礒田 佳徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,ブログや口コミサイトなどのCGMに含まれる評判を参考に,施設を検索するユーザが増加している.モバイル端末を使って施設検索を行う場合,施設ごとに記述された評判を,候補の施設全てに対して確認するのはユーザにとって負担が大きい.そこで近接した施設の類似する評判を集約して地図上に提示し,ユーザが選択した評判に基づいて該当する施設を検索できるシステムを提案する.さらに本システムの有効性について述べる.
著者
中山 浩太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

筆者らは,Wikipediaを解析することで大規模な連想シソーラス「Wikipediaシソーラス」を構築してきた.バージョン3では,連想関係だけでなく,半教師あり学習によるクラス分類や,Web検索を利用した精度向上アルゴリズムなどを摘要している.本発表では,構築手法とアルゴリズムの詳細について,デモを交えて紹介する.
著者
櫻井 祐子 横尾 真
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

検索エンジンでキーワード検索を行うと,検索結果と共に関連する広告が表示される.広告の掲載順位は,広告主がキーワードに対して入札を行い,その入札結果に応じて決定される.このようなオークションは,検索連動型広告オークションと呼ばれる.本論文では,検索連動型広告オークションにおいて,広告主の表示方法に関する選好を考慮し,掲載数を最適化する検索連動型広告オークションメカニズムの提案を行う.
著者
石井 聡一 福原 知宏 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本研究では,アフィリエイトスパムのフィルタリングを目的とするアフィリエイト分析支援システムを提案する. 提案システムでは利用者からのアフィリエイトID,URL,商品名をクエリとし,クエリに応じてアフィリエイトIDが出現するブログ数,商品数,価格帯,商品ジャンル等を解析する. これによって,複数のブログサイトにまたがったアフィリエイタの分析やアフィリエイタの掲載商品の傾向の分析が可能となる.
著者
村田 博士 小野田 崇 山田 誠二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

我々は,対話的情報検索である適合フィードバックを分類学習として捉え,性能の高い分類学習アルゴリズムであるサポートベクターマシン(SVM)を適用する手法を提案している.本論文では,この対話的文書検索手法について,SVMに基づく手法に適したカーネルを提案し,本手法の有効性を検証するために検証実験を行った.その結果,特にTFベクトル表現において,性能が大きく向上することがわかった.
著者
竹中 毅 新村 猛 石垣 司 本村 陽一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

労働集約型産業の一つである外食産業の生産性向上に向けては,提供プロセスの効率化とともに,多様化する顧客価値の理解や廃棄率の低減,従業員のスキル向上を支援する教育システムの開発など多くの課題がある.本研究では外食POSシステムを発展させた提供プロセスの効率化や,顧客のレストランでのメニュー選択行動や食事行動の分析,行動分析による従業員の暗黙的なスキルの理解など,これまでの研究成果を報告する.