著者
佐藤 絵里 間瀬 健二 平野 靖 梶田 将司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

システム相手の会話では、人間味を感じさせることが課題となっている。そこで我々は比喩表現に着目した。比喩は読み手に、例えられる物事を生き生きと実感させる効果を持つ。また比喩のような高度な修辞をシステムが使用することで、人間らしい印象を与えると期待できる。 本研究では、簡単な対話システムに比喩表現を組み込み、人に与える印象の変化をアンケートにより調べた。比喩生成には寺井・中川の比喩モデルを利用した。
著者
永田 勝也 塚本 鋭 白山 晋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

クチコミなどによる,ネットワーク上のマーケティング戦略の研究が盛んになされている.本研究では,潜在リンクを保持するネットワークモデルを用いてネットワークを生成し,そのネットワーク上での情報伝播の特性を調べることで,潜在リンクが情報伝播に与える影響を探る.
著者
山下 泰央 高橋 大志 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

近年,ファイナンス理論の理解を深めるための手法が必要とされている.本研究では,ビジネスゲーム手法を利用した投資選択と資本構成決定に関するファイナンス理論の学習を目的とした分析を実施した.分析の結果,投資プロジェクト選択法を理解し株主資本価値を高める資本構成の決定法について理解が進むなど,興味深い現象がみられた.これらの結果はファイナンス理論の学習へのビジネスゲーム手法の有効性を示すものである.
著者
柴田 博仁 大村 賢悟
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

コンピュータ上では、複数のドキュメントを参照したり、複数のアプリケーションを切り替えながらタスクを遂行するのが一般的である。本稿では、タスク間あるいはタスク内でのウィンドウ操作を容易にすることを狙いとして構築したウィンドウ環境 Docking Window Framework を紹介する。提案するシステムは、ウィンドウのドッキングと離脱を可能とし、複数ウィンドウに対する一括操作を可能とする。
著者
鈴木 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

これまでHAI研究は,身体化エージェント,ロボットといった身体の実装を含むソーシャルアクタ(SA)の機構をもとに概観されてきた.しかし人間中心視点でSAをみると,SAの機構は中心的な課題といえない.本発表では人間中心視点の背景を説明した上で,約20のHAI研究を人間による自身の身体・SAの身体・タスクの場の定位という視点で概観し,HAIの設計・評価に関する今後の研究方針を提案する.
著者
村田 真樹 De Saeger Stijn 橋本 力 風間 淳一 山田 一郎 黒田 航 馬 青 相澤 彰子 鳥澤 健太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

自然言語処理などの分野の論文アブストラクトから論文の分野、手法、精度、応用先など当該分野で重要となる表現を自動で取り出し、取り出した結果を表などで提示することで、当該分野の動向をより詳細にわかりやすく示すシステムを構築している。論文の分野、手法、精度、応用先などを自動抽出する技術を構築し、この技術により取り出したデータを表やグラフで整理し、当該分野の動向や問題点の分析も行う。
著者
谷川 紗恵子 野田 徹 金田 重郎 芳賀 博英
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では,人間が規則正しく食事をしているかを検出する手法を提案する. 顎の上下運動をドップラーセンサで検出し, Wavelet変換と自己相関関数を用いて咀嚼を検出する.具体的には,Wavelet変換により,身体や箸の動きなど,顎の上下運動以外から生じる信号を除去した後,センサから出る二波の出力の位相のずれによって,顎のセンサへの接近,離反の判別を行い,自己相関関数を用いて周期性を検出する.
著者
吉田 稔 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

Suffix Array索引付けによるWikipedia検索支援システムを提案する。提案システムでは、クエリの連接語や同義語等を動的に抽出し、クエリの入力と同時にインタラクティブに提示する。
著者
亀田 尭宙 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

あるリソースにアクセスした際に,ハッシュ関数を用いたコンテンツの同定とOpenIDによるユーザの同定を日時やURLと共に記録することで,情報の提供者および取得者が内容についての証明を得られるようなメタデータベースを構築した.また,このメタデータ同士の関連を記述することでコンテンツの流通をネットワークとして把握し,それを分析することで,コンテンツの信頼性評価に用いることを提言する.
著者
森田 悠基 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では構築したWeb上のブログ空間から、評判ブログを抽出し、検索できるようにするためのシステムに対し、適切な分類アルゴリズムを比較検討する。ブログを個人ブログと非個人ブログに分けるという観点に基づいた分類に対し、Naive Bayes, Support Vector Machineといった教師あり学習とEMといった半教師学習を組み合わせた手法について比較実験を行う。
著者
村川 賀彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

商業施設でのサービスをロボットを介して行う実証実験を行ってきた.ロボットが行うサービスとして何が効果があり,モビリティとアクチュエータを持つことを活かすことができるかを探った.その結果を分析して,人と共存する環境でのエージェントが身体を持つ意味について考察する.
著者
土橋 賢 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本研究では,間テクスト性(引用による物語生成)と各文の冒頭の文字で言葉を構成するアクロスティックを用い,さまざまな小説から文を引用・加工することで,異なる表現が埋め込まれている物語文章を生成する試作システムを提示する.その結果システムの仕組みを,物語生成システムの部分機能として利用することや,文学生成における支援的な方向で利用できる可能性が見出された.
著者
吉田 稔 杉浦 隆博 山田 剛一 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本発表では、テキストに記述された数値情報を、その属性名とともに抽出し、複数記事間の数値情報を関連付けることにより、自動的にグラフを作成するシステムを紹介する。数値情報どうしの関連付けのさい、(属性、数値)のペアについてクラスタリングを行う。また、入力された属性名に対して、生成されたグラフから自動的に適切なグラフを選択し提示する手法についても述べる。
著者
柴山 直樹 古田 一雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

確率的潜在意味解析(pLSI)のトピック分布に相関を考慮した拡張型pLSIの提案を行う。pLSIは単純な行列計算で実装できるスケールしやすいアルゴリズムである。だが、理論の単純さから、検索に有効なディレクトリ型表現やネットワーク型表現に対応しない。そこで、トピックに相関を考慮した生成モデルに拡張することで、この問題に対応できるアルゴリズムを提案する。また、提案アルゴリズムと従来手法との比較を行う。
著者
徳久 雅人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本稿では,Webドキュメントのクローリングおよび情緒的表現の解析を行うシステムを試作したことを報告する.RSSに基づきblog記事を収集し,文の単位に分けること,および,文から情緒を推定することを本システムは行う.情緒推定には,情緒原因・情緒状態・情緒反応を表す用言に基づく手法,副詞・形容詞・擬音語擬態語に基づく手法,および,接続表現に基づく手法を取り入れる.
著者
高山 智史 石塚 満
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

インターネットの普及によって大量のテキストデータに容易にアクセスできるようになった. しかし,従来のキーワードによるテキスト検索では膨大なデータの中から必要な情報を 的確に見つけ出すには不十分であり,テキストの意味を考慮した検索が必要とされている. 本研究では概念グラフ化されたテキストデータに対して意味検索を行うための効率的な グラフマッチング手法を提案する.
著者
河内 佑美 吉村 真弥 吉井 伸一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

ECサイト内において,サイトの変化としてコンテンツへの誘導を増加させたとき,ユーザの行動変化へ与える影響について,ユーザビヘイビアの大規模な実データを用いて検証する.コンテンツへの誘導としては,ユーザ全体の行動を反映させた内容の複数リンクを表示させる.それらリンクの存在によって得られるユーザ行動をフィードバックし,リンクに繰り返し反映させることで,複数のECサイト内で起こる特徴について示す.