著者
佐藤 圭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年、情報技術の進展に伴い、ソーシャルメディアの利用が加速的に増加しており、それらのサービスにおける利用者の利用実態についての研究が数多く存在している。 それらの中でも、本稿では、利用者自身が作成したコンテンツの相互評価による利用者間コミュニケーションを目的としたサービスに着目し、その空間上における利用者どうしのつながりとコンテンツの生産性の関係について検証する。
著者
中田 康太 芦川 将之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

音声データの収集は時間的・経済的コストが大きいことが知られている。本研究では、クラウドソーシングを利用した読み上げ音声収集により、安価かつ高速に音声データを収集する。また読み上げテキストと音響の情報を用いたフィルタを設計することで、正確な読み上げ音声データを自動抽出できることを示す。収集した音声の音声認識タスクへの応用や、ゲーミフィケーションの可能性についても報告する。
著者
事崎 由佳 竹内 光 関口 敦 品田 貴光 山本 悠貴 高橋 慶 荒木 剛 瀧 靖之 荻野 武 木口 雅史 川島 隆太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

デイリーハッスルズは日常生活上の小さな苛立ちであり、健康に悪い影響を与えることが知られている。我々は、脳血流と心拍数の生体情報を1chNIRSで視覚的にフィードバックし、自身の生理的状態を制御する訓練によってストレス反応が軽減されるか否か検討した。その結果、統制群と比べ介入群において右眼窩前頭前野と左海馬の灰白質量の増加、陰性気分、抑うつ傾向、職業ストレス、唾液中コルチゾール濃度の低下が見られた。
著者
児玉 謙太郎 園田 耕平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年、認知科学分野でSynergyという概念が着目されている。Synergyとは、多自由度複雑系が、安定的な振る舞いを柔軟に組織化する事態を説明するために考案された概念であり、次元の縮減(微視的には多自由度な系が如何に自由度を減じるか)、相互補償(要素間の柔軟な相互作用関係)などの特徴をもつ。本発表では、運動研究等の事例を通しSynergyの現代的解釈を紹介し、内部観測理論との関連について論じる。
著者
福田 一 竹下 卓哉 谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ロボットが未知物体に遭遇し,それがどのような物体であるかを推定する際に多くの行動を必要とするようでは,ロボットの行っているタスクに支障が出てしまう.本稿ではロボットが最小限の行動で物体を推定するための最適な行動選択をする方法を提案する.ロボットが視覚情報を得て,次にどの行動を取ればその物体を特定できるかを推定し,実際に行動を行わせ,正しく推定できているかを検証した.
著者
石原 裕規 諏訪 博彦 鳥海 不二夫 太田 敏澄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

東日本大震災では,Twitterに多くのツイートが投稿された.この際,震災に関する情報は人々のコミュニケーション(リプライ,リツイート)により流通している.この情報流通においては,情報拡散の起点となるアカウントや,情報を仲介するアカウントが重要となる.本研究では,東日本大震災前後のツイートデータからコミュニケーションネットワークを1日毎に生成し,次数中心性と媒介中心性を求めることで重要なアカウントの特定を行っている。震災前後の変化を観察するために,重要アカウントがどのように時系列変化するのかを確認している.また,抽出した重要アカウントのコミュニケーション形態を分類し,震災前後で比較している.
著者
笹原 和俊 平田 祥人 豊田 正史 喜連川 優 合原 一幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

オンラインソーシャルメディアは、社会行動のマクロなパターンやダイナミクスを観察するのに適した系であるが、そのためにはソーシャルデータの特性を活かした解析が必要となる。本講演では、ツイートストリームを情報ダイバージェンスで特徴付け、Twitter上で生じる様々なタイプの集合注意について報告する。さらに、RTネットワークの構造に注目し、社会的相互作用の観点から集合注意のダイナミクスについて議論する。
著者
小林 俊介 島田 伸敬
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究ではグループ内のメンバー間の齟齬を解消する説得発話を生成するために、DBNにより記述したロボットならびに個々のメンバーの主観知識状態を表す主観的知識状態の推定手法を提案する。説得時に有効な論拠を選択するため、各情報媒体や他のメンバーからの発話情報への信頼度を各メンバーごとに用意し、説得対話中に動的に学習させる。説得に応じ態度を変容(翻意)させた時の有用性を対話実験により示す。
著者
篠田 孝祐 鳥海 不二夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ソーシャルメディアを利用していると,特定の情報が届かない状況や誤情報の情報の訂正のみが届くこと経験する.この事象の存在を「デマの壁」仮説と呼ぶ.我々は,ソーシャルメディア内に情報伝達を阻害・修正するこの「壁」の存在の可能性をデータから得ている.しかしながら,その証明と工学的応用性は見出せていない.本論文では,この「デマの壁」の存在をシミュレーションと実データから構成論的手法により明らかにすることを検討する。
著者
松井 孝典 土屋 翔平 町村 尚
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

現在、シカの個体数増加に伴う植生被害が深刻であり、この管理においてシカの捕食者であるオオカミを再導入して食物連鎖を均衡させようという議論がある。米国イエローストーン国立公園などの少数の例を除いて実装例がなく、動物相の持つ種々の不確実性から困難が伴う。そこで本研究では、マルチエージェントシミュレーションによるオオカミーシカの個体群動態モデリングを行い、再導入の意味を議論する。
著者
岡田 正人 金盛 克俊 青木 伸 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

がん創薬をターゲットとした化合物ライブラリから共通するパターン(構造と性質)を自動生成する機能と、定性的に記述されたパターンから化合物とタンパク質が結合するか否かを高速に判定する機能を併せ持つ、バーチャルランダムスクリーニング法を開発する。 本手法により、従来の定量的な力学計算を伴うドッキングシミュレーションを越えて、実験等で得られた知見を活用して薬剤候補を絞りこむことが可能となる。
著者
鈴村 豊太郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

昨今、ウェブに代表される仮想空間や実世界において膨大なデータが生成されており、それらの高速解析と、解析結果に基づいて構築されたモ デルを用いて未来 を予測するシミュレーション技術が重要な研究課題となっている。本講演では、それらを支える基盤技術として、ストリームコンピューティン グ、大規模グラフ 解析、大規模エージェントシミュレーションの3つの技術を紹介する。
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

The number of learners of English as a foreign language is estimated to be more than a billion, and is increasing. For this reason, various tools that help them detect and correct writing errors have been developed in the field of natural language processing. For example, spelling error correction tools have achieved high accuracy and have been widely used in the world. These tools are used not only for English learners, but also for other natural language processing systems, for instance, to improve outputs of machine translation systems. However, many other tasks, including grammar checking, are not currently done very effectively, and their development is in progress. n this paper, we propose a missing preposition detection system which exploits syntactic information provided by an English parser. The information enables us to focus on a location possibly lacking a preposition, and can also be utilized as a machine learning feature for determining whether the location really requires a preposition or not. In the experiments, we examine the effectiveness of our systems on English learner corpus, Konan-JIEM Learner Corpus, by comparing the detection accuracy with previous research.
著者
楊 斌 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

Numerous methods have been proposed for privacy-preserving data mining (PPDM). Most of these methods are based on an assumption that semi-honest is and collusion is not present. In other words, some parties may collude and share their record to deduce the private information of other parties. We considered a general problem in this issue - multiparty secure computation of functions on secure summations of data spreading around multiple parties. In order to solve above collustion problem, we have proposed a secure computation method that entails a high level of collusion-resistance. Unfortunately, the private inputs of some parties may be infered because unnecessary information is disclosed in the process of this method. In this paper, we will improve this method, so that the final result is directly computed without any intermediate information being revealed. Moreover, this method can be used to securely compute almost any kind of function on secure cummations.
著者
麻生 英樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

自然言語の表層表現から意味表現を得るSemantic Parsing およびその逆である言語生成においては、表層表現と意味表現の間の構造の違いが問題になる。具体的には、表層表現は句構造を持ち、意味表現は依存構造を持つと考えられるが、本発表ではその違いとそれが生み出す問題について考察する。
著者
近藤 誠一 山本 章博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

We present a method to solve Inductive Logic Programming (ILP) problems by using an Integer Programming (IP) solver. An ILP problem is to learn a set of clauses in first-order logic from positive examples, negative examples, and background knowledge. In our method, we transform a given ILP problem to an IP problem, and then solves the IP problem by using an IP solver. We carry out experiments on classification tasks and show how our method works.
著者
黒澤 義明 竹澤 寿幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

人間の感情に関連したオノマトペ,すなわち擬情語の分類・可視化を対象とする.この処理に自己組織化マップSOMを用いる.そして,確率的潜在意味解析pLSAを用い,言語コーパスからベクトル表現への縮約効果の検討を行う.擬情語は,オノマトペの中でも音や見た目に依拠していないため,より感情的・感覚的であり伝達が非常に難しい.このため,視覚化による手法は,擬情語に対する有効な伝達手段となると考えられる.
著者
森下 民平 植野 真臣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

大規模変数・大量データ環境に適したベイジアンネットワーク学習アルゴリズム TPDA を高速化する手法を提案する.提案手法により計算量を削減できること,また実験により,実行時間と実行時間のばらつきを大幅に抑えられることを示す.
著者
湯浅 友幸 白山 晋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

インフルエンザなどの感染症流行の予測においてネットワーク構造の影響が指摘されるが,多くのネットワークについて調べられているわけではない.本稿では,様々なネットワークを用いて感染症流行シミュレーションを行い,ネットワーク構造の統計的指標と流行形態との関係性を明らかにする.
著者
金井 明人 吉川 誠人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

映画作品でも、文学作品でも、物語の連続性を切断するための技法が導入されている場合があり、受け手の認知に大きな影響を与えることで、強い効果をもたらしている。本論文では映画と文学の切断技法の共通性と差異を、作品分析と認知科学的な実験を基に考察し、その技法を理論化する。また、物語における連続性の意味についても改めて論じる。