著者
松井 藤五郎 後藤 卓 和泉 潔 陳 ユ
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本論文では,複利型強化学習における投資比率パラメーターをオンライン勾配法を用いて最適化する方法について述べる.また,実験によりその有効性を確認する.
著者
湯浅 辰丸 鳥海 不二夫 石井 健一郎 間瀬 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

GARCH効果は金融市場の混乱要因を説明する重要な要素であるが,発生メカニズムに関する決定的な理論や実証結果は未だに示されてはいない.それは市場参加者の情報構造が発生要因であることが示唆されているが,発生のメカニズムを特定するための充分な検証には至っていない.本研究では,人工市場を用いて市場参加や市場の条件をコントロールし分析することにより,その発生メカニズムの特定を目指す.
著者
小林 元 倉橋 節也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究ではインターネット上のShopbotとよばれる価格情報を自動的に収集するシステムを対象とする. そこでは買い手は価格情報の収集と比較をより低いコストで行うことが可能となり,売り手は競合の価格情報および需要に応じて動的な価格の設定を行う.本モデルは経済合理性のみでは説明できない参加者間のコミュニケーションを鑑みた意思決定と価格決定の相互作用に基づき,価格形成の動的メカニズムを明らかにした.
著者
山崎 重一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究は、大規模災害を想定した診療記録のプライバシ保護に配慮した効果的なクラウドへのバックアップ方法に関するものである。本研究の目的は、緊急度の高い医療関連物資を効果的に避難所に配送可能にするための情報を提供することであり、この実現のために生命の危険に対する重要度に応じて情報を分類し管理方法を分ける「情報のトリアージ法」を提案し、Webアプリケーションとして実装を行い評価した。
著者
鈴木 健太 玉川 奨 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,金融庁EDINET上でXBRLの形式で公開されている財務情報を利用してLinked Dataの構築を行う.XBRLを利用したLinked Dataは企業情報及び財務情報のLODのコアとしての活用が期待される.また,構築したLinked Dataを利用したアプリケーションのシステムアーキテクチャ及び大規模なLinked Dataを取り扱う方法について提案と検証を行う.
著者
尾形 正泰 杉浦 裕太 大澤 博隆 今井 倫太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

指に装着する指輪型のエージェントロボットを提案する.手が影絵に使われるように擬人性がある点を利用して,手にロボットデバイスを装着してエージェントの存在感を演出する.手に載せることで人間とのコミュニケーションで自然な距離を保ち,生活の中で人間の手を使う作業についてサポートをすることができる.買い物タスクに注目してユーザの行動と商品の探索を補助するシステムを設計してユーザスタディを行った.
著者
田中 文英 松添 静子 高橋 利光
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、ロボット技術を活かして子どもたちの教育活動を支援する試みと、同教育環境を拡張する試みの二種類について、我々が行ってきている研究活動を報告する。前者に関してはケア・レシーバー型ロボットと呼ばれる新しいタイプの教育支援ロボットとその導入事例について述べ、後者については遠隔操作ロボットシステムを用いたコミュニケーション支援の活動について述べる。
著者
Clark Eleanor ARAKI Kenji
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

We present a system for generating casual English short sentences from regular English input using a phonetic rule-based approach. This is addressed as an AI task, with the potential application of generating Twitter-style sentences for marketing or other communication purposes. Our aim was to automatically produce sentences that would appear to a human reader to be indistinguishable to sentences which are the result of human creativity. To evaluate the performance of the system, we conducted Turing-type tests with human readers, to consider firstly "human-likeness", and also "legibility" of the sentences. In this paper, we discuss the overall design of the system, the custom-made phoneme database, and the process and results of our evaluation experiment.
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

One of the big issues of human cognitive development is language acquisition process, and constructive approaches have been attacking the issue to understand this process by building vocal robots. This talk gives a survey on these approaches. First, cognitive developmental robotics is briefly introduced to show a general idea of these approaches. Then, learning of vowel vocalization by parrot-like teaching is shown as one of the model of the interaction between an infant and a caregiver. Physical embodiment (less deformation of vocal tract and less energy consumption) enabled the reduction of vowel ambiguity (large variations). In this experiment, auditory feedback of the learner has not been considered. Then, a method is proposed to find the vowel mapping between a caregiver and an infant (learning robot) who have different utterable regions through the auditory feedback of the learner. Next, a sensori-motor magnet effect and caregiver's anticipation during the interaction process are analyzed, and as a result, it is shown how caregiver shapes the infant vowels. Finally, future issues are discussed towards language acquisition by cognitive developmental robotics. 言語は,二重の意味でシンボリックである.アイコニックからインデキシャル,そしてシンボリックに至る言語特有の参照形式の意味合いと,言語という人間に特異的と思える認知機能の象徴的な意味合いである.この観点から,人工知能の分野における最も困難な究極の課題の一つが言語能力の獲得であろう.我々は,ロボティクス研究者の立場から,言語に代表される認知機能の発達過程を構成的に理解するアプローチを推進しており,認知発達ロボティクスを標榜している.そのカギは,「身体性」と「社会性」である.本講演では,認知発達ロボティクスによる初期言語発達のモデル化の試みについて,これまでの研究を紹介し,構成的手法による言語発達の新たな理解の可能性について議論する.まず最初に認知発達ロボティクスの概要を紹介し,その中で音声模倣実験について,「身体性」と「社会性」の意味合いを検証する.次に実際の養育者との相互作用を模擬したオウム返し教示による母音獲得学習を紹介し,ロボットによる母音獲得の可能性を示す.さらに,実環境での相互作用のあり方に近い状況における,音声模倣と語彙の共発達過程について,計算機シミュレーションに基づき,模倣時の養育者側の二つのバイアス効果について検討し,そのモデル化の意味を議論する.最後に,今後の課題を述べる.
著者
金田 重郎 上野 康治 高橋 一夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

デジタル絵本は,複数ストーリを切り替え可能である.本稿ではメインストーリに出現したキャラがサブストーリであるドリルを仲介する「絵本ドリル」を提案する.また,Webカメラによって,子どもの視線を話者にリアルタイムにフィードバックする.社会実験の結果,キャラが子どもの興味を誘因することを確認した.一方で,「話しに入りこむ」子どもはキャラに興味は示さない.これらは絵本の読み聞かせにひとつの示唆を与える.
著者
谷 雅徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本講演では「仕掛けない」という仕掛けの可能性について述べる。今から30年前、TV業界が漫才ブームに沸いていた頃、あえて街に出て道行く人に即興で「何か」を仕掛けて笑いを作り出した。その後、動物に仕掛けて反応を見る、外国人に言葉を無視した会話を仕掛ける、等の方法論で次々に笑いを創出してきた。そして最終的には、出会った人々とただ喋るだけという方法論に辿り着き、それでも面白い事が起きるという確証を得た。
著者
仙波 圭大 三橋 謙太 村上 晴美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では,個人的な情報の探索を支援するために,日時・キーワード群・URIを一組とする履歴構造と呼ぶシンプルな情報構造の構築をするとともに,データ統合と連想検索方法を提案する.ユーザの利用する様々な履歴情報(例:Web閲覧,メール,twitter,カレンダー,書籍購入)からユーザの知識空間を作成し,記憶の想起を支援するシステムを開発した.
著者
古賀 裕之 谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

テレビ会議システムなどの普及により,場所や時間的な制約に関係なく意思決定の場を設けることが可能となってきている.その一方で,意思決定を活発化,円滑化するための場の設計方法については見落としがちである.本稿では,意思決定の場におけるコミュニケーション支援のためのメカニズムデザインを経済学的,心理学的観点を踏まえて行い,その場の設計が意思決定の場におけるコミュニケーションに与える影響について考察する.
著者
山根 承子 松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究は、時計の音がタスクパフォーマンスに与える影響をみた。 具体的には秒針の速度を操作できる細工時計を作成し、時計が速い場合と遅い場合のパフォーマンスの差を実験室実験により捉えた。 本稿では時計という、日常生活では特に注意を払うことのないありふれた刺激に焦点をあて、周囲の環境がパフォーマンスの向上に及ぼす影響を検討した。
著者
板舛 尚樹 本多 透 岡 夏樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

人間は過去の経験を利用して未来の状態を予測し、現在取るべき行動を決定していると考えられる。また、近い未来だけでなく、遠い未来を考慮して行動決定を行う場合が多々ある。本研究では近い未来の予測を繰り返すことによって、遠い未来の予測を行い、その予測情報を行動生成に利用する手法を提案する。提案手法を小型ロボットが物体を押して運ぶという実機実験に適用し、予測情報が行動生成に与える影響について考察する。
著者
小野 史貴 三澤 秀明 堀尾 恵一 大谷 泰志 土生 学 冨永 和宏 山川 烈
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

口腔内の白斑には前癌病変の白板症があるが,類似した症状の扁平苔癬と誤認する可能性がある.前者は白斑が均一であり,後者はレース状となる特徴があるが,初期診療を行う歯科医では判別が難しい場合がある.本研究では,口腔画像に基づき白斑形状を識別する診断支援システムの開発を行う.本稿では,ガボール特徴量を利用する効果について,識別実験を通してその有効性を検討する.
著者
西尾 典洋 内山 吉彦 深沢 佑樹 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本稿では、インターネット番組制作における少人数型のスタジオにおいて、 スイッチャーが1人でスイッチング業務を行いながら、 複数台のカメラを操作して番組収録を行えるマルチカメラ撮影支援システムを提案する。 本システムではプロのカメラマンが持つ安定した画角の知識や、 複数台のカメラによる協調撮影のノウハウをシステム化することで、 経験が浅いユーザでも本格的な撮影業務をおこなうことができる。
著者
平山 力地 新美 礼彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年、大量の画像データを効率的に扱う方法として類似画像検索が注目されている。 SIFTは類似画像検索に用いる代表的な特徴量の抽出方法であり、画像の局所的な特徴に着目することによりスケールや回転変化に頑強という性質を持っている。 本論文では、SIFTはグレースケール画像を使うことで色情報が切り捨てられていることに着目し、SIFTに色情報を組み込んで検索精度の向上を図った。
著者
岡本 真 折田 明子 加藤 学 松野 将宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

神奈川県横浜の関内地域で行われている顧客主導で店舗間に紹介文化を醸成する取り組みを紹介する。この取り組みでは、経営学の事例分析に基づき、店舗同士が紹介しあうという「仕掛け」を導入することで、地域の活性化を図っている。
著者
峯島 宏次 岡田 光弘 佐藤 有理 竹村 亮
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年、論理学や人工知能、認知科学など様々な分野で、図形やグラフ表現に基づく推論の研究が進められている。特にオイラー図は、論理推論の補助手段としてインフォーマルに用いられてきたが、1990年代から現代論理学による体系的研究が始められた。本研究ではオイラー図に対する自然な操作を自然演繹を基に形式化し、その図形推論体系の特徴についてヴェン図との比較も含め、論理学及び認知科学の観点から議論する。